しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

荻の声 ( おぎのこえ ) <季> 初秋

2010-09-10 |  秋の草木 の 俳句

◉ 荻の風 (おぎのかぜ)・荻吹く (おぎふく)・ささら荻

荻吹くや燃ゆる浅間の荒れ残り ・・・・・ 太 祗
荻吹くや提灯人を待つ久し ・・・・・ 高浜虚子
風の音や汐に流るる荻の声 ・・・・・ 幸田露伴

「荻の声」は秋の初風が荻の葉に吹いて立てる音を言います。
荻はススキ属で芒(すすき)に似ていますが
株立ちにならず、
長く伸びた地下茎の節々から
茎を1本ずつ出して大きな群落を作ります。
その茎から線形の葉が出て
茎頂に淡紫色の花穂を付け、
やがて銀白色の毛をなびかせます。
葉は柔らかく芒のように手を切ることはありません。
荻は昔から秋を知らせる草として、
細い葉の風にそよぐ音が
和歌や俳句に詠まれています。
* 荻 (三秋)
  
  [ イネ科ススキ属の多年草 ]

一徹の男と暮らす荻の風 ・・・・・ みなみ


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