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しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

ヤブラン ( 藪蘭 )

2010-09-21 |  9月 の花たち

                                 ↑ 2010/09/21 撮影

2011/09/27 撮影…斑入り

[ ユリ科ヤブラン属の常緑多年草 ]

本州~沖縄にかけて、
山野の樹林の陰などに自生します。
草丈は、30~50cm。
根茎は太く短く、かたい木質です。
ひげ根は細長く、時おりふくれた部分があります。
地下に匍匐枝は出しません。
葉は、線形または線状披針形で長さ30~60㎝、幅0.8~1.2㎝、 
先は鈍頭、基部は細くなっ不明瞭な柄になり、
多数の葉が重なつて根生します。
表面にはに光沢があって深緑色、上部が垂れ下がります。
花期は、8~10月。
花茎は高さ30~50㎝になり、
淡紫色の小花が3~5個集まって多数総状に付きます。
花被片は6個で長さ4㎜です。
雄しべは6個、花糸は屈曲していて太く、葯は長いです。
果実は、蒴果で未熟のうちに破れ、
裸出した種子は径6~7㎜の球形で緑黒色に稔り、光沢があります。
斑入葉などの園芸品種もあります。
根は薬用に使用します。
名は、藪に生え、葉が蘭に似ていることから付いたそうです。

日向から日陰まで適応力が強く丈夫で、
根張りがよく確りした株になるので、

石組みなど土が流れないように植えています。


2011/08/20 撮影
2011/09/16 撮影
2011/09/18 撮影


< 2010 年 >
2010/09/21 撮影…つぼみ

2010/12/03 撮影…熟した実


2010/10/02 撮影…斑入りヤブラン(別名・ノシメラン)

2019/09/12 撮影…斑入りヤブラン
2022/11/13 撮影…斑入りヤブランの実

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タマスダレ ( 玉簾 )‥‥‥「ゼフィランサス・カンディダ」

2010-09-19 |  9月 の花たち

                                 ↑ 2010/09/18 撮影



[ ヒガンバナ科タマスダレ属の常緑多年草、南米ペルー原産 : 毒 ]

明治初年に渡来し、観賞用に栽培されています。
人家の周辺などにしばしば野生化しています。
草丈は、15~30cm。
ラッキョウ型の鱗茎は円形で、よく分球して殖えます。
葉は群がって根生し、丸みを帯びて細長く、質は厚く深緑色です。
花期は、7月~10月
葉の間から花茎を出し、その先に白い花を上向きに付けます。
花被片は6枚で長さ約2㎝の長楕円形、
基部は互いに合着して、短い筒部となります。
雄しべは6本、花柱は白色で柱頭は3個に分かれています。
苞葉は膜質で2裂し、紅色を帯びています。
花は陰地では半開し、陽地では平開して、夜に閉じ、
2・3日咲き続けます。
果実は、蒴果でつぶれた球形です。
名は、純白の花を玉に、棒状の葉が集まっている様子を簾に
見立てたことから付いたそうです。

以前は露地植えにしていましたが、
丈夫で増えすぎますので、

今は鉢植えにしています。


2010/09/15 撮影

2010/09/15 撮影…つぼみ


<  2018 年  >
2018/09/07 撮影

2018/09/10 撮影

 

 

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茸 ( きのこ )

2010-09-18 |  9月 の花たち

                          ↑ 2010/09/15 撮影

こんな茸が突然生えました。

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シソ ( 紫蘇 )‥‥‥「アカジソ(赤紫蘇)」

2010-09-15 |  9月 の花たち

                             ↑ 2010/09/14 撮影…アオジソ

2010/09/14 撮影…アオジソの花と若い実

[ シソ科シソ属 の一年草・中国南部原産 ]

牧野博士はアカジソの品種を標準型に分類しています。
古くに渡来し、畑に栽培されて多くの栽培品種があります。
草丈は、50~100cm。
全体に芳香があります。
茎は四角形で直立し、分枝します。
葉は、長い柄を持ち、広卵形で長さ6~10㎝、先は尖り、基部は広いくさび形または円形、
質はうすく軟らかく紫色となり、縁には粗い鋸歯があって、対生します。
花期は、7月~9月。
花は、枝先と上部の葉腋に総状花序を出し、
淡紫色の小さな唇形花を多数密に付けます。
花冠は筒部が短く5裂し長さ6㎜、下唇は上唇よりやや長めです。
雄しべは4本です。
花の下には小形の苞葉があります。
萼は5裂し唇形で、筒部には立った長い毛があり、上唇は3裂、下唇は2裂します。
果実は、4個の分果(種子)で球形~短卵形、宿存性の萼の底にあります。
葉は梅漬に用いられ、果実は塩漬けにして食用にします。
また香辛料・薬用とします。
アオジソ(青紫蘇)は葉が緑色で花が白色の品種です。
アントシアン系の色素の有無によって、赤ジソ系と青ジソ系に分けられ、
利用の形によって、芽ジソ・葉ジソ・穂ジソ・実ジソに区別されます。
梅干しや芽ジソには赤ジソ系が、葉ジソには主に青ジソ系が用いられます。
名は、漢名を蘇または紫蘇と言ったことから付いたそうです。
古名は、イヌエ(以奴衣)・ノラエ(乃良衣)

毎年、アオジソが零れ落ちた種から自然と生えてきます。
若葉を摘んで薬味や天ぷらに
重宝しています。
友人から手作りの美味しいゆかりを戴きます。



2010/10/05 撮影…実

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オジギソウ ( 含羞草 )

2010-09-05 |  9月 の花たち

                                      ↑ 2010/09/03 撮影

2010/08/14 撮影

[ マメ科ミモザ属の一年草、南アメリカ原産 ]
 ( 元来は多年草ですが、日本では一年草となります。)

江戸時代後期に渡来し、観賞用に栽培されています。
草丈は、20~30cm。
茎は褐色の細毛と鋭い刺があり、よく分枝します。
葉は、長い柄を持ち、
柄の先に2対の羽片を掌状に付けて、互生します。
それぞれの羽片に多数の広線形の小葉を対生して並べます。
夜間や刺激を受けたときには速やかに閉じる性質があり、敏感に開閉運動します。
花期は、7~9月
葉腋から長い柄のある花序を数本出し、
淡紅色の小花を1㎝ほどの球状に密集して付けます。
花弁は4裂し、長い雄しべは4本、雌しべは1本です。
萼はほとんど不明です。
果実は莢果(きょうか)で、表面に毛があります。
名は、葉に触れると葉柄がおじぎするように垂れ、
小葉が閉じるところから付いたそうです。
別名 : ネムリグサ(眠り草)

孫の小さい頃、
オジギソウの葉に触ってとても喜びましたので、
大きくなった今でも
見かけるとつい買ってしまいます。


2010/08/14 撮影…昨日咲いていた花
〃…触れられて葉が閉じ、葉柄の垂れたところ


2010/09/02 撮影

2010/09/03 撮影

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この芋虫の名は?

2010-09-05 |  9月 の花たち

                         ↑ 2010/09/04 撮影

早朝、大きな芋虫が
藪枯らしの茎にいるのを見つけました。
もしかするとセスジスズメかもしれないと思いました。
そうならば、図鑑によるとスズメガ科の蛾の幼虫で、
食草はヤブガラシやノブドウその他の草とのことです。

2010/09/04 撮影…ヤブガラシの花


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