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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」などを務めたライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。

美しすぎる『仙洞御所』の紅葉。何度見ても感激する秀逸の紅葉・・・

2012-11-25 | 自然

今年の京都の紅葉は、昨年よりも美しく感じます。
ミモロは、海外から来たお友達と一緒に、その見事な紅葉を案内しています。
「京都御所」「修学院離宮」に続き、ミモロと外国のお友達が訪れたのは、京都御苑の一角にある「仙洞御所」です。

ここは、昨年も紅葉の時期に訪れた場所で、ミモロが京都の数々ある紅葉の名所のなかでも、一番におすすめする場所。

今年は、一週間から10日ほど早く、紅葉の見ごろを迎えたそう。

「ホントにここは、素晴らしいんだから…」と、ミモロは、昨年来て、その素晴らしさをすでに十分に承知済み。だから、お友達の前を、自慢そうに歩きます。


さて、「仙洞御所」は、退位された天皇が住まわれた御所。こちらに住まわれたのは、あの「修学院離宮」を造られた後水尾上皇。
「さすが後水尾上皇…」と、美意識の高さを存分に感じさせる素晴らしさです。
江戸初期に建てられた「仙洞御所」の北側には、同時期に後水尾上皇の皇后にあたる東福門院(徳川秀忠の娘、和子さん)の女院御所も建てられました。度重なる火災により、現在ある建物は、2つの茶室のみ。だから、広いお庭の魅力が存分に楽しめます。


「わーやっぱりスゴイ紅葉…」とミモロは、目の前に広がる景色に思わず感激の声を。

北池を水鏡にして、周囲の木々の紅葉が、池の面を赤く染めています。


このお庭をもともと造園したのは、あの有名な小堀遠州。でも、彼の作った部分は、現在は、あまり残っていないそう。また、曲線など、やわらかなカーブがお好みだった後水尾上皇は、あまり彼の造園がお気に召さなかったとも…。

ミモロが訪れた日は、晴天に恵まれて、池の周囲の紅葉がいっそう鮮やかに見えます。池には青空も映り込み、その景色の美しいことと言ったら…。


「宮内庁の管轄だから、お手入れの気合が違うきがする…」とミモロ。楓の木、一本一本の偉ぶりの見事さは、感動ものです。


「仙洞御所」の見学は、まず北側のエリアから、北池の周囲を歩きます。

歩くごとに、次々に現れる景色に、ただ目を奪われるミモロです。

だから、みんなからちょっと遅れ気味…。
「先頭からかなり遅れてますから、急いでください…」と、最後尾の係りの人の声に、「いけない・・・前の人より、かなり遅れちゃったー」と、慌てて急ぎ足で歩きます。

池では、水鳥が、気持ちよさそうに紅葉に染まった水面を泳いでいます。

「なんて、ステキな景色なんだろ…。やっぱり「仙洞御所」って素晴らしい…そう思わない?日本って、本当に美しいでしょ」と、案内している外国人に語りかけながら、まるで自分の庭のように自慢するミモロでした。
ほら、またみんなから遅れてるー。見学は、グループ行動…景色に見惚れるミモロは、気づくと、いつも一番最後…「だって、あまりに美しいんだもの…」





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「修学院離宮」の紅葉。池に映る木々の美しさと山から見渡す雄大な景色。

2012-11-24 | 歴史・史跡

海外から来たお友達の京都案内をしているミモロ。「紅葉なら、絶対に『修学院離宮』に行かなくちゃ…」と、最も紅葉が美しいといわれる場所のひとつに、お友達を案内します。

『修学院離宮』は、下・中・上の3つの離宮(茶室)があります。いよいよ最後の上の離宮に向かうミモロ一行。

門をくぐって中に入ると…
「わースゴーイ!」目の前に広がる雄大な景色にビックリ。しかも今は、秋、その景色は、いろいろな色がついて、本当に鮮やかです。

「なんて、キレイな景色なんだろ…」ミモロのまわりの人たちからも、感激の声が漏れます。

どこを見わたしても、色鮮やかな紅葉がミモロのすぐそばに…。

「庭師さんが、どの色の木を、どこに植えるか、すごく考えてお庭を作っているのがよくわかねー」

京都の紅葉は、昔から、庭師さんの技により、自然の美しさが、いっそう見事に見えるよう工夫されてきました。紅葉も、同じ色が重ならないように、色の変化を巧みにつけているのです。

上離宮の門を入ってすぐにある「隣雲亭(りんうんてい)」でひと休み。
ここは、後水尾上皇が、心注ぎ作った茶室。現在の建物は文政年間の再建によるもの。
ここからは、はるかに洛中の景色がひろがって、まさに絶景。


上皇が愛してやまない景色がひろがっているのです。

上離宮は、浴龍池(よくりゅういけ)を中心にした回遊式庭園。大きな池には、2つの島があり、泳ぐ龍を模っているそう。2つの島を結ぶのが、千歳橋。
切石を組んだ2つの橋脚に、一枚岩を渡し、その上に宝形造りと寄木造りの四阿(あずまや)風のものが建てられています。「なんか中国風じゃない?」とミモロ。でも、いかにも「ここは別世界」という感じがする演出です。

そもそもこの池は、舟遊びのために作られたもので、舟にのってどこを眺めても素晴らしいようにお庭が作られているのです。

舟では、管弦の演奏や詩歌の会などが催されていたとか…。

「わーきっとすごく雅だよねー。平安時代みたいな衣装の女官たちもいたよねー」と、池を見ながら、ミモロの想像は膨らみます。



池に映る木々。「赤、黄、緑って並んでるー」なんと心憎い配色でしょう…。
あまりに美しさに言葉も失ってしまいます。

上離宮からふたたび、トコトコと松並木の馬車道を通って下離宮へ。
雅な景色と鄙びた田園風景…その両方が、ひとつの場所に。

「やはり後水尾上皇ってただもんじゃないねー。とても美意識が高い人だったんだねー」とミモロ。


「あまりに美しすぎる…」さすが宮内庁の管轄の場所。どこを見ても、その手入れの素晴らしさに、ただただ感動するばかり…。

「本当に、秋の修学院離宮に来られてよかったー」と、心から思うミモロでした。


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後水尾上皇が秋を楽しまれた「修学院離宮」。祇園祭の鉾の絵など、雅な雰囲気の中離宮

2012-11-23 | 歴史・史跡

比叡山の麓にある、紅葉の名所『修学院離宮』を、訪れているミモロ。

3つの離宮(茶室)からなる広大な敷地の中を、皇宮警察の人に見守られながら拝観してまわります。

下離宮の次に訪れたのは、中離宮。ここは、「楽只軒(らくしけん)」と「客殿」の建物がある場所。「楽只軒」は、後水尾上皇の第8皇女の光子内親王のために建てられた建物。そしてそれに繋がる客殿は、女院御所から移築されたもの。

やはりここでも、紅葉は、実に見事。ミモロは、キョロキョロと周囲を見回しながら、みんなの後を歩きます。



「うーここも紅葉がものすごい…」
紅色の紅葉が、他の色彩の中で、ひときわ目に飛び込んでくるよう。

この「客殿」の見所は、廊下の奥の杉戸。
ここには、住吉具慶による祇園祭の鉾の絵が描かれています。

「ここにいらした内親王さまは、祇園祭を見たことあるのかな?」と。

また、別の杉戸には、大きな鯉の絵。作者は、不明だそう。実は、この鯉、夜になると飛び跳ねるそうで、逃げないように、後に網が、描かれました。その網を描いたのは、円山応挙だそう。あの大家に網だけを描くように依頼したとは…。さて、建物を裏を通りながら再び門へ。

「建物の裏側も面白いねー」
網干の欄干(あぼしのらんかん)」と呼ばれる漁師の網を干した形を表す低い手すりが裏側に。また石積の仕方も、どこか風情を感じさせます。

「あ、竹の雨どいも、なんか風情があるねー」と。

面白い所に目が行くミモロです。

高貴な女性たちが暮らした建物には、どこか雅な雰囲気が漂っています。

もちろん紅葉の素晴らしさも、ほかに劣らぬ見事さでした。






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一度は見たい秋の『修学院離宮』の紅葉。そのスケールの大きさは感動もの。

2012-11-22 | 歴史・史跡

京都では、どこに行っても紅葉素晴らしい…確かに、その通り。本当に、これほど紅葉が美しく、しかも似合う町は、ほかにはありません。

その中でも、京都に住む人も憧れる1度は見たい紅葉が、京都の町の北東に位置する「修学院離宮」です。

ミモロは、昨日に引き続き、外国から来たお友達といっしょに、宮内庁の京都事務所で頂いた拝観許可書を携えて、朝早くから、いそいそとバスに乗って向かいます。

お友達と待ち合わせしたのは「修学院離宮」の受付。

門を入ると、そこには、目にも鮮やかな紅葉が…。「わースゴーイ!」と思わず声を。

あまりの美しさに、思わず立ち尽くすミモロです。ミモロとお友達の拝観時間は、朝の9時。その日、一番早い時間帯です。まだ、幾分、朝日らしい澄み切った光が残るなか、薄い楓の葉は、その光を通し、輝いて見えます。

「さすが、評判の『修学院離宮』。入口から、もう目がクラクラしちゃうー」と。

紅葉は、楓の枝の先から、進んで行きます。「楓の紅葉って、葉っぱの外側から始まるんだー」と、そばの楓の葉をしげしげと眺めながら。
一本の木も、微妙に色具合が違い、いっそう立体的に見えています。


「うーやっぱり、ここの紅葉は、迫力があるー。木も大きいし、枝振りも立派。さすがだねー」と、ただただ関心するミモロです。


そもそも『修学院離宮』は、「桂離宮」の30余年後の明暦元年(1655)から2年の歳月をかけ、後水尾上皇によって造営工事が、始まり、万治2年(1659)に山荘として完成しました。

もともとこのあたりには、上皇の第一皇女の梅宮さまが、得度し、尼寺を結んでいたのですが、その土地の風光明媚なことから、その寺を他に移して、上、下の2つの茶屋を建設。さらに、明治18年、近くのやはり皇女が得度して開いた尼寺の境内半分と建物のを宮内省に返還。離宮に含まれることに。そして、昭和39年に、上・中・下のそれぞれの茶室や離宮の間にある約8万平米の田畑を買い上げ、付属農地として、離宮全体の景観を守り、今に。


離宮背後の山々を借景に、広大な田畑や松並木などで構成されたダイナミックな離宮。自然の姿、のどかな田園風景、そして眼下に見下ろす都の景色などが、存分に楽しめるり離宮です。

東山連峰の山すそにある離宮。ミモロが、訪れた今は、まさに紅葉の真っ盛り。
拝観コースは、全長約3キロ。1時間20分ほど掛るコースで、3つの茶屋や離宮をめぐります。

入口の御幸門を入り、まずは下離宮の「寿月観」へ。

障子や襖を取り払った室内は、広々。杮葺入母屋数寄屋風造りの建物は、創建当時のものではなく、文政年間に再建されたもの。
夕顔が描かれた杉戸。
また絵師、岸駒(がんく)による虎渓三笑の襖絵が。

ここには、上皇が好まれたひし形模様が多いそう。また、建物の名前を描いた額は、後水尾上皇自らの宸筆だそう。

後水尾上皇は、和歌、書道、茶道などあるゆる文化に造詣が深く、京都の文化に大きな影響を与えた方。中宮は、徳川秀忠の娘、和子(まさこ)。そのため、徳川家から莫大な財政援助を受けていたそう。85歳の長寿で、子供の数もかなり多かったとか。

上皇が、のんびりとした時間を過ごしに訪れたのが、この離宮。

特に、秋は、その美しさを存分に楽しまれたそう。

「これほどキレイな紅葉なら、上皇さまもきっと心和まれたよねー」

「寿月観」を拝観したミモロ一行は、長い松並木の道を歩き、次に拝観する中離宮へと向かいます。
途中目にするのは、広々とした田畑。
「あ、畑を耕しているー」と農作業をする人の姿を眺めながら、真っ直ぐ続く道を歩きます。






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秋の行楽シーズンに大人気の「京都御所」。海外のゲストのための英語ガイドツアー。

2012-11-21 | イベント

秋の京都は、海外のゲストにも大人気。特に「京都御所」「仙洞御所」「修学院離宮」「桂離宮」など、宮内庁の拝観許可が必要な場所は、1度に入れる人数も限られているため、混雑することなく紅葉を楽しむことができます。

ミモロは、そんなある日、来日しているお友達から「京都に行くので、ミモロちゃん、紅葉の場所を案内してくれない?」と連絡が。そこでミモロは、「私にまかせてー」と大張り切り。

そこで初めに案内したのが、京都の町の中心部にある「京都御所」です。

御所を取り囲む京都御苑の紅葉も進み、すでに地面は、赤い絨毯のよう。
銀杏も見事に黄金色に。

ミモロは、海外から来たお友達と「宮内庁京都事務所」で待ち合わせ。
実は、許可がいる宮内庁関係の場所は、海外ゲストのための特別枠があり、その枠が空いていれば、その日のうちに拝観できます。

「あのーせっかく素晴らしい時期に京都に来たんだから、できるだけたくさん見学しようよー」と。ミモロは、外国人ではありませんが、外国人の付き添いとして日本人1名の許可がもらえるんです。だからミモロも一緒に拝観することができます。

「何日間、京都にいるんですか?」と窓口の方。「えーっと、3日間でーす」と、お友達に代わってミモロは、日本語で説明。窓口の担当者は、もちろん英語、フランス語など堪能の方ばかりです。

必要事項に記入して、許可をもらいます。海外のゲストは、パスポートの提示が必要。

「はい、今日は、今から『京都御所』なら拝観できます。他は無理ですね」と。
さすがシーズン、紅葉の名所の「修学院離宮」と「仙洞御所」は、その日の許可は無理でしたが、滞在中に、行ける枠を見つけることができました。

「「京都御所」なら、拝観できるってー。うー、あまり紅葉はないけど、せっかくだから見てみない?」とお友達に。「OK,ここは、前に来たけど、秋はないから…行きましょう」といういうことで、さっそく、ミモロとお友達は、御所の中へ入り、まずは、御所見学の注意事項や歴史などを、待合室で聞くことに。


ミモロとお友達が参加できたのは、英語ツアー。英語の堪能なガイドさんが、詳しく説明してくれる外国人にわかりやすいツアーです。日本人の付き添いらしき人は、ミモロのほかに2人ほど。ほかは全員海外ゲスト、フランス、アメリカ、ドイツ、インドネシア、中国など、本当に世界中から…。英語ツアーも、みんなで一団となって見学して回ります。

まずは「御車寄」から進みます。

「諸大夫(しょだいぶ)の間」という正式な用事で訪れた人が控える建物。そこには「タイガールーム」と「クレーンルーム」があります。

「あ、虎の間と鶴の間ね…」

さらに一行は、「紫宸殿」へ。
「here is the most important building ...」「ふーん一番重要な建物なんだー」

ミモロは、ほかの外国人ゲストと一緒に、熱心にガイドさんの英語に耳を傾けます。

「屋根は、檜皮葺で、鉄の釘は、使われていません」と。
「はい、これが檜皮葺の材料ですよー」と、ゲストに触れてもらいます。
ミモロも、海外のゲストにまじって触りました。

ツアーは、さらに奥へと進みます。

「シンプルだけど、素晴らしい…」と、ゲストたちは、ガイドさんの説明が終わると、一斉に写真撮影を。

アメリカからやってきたというお二人。日本に来たのは初めてだそう。

「京都って、本当に美しいですねー。紅葉、素晴らしい…」と感激の面持ち。

実は、「京都御所」は、あまりお庭がなくて、紅葉する木も、ほかの場所に比べ少な目。

それでも回遊式庭園の「御池庭」には、枝振りのよい楓が、美しい彩りを見せています。

「あ、ここにも紅葉してる木があるー」白壁越しに枝を伸ばした楓の赤が、瓦に色をそえていました。

確かに、紅葉は少ないんですが、建物との調和は見事。


「素敵な紅葉が見られてうれしかったでーす」と海外のお友達。
「あのねー、明日は、『修学院離宮』に朝から行くから、もっとすごい紅葉を見せてあげるね」とミモロ。

日本の景色の美しさを、海外のゲストに褒められると、ついうれしくなるミモロ。やはり日本のネコなのでした。




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