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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」などを務めたライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。

豊臣秀吉を祀る京都東山の「豊国神社(とよくにじんじゃ)」。出世開運のご利益が・・・

2012-10-02 | 歴史・史跡

東京生まれのミモロにとって、京都に来て驚いたのは、京都の町には、豊臣家縁りのお寺や建造物が多いこと。
「東京は、徳川さんの町だから、豊臣秀吉さんって、ミモロには、馴染みがなかったんだよねー」と。伏見城、醍醐寺、大徳寺、北野天満宮、高台寺をはじめ、豊臣家が関係した場所は、京都の町のあちこちに…。京都の町づくりにも、秀吉の力が大きく関わっています。

ミモロが、今回訪ねたのは、七条通りの京都国立博物館の近くにある「豊国神社」です。
ホウコク神社と呼ぶ人もいますが、正式には、トヨクニ神社と呼びます。

「すごく大きな石で組まれた石垣だねー」と、まず、神社を囲む、当時の面影を留める巨大な石でできた石垣にビックリ。

「これだけの大きな石を調達できて、しかも石垣をつくる人手を確保したんだから、やっぱりすごいねぇー」と。豊臣家の力を象徴する石垣に感心しきり。

境内に入ると、そこは豊臣家一色。手を清める手水にも桐の紋。

もちろん提灯も桐のマーク入りです。

さて、この「豊国神社」の敷地は、昔、方広寺の大仏殿があった場所。
「えー大仏って奈良じゃないの?」とミモロ。
そう、実は、京都にも大仏様がいらしたんです。

さて、大仏の話は、後ほど・・・・

「豊国神社」の話をまず・・・・。
慶長3年(1599)、伏見城で62歳の生涯を終えた秀吉は、京都東山山腹の「阿弥陀ヶ峯」に埋葬されます。現在、そこは「豊国廟」として秀吉の御霊を納めています。

さて、翌年、秀吉をご祭神に祀り、豊臣家の威信をかけて、日本初の権現造の壮麗な社殿で造営されたのが「豊国神社」です。その広さ約30万坪という、広大なもの。

その後、大坂夏の陣で豊臣家の滅亡した後、この見事な神社は、徳川家により、完全に破壊され、その後、だれも参拝ができない草むら状態が続きます。
この神社が蘇ったのは、徳川幕府が終焉を迎えた明治時代になってから。
明治天皇の御沙汰により、明治13年(1880)に、かつて方広寺の大仏殿の跡地に復興を果たしたのが、現在の「豊国神社」だそう。


境内を進むと正面にりっぱな唐門が現れます。
これは、伏見城の遺構で、総檜造り。当時は、金箔や極彩色の彫刻で飾られた絢爛豪華な門だと伝えられます。国宝です。


門に掲げられた御神号額は、建立当時、後陽成天皇によって描かれたもので、かつての神社伝来の額とか。

唐門の奥に、社殿の姿が。門の脇には、秀吉の千成瓢箪を象ったものが聳えていました。

よく見ると、それは瓢箪の形をした絵馬。
「これにお願い事書いて、納めるんだー」とミモロは興味津々。

農民から天下を取った秀吉の偉業にあやかろうと、多くの参拝者が訪れる神社は、まさに出世と開運のご利益が…。

ミモロも、真剣にお願いします。
何をお願いしているのか、よくわかりませんが…。とにかく、とても熱心に…

「秀吉って、やっぱりすごい人だよねー。だって子供の頃から大した勉強してないのに、多くの大名を従えるようになったんだよ。でもねー秀吉本人もすごいけど、その兄弟や親せきたちも、よくおじけづかないで、その社会に適応したよねー。お母さんだって、よく環境の激変についてゆけたよねー」と、ミモロは、豊臣家の人たちに強く惹かれているのです。


社務所では、秀吉を象徴する瓢箪の形のお守りや、金ぴかのおみくじなども。


「これお友達にプレゼントしようかな?」と、ミモロはなにやら見つけたよう。

サラリーマンには、ぴったりの「出世開運守り」です。


「いろいろなお守りがあるけど・・・ミモロは、こっちがいいー」と、手に取ったのは、干支を象ったかわいいおみくじです。

「わーカワイイ…干支に関係なく、気に入ったの選んじゃおう!」


「全部ほしくなっちゃったー。また来た時に、ひとつずつ集めようー」

小さな犬のおみくじを、うれしそうに抱っこするミモロでした。

*「豊国神社」京都市東山区大和大路正面茶屋町 電話075-561-3802
京都国立博物館のすぐそばです。




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