「これ、なんのお花か知ってる?」とミモロが髪飾りにしたのは…桐の花です。
その花に出会ったのは、「上御霊神社」でイチハツの花に感動したミモロとお友達が、そこから自転車で向かった「上賀茂神社」です。
広々した境内の一角に聳える木。「あれ、もしかして桐じゃない?」とお友達。「え?桐って、あのタンスにする木材の桐?お花見たことない~」とミモロは、半信半疑で、木の方へと近づきます。
桐は、シソ目キリ科キリ属の落葉広葉樹。発芽率が高く、成長が早く、また木材の中でも、比重が軽いため、日本では家具や建築資材として古くから使われてきました。湿気を通さず、割れや狂いも少なく、軽量のため、タンスとして活用。また琴などの材料にもなっています。
成長が早く、木材として利用価値が高いため、昔は、女の子が生まれると庭に桐の木を植えて、それで花嫁道具のタンスを作るという風習もあったそう。「早くお嫁に行っちゃうと、小さなタンスしかできないってこと…」とミモロ。でも今は、きっと結婚年齢が高くなってるから、すごく大きなタンスができそうです。
そもそも神聖な木とみなされてきた桐。古代中国の神話に神聖な鳥、鳳凰が止まるのが桐とされ、そのため、日本でも特別な木として扱われれきたという説が…。豊臣家をはじめ、多くの家紋のデザインにもなっていますし、日本国政府の紋章も桐がデザインされています。
4月下旬ごろに、薄紫の花を枝に咲かせます。
「わ~キレイ~」と枝を見上げたミモロのすぐ横に、ハラリと1輪花が落ちてきました。それを拾い上げて、髪飾りに…
「なんかいいことありそう~」と、小さなことに幸せを感じるミモロは、嬉しそうに草の上をスキップしました。
さて、緊急事態宣言発令中の京都では、この日、上賀茂神社で開催される「手作り市」は中止です。
5月11日までは、人が集まるイベントや催事は、すべて中止になりました。
「つまんないけど・・・今は、我慢しなくちゃね~」と、人影もまばらな上賀茂エリア。
「ちょっと寄ってこう~」と向かったのは、摂社の「太田神社」。そこには、カキツバタが見ごろを迎えている頃です。
「あ、咲いてるね~」とミモロは、柵越しにカキツバタを眺めます。「なんか前より花のサイズが小さい気がする‥」と。
「でも、いつもより早く満開になろうとしてる…だって、まだ4月だもんね~」本当に今年は、桜から始まり、ツツジなど次々に春の花が早めに満開になっています。
「太田神社」の境内の大田の沢には、すでに平安時代にはあったというカキツバタの野生群落があります。「今は、天然記念物なんだよね~」とミモロ。
「そろそろ戻る?」とお友達。「うん」とミモロは、また自転車に乗って、賀茂川沿いを下流へと進みます。
途中、「あ、カラスが行水してるよ~」と、自転車を止めて、川を指さします。
カラスが勢いよく水しぶきを上げて、バシャバシャと行水中。「結構長い間やってない?」行水好きなのか、しばらく川にいるカラスでした。
そばには鴨が、その様子をチラリと見ては、特別気に掛ける様子もなく通り過ぎてゆきました。
「なんかのどかな景色だね~なんか、コロナ禍であること忘れちゃいそう…」そう、自然は、今、人間界を震え上がらせている状況とは関係ないように、いつものような爽やかな季節を迎えているのです。
「ちょっと遊んでく~」とミモロは自転車を降りると、土手の草の上へ。しばらくタンポポで遊ぶミモロです。
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