ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

すごい立派なお屋敷…京都五条の豪商柏原家の邸宅見学。「洛東遺芳館」の春の特別公開。

2024-05-03 | 歴史・史跡
「特別公開されてるお屋敷も拝見しなくちゃ~さすが立派な洋間だね~」と、五条問屋町にある「洛東遺芳館」に来ているミモロ。


「洛東遺芳館」は、京都の豪商柏屋を母体に、その当主である柏原家に江戸時代から伝われる婚礼調度や工芸品、絵画などを、春と秋の2回、特別公開している場所。

今年の春の特別公開は、5月5日まで、ミモロは、4月30日の午後、閉館1時間前に滑り込みました。
「江戸時代の婚礼調度展」を見学した後、急いで、公開されているお屋敷へ向かいます。


お玄関から中へ。

「お邪魔致します~」と挨拶しながらお行儀よく…(本来は、靴を脱ぐのですが、ミモロの場合特別にお許しいただいて…)


「うわ~広い~」玄関脇の洋間を過ぎて、奥に進むと、そこは広~いお座敷が…


展示館にあった屋敷の見取り図を見ても、お蔵がいくつもあり、お座敷が続き、その間にお庭が配置されています。


天災や火災などが多かった京都で、数百年に渡り、商家の姿を保っている京都でも数少ない貴重な建物です。
「あの~文化財の指定は受けてないんですか?」とミモロは、館長さんに…「はい、受けておりません」とのこと。
もちろん歴史的な視点から、文化財への指定がされそうですが、あえてなさっていないと…。

「どこにいるか、わからない…」とミモロが思うほど、広いお家で、それぞれのお座敷が見事にお手入れされたお庭に面しているのです。


なかでも、「ここ仏間だね~」と。

実は、ここには、円山応挙の襖絵があるのですが、現在は、別の場所に…
(その写真)
京都市内の住宅(豪邸ですが…)が、円山応挙の襖が当時のまま残っているのは、他に例がないほど貴重なもの。

室内の照明もなかなかモダン…

襖の飾りにも、見事な細工が施されています。


「この鏡台、どなたかが使ったのかな~」とミモロも姿を映します。


ミモロ、もう閉館の時間…「え?もう…まだゆっくり見てないけど…」と、もっと時間があれば、ひとつひとつ見てゆきたいものばかり…

「あ、すみません~もう出ます~ありがとうございました~」と館長さんにご挨拶。
「なんで、もっと前から来なかったんだろう…ボソボソ…」「そう、あんまり宣伝してませんからね~」と。

「はい、また…いらしてくださいね~」と、ミモロの後ろで、扉が閉められました。


ここの所有しているのは、現在、東京に本拠地を置いている「黒江屋」の柏原家です。


「次の秋の公開は、10月1日からだって~絶対に早めに来て、何度か通おう~」と。
そう1回では、見切れないほど、興味深いものが展示されているのです。

今年の春の特別公開は、間もなく終了。「5月5日までだよ!受付時間は10時から15時45分までだって!ぜひ、訪れてみて~」と、ミモロおすすめの特別公開です。

*「洛東遺芳館」の詳しい情報はホームページで

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