「この廊下の板、すごく凝ってる~ここに使われてる木材素晴らしいね~そしてそれを活かし設計が見事だね~」とミモロ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/ef/0ef600857a8dd7c19b1f6f833e4838f3.jpg)
今回、「東福寺」を訪れたミモロの最大の目的は、秋の特別公開をされている「東福寺塔頭 正覚庵」です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/28/1719923c066a1583b68820406d3cf4fe.jpg)
「東福寺」の南門から外へ出て、すぐ…通常は、非公開の塔頭です。(通常11月23日の筆供養で公開されるのみ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/fa/aae67d1c257dc780e3ac6cdb6f33f3b8.jpg)
ここは、「筆の寺」と呼ばれ、伊達家4代当主 伊達正依により、正応3年(1290)に創建され、文人墨客が集う寺となりました。
さて、ミモロがここを訪れたのは、紅葉の庭より、その建築にあります。
紅葉が、まだということもあり、拝観者は、ミモロを含め3人…「なんか静かでいいね~」と。
「紅葉は、まだだね~」と、趣がある庭を眺めつつ、山の上に位置する本堂を目指します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/1f/6de46bb1534f6b0e02ec9d1ba91dd1d6.jpg)
階段を上って…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/4e/9ea04b5637aacf3413a7beb4a7282367.jpg)
まず到着したのは、茶室です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/38/51de250cccb3987287534079e696f3e1.jpg)
「失礼します~」と中へ進みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/ca/a1dcb32bdf24d57b8cd24c4fb764d592.jpg)
このお茶室での注目ポイントは、天井。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/c9/66c0b878d375ba9a5d20d111338623ca.jpg)
細い丸太を並べ、その色の違いで格子天井に…そこからの木へと丸太の垂木が放射状に続いています。
「なんて丸太が美しいんだろ…」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/17/249960e0591caf68673b4f06d2253d57.jpg)
真っすぐな美しい細い丸太…。
「障子の桟も細い~」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/b7/666d5d2ed81501de8ed4128ca54e709a.jpg)
さて、この茶室は、かつて兵庫県伊丹市にあった「白洲屋敷」の玄関部分になるそう。
「白洲屋敷」は、白洲次郎の父親である綿花貿易商だった白洲文平が、大正期の終わりに建てたと言われます。
海外留学の経験などを経て、その美意識は磨かれ、建築道楽と言われた文平が、4万坪の敷地を有した伊丹の屋敷に、贅と趣向を凝らし、文平好みの世界が作り上げたのです。
昭和の金融恐慌で、文平はの会社は倒産。所有していた私財も次々に手放すことに。「白洲屋敷」には、イギリス留学などから帰国した白洲次郎と妻正子も、しばらく住んでいたとか。
昭和14年に、大阪の実業家、八崎治三郎の所有に…。そして昭和40年ごろに、屋敷は解体され、敷地は住宅地として分譲。解体された建物は、いろいろな場所に移築され、この一部が、ここの建物なのです。
「こんなに素晴らしい建物を壊しちゃうのもったいないよね~」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/0d/46d7f5276b593126f3c823aa7a303bcb.jpg)
そう、廊下にしても、そこに使われている木材…それを組わせる技…文平が依頼した大工さんの技術の高さが伺えます。
「見て~すごいよ~」とミモロが見上げるのは、廊下の天井。
なんど幅の広い板が天井に…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/fe/474e985ac6475e357283064ed1b938df.jpg)
屋久杉などを多用した建物…今はとても作れない貴重なもの。
「ここ今だったらしいよ~」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/d0/b755af6d586d4f8f2ca17c4e2c567179.jpg)
欄間は、黒檀を使った洒落たデザイン。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/4d/127fefb33542fa1d545341e3ba61556a.jpg)
素材を活かした設計が、本当に見事です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/d7/9cb23e50b07d00fe0ad6fc269f9fe92c.jpg)
「ゆっくり建物見られてよかったね~」と感激するミモロ。
そう、紅葉がまだなので、訪れる人が少なく、まさにミモロの独り占め状態…たくさんの人がいたら、ここまで建物の様子をゆっくり観察できなかったと思われます。
「まだ紅葉進んでないから…今がチャンスかも…でも、紅葉したら、やっぱりさぞやキレイなんだろうなぁ~」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/7f/721baac665cf1b888b57b3e0502ba896.jpg)
「東福寺塔頭 正覚庵」の特別公開は、11月3日~19日、11月25日~12月3日で10時~16時の受付です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/56/7b22eed984d92abee20fc9f31d04d6d3.jpg)
ぜひ、拝見する価値がある場所…この時期を逃すと、なかなか中に入れません。
*「東福寺塔頭 正覚庵」の詳しい情報はホームページで
<ブログを見たら 金魚鉢をクリックしてね 応援よろしく!ミモロより
![人気ブログランキング](https://blog.with2.net/img/banner/m07/br_banner_kingyo.gif)
ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら
お待たせしました!「ミモロの京都暮らしカレンダー2024」登場です!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/5e/27c8b5bb0eb33abeb654f91f9825e7fa.jpg)
ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、mimoro1888@gmail.comまで
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます