ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都の夏の祭事。「伏見稲荷大社」の宵宮。稲荷山に灯りをともす万灯神事も3年ぶりに…

2022-07-30 | 京都

「今年もこの光が見られてうれしいなぁ~」と、ミモロは、小さな燈明を見つめます。

これは、「伏見稲荷大社」で毎年、7月の土用入りの後、最初の日曜日に行われる本宮祭の前日の宵宮祭での神事です。

今年は、7月24日が本宮祭で、23日が宵宮祭になりました。「どうしよう~祇園祭の後祭の宵山と重なっちゃった~」と両方行きたいミモロでしたが、ずっと参加できなかったこともあり、祇園祭の宵山は諦めて「伏見稲荷大社」へと向かいました。

18時から、本殿で崇敬者が参列する神事が行われます。

神職の方々が、本殿に入り、行われる神事をミモロは、外で待っていました。

「あ、小柳さん親子…キャ~会えた~」と、駆け寄るミモロ。

東京から毎年、この宵宮のために京都にいらっしゃるお二人。ミモロが、初めてお目にかかったのは、もう8年以上前。宵宮にミモロが最初に来たときにお友達になったのでした。その時、息子さんは、まだ小学生。お母さまより小さかったのですが、すでに高校生になって、背の高さはお母さまを超して、りっぱな青年に…。
「わ~ミモロちゃん、今年は会えると思ってた~うれしい!かわいい~」とお母さま。
「ずいぶん大きくなっちゃんだね~」と、息子さんを見上げるミモロ。「ミモロちゃんは、変わらないね~」と。
「うん~永遠の子ネコだから…」とミモロ。変わらないことが、ときどきちょっと悲しくなるミモロです。

神事が終わるころに、本殿脇には、赤い提灯が並びます。

この提灯をもって、稲荷山に登り、途中点在する石灯籠にローソクから灯りをともしてゆくのが、これから始まる「万灯神事」。
それにミモロは、参加するのです。

赤い提灯に親火を移してもらい、山に向かう準備を整えます。


稲荷山をめぐる参拝コースは、距離が異なる5種類ほどあり、ミモロは、毎回、一番長いお山のコースに参加します。

神職の方の旗のもと、提灯を持って、山に続く参道を進みます。


この日の参加者は、20名以上。実は8年前、ミモロが最初に参加したときは、数人で、あまり知られていなかった神事だったのですが、ミモロのブログを見て知ったという人が増え、提灯は各自1つというわけにはいかなくなりました。「でも大丈夫なの~」とミモロ。全員が提灯を持たなくてもいい理由があるのです。

「さぁ、頑張ろう!」ミモロは、長い石段を神職さんの後に続き上り始めました。

稲荷山の一の峰という山頂近くに行くコースは、約2時間かかります。この日も18時半ごろ、本殿を出発し、戻ったのは20時半くらいになっていました。
「今年は、風があるから、まだ楽だね~」とミモロ。そう、以前、猛暑でフラフラになったり、また雨でずぶ濡れになったこともありました。体力的に結構キツイ参拝なのですが、毎年、参加するレギュラーメンバーがいて、1年に一度会うのを楽しみに…。

さぁ、ドンドン歩きますよ~

「あ、石灯籠…」参道の脇にある石灯籠を発見。


「はい、火を入れてください~」と神職さんの声がかかります。するとそばにいる人が、石灯籠の中から、お皿にのったローソクを取り出します。高い位置にあるときは、男性がよじ登ったり…


小さなミモロは、石灯籠からお皿を出してもらい、灯りをともします。

「点いた~」手伝ってもらいながら、無事に灯りをともすことができました。

そして、その光を再び石灯籠に戻します。


参加者は、朱塗りの鳥居の脇にある石灯籠に出会うたび、この作業を繰り返すのですが、参加者の間には、不思議に連帯感が生まれ、全員が一度は、灯りがともせるように「まだ、点けてない人いませんか?」と声掛けしてゆきます。

だから、全員が提灯を持たなくても、誰かの提灯から、火を灯せるのです。

参加者の間に連帯感が生まれるのは、結構歩くのが大変で、汗びっしょり…。でも、やり切ろうという意欲から…そして、歩く参道の幻想的は雰囲気のせいかも…。「ここではぐれたら…」という思いもあり、みんなでまとまって行動します。

夜の稲荷山は、なんとも特別な雰囲気が漂います。一人では、ちょっと歩く怖いかも…

こういう機会だからこそ、歩けるのかもしれません。

ミモロもはぐれないように、一生懸命、神職さんの後を追います。


1時間以上歩き続けたところで、休憩…。

お茶が乾いた喉を潤してくれます。「美味しい~」すでに汗びっしょりのミモロ。毛並みも張り付いています。

すでに3回ほど参加なさっている東京からの方。「ミモロちゃんに会えてうれしい~」と。

また、本宮祭に参加するために岐阜からいらっしゃって、この万灯神事に初参加の方。

初参加ということで、ちゃんと背広姿で…。「次回は、スニーカーがいいんじゃないの」とミモロ。常連の参加者は、歩きやすいスタイルで参加。本当に汗まみれになるので、そのつもりの服装がおすすめです。

最後の石灯籠に火をともすミモロ。


「歩き切れた~」と夜景を眺めながら、達成感に浸ります。


「お疲れ様でした~」みんなも汗まみれ。

でも、笑顔が浮かびます。

本殿まで山を下りて、提灯を返却したところで、万灯神事は終了です。


「また、来年ね~元気でね」と、小柳さん親子とお別れします。


たくさんの提灯が闇に浮かぶ「伏見稲荷大社」。


「大変だったけど、今年も参加できてよかった~」と思うミモロです。


この万灯神事には、だれでも参加できます。参加料は無料。宵宮の日の18時半ごろに本殿のそばにいて、自分が歩きたいコースの旗をもつ神職さんの後についていけばいいんです。

ミモロが参加するコースは、1時間半以上かかりますが、30分くらいの短いコースもあります。

一度は、参加してみては?今年は、マスク着用で歩いたので、かなり大変。マスクなしで歩く時を切望します。

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