ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

12日まで「千本ゑんま堂 引接寺」の「お精霊迎え」。14日には「六斎念仏盂蘭盆奉納」開催

2022-08-11 | 祭事・神事・風習

毎年、お盆になるとミモロが訪れる「千本ゑんま堂 引接寺」。ここでも「お精霊迎え」が行われます。


京都で精霊迎えというと、東は「六道珍皇寺」、そして北では「千本ゑんま堂」が有名で、それぞれの地域の方々などが参拝に訪れます。共に、地獄の閻魔様のアシスタントとして働いていたという小野篁の像を祀っています。

8月7日から12日まで行われる「お精霊迎え」。ミモロも夕暮れ時にやってきました。


「ここでもご先祖様お迎えするんだ~」とミモロ。あの~普通は、一か所でいいのよ~


ミモロにとっては、ご先祖様をお迎えすることと同時に、このお盆の雰囲気がなんとも好きなのでした。観光客がいない、まさに京都の暮らしらしい行事なのです。

大きな閻魔様の像をご本尊にする「千本ゑんま堂」。

この時期は、普段、拝めない閻魔様の厨子の扉も空いていて、そのお姿を目にすることができます。

「あ、ミモロちゃん、ようお詣りにいらっしゃいましたね~」と、いつもやさしい庵主様。

お目にかかるのは、7月の「風まつり」以来です。

「ご先祖様、お迎えに来ました~」とミモロ。ご本尊の閻魔様にお詣りした後、水塔婆を準備します。


水塔婆は、薄い木でできた塔婆を水に浮かべたり、浸したりして、亡くなった人たちの御霊を供養するもの。主に関西地方で行われ、ミモロが東京暮らしをしてた時は、お盆でもやったことはありませんでした。

300円ご志納して、お寺の方に書いていただく水塔婆。

「ママのご先祖さまのなの~」と。それぞれの方の戒名をお願いすることもできますが、まとめて〇〇家先祖代々というのにしました。

水塔婆をしっかり抱えて、お寺の奥へ。


そこで、お線香を用意します。

線香の煙で、水塔婆を清めます。


「さぁ、いよいよ流すんだよね~」と。お地蔵様の前の流れに水塔婆をもって進みます。


「どうぞ安らかにお過ごしくださいね~」と願いながら流します。


お地蔵様の前を静かに流れる水塔婆…


昔は、鴨川をはじめ、家の近くの川などに流していたそうですが、近年、環境問題から、一切川に流すことは禁止です。
流れの末に集められた水塔婆は、後日、炊き上げられるとか。


この時期、小野篁の像なども拝むことができます。


「迎え鐘撞くんだ~」と鐘楼へ。

コロナ禍前は、参拝者が自分で綱を曳いて鐘を撞きましたが、今は、お寺の方が代わって撞いてくださいます。

まずお線香とローソクを奉納。

「はい、何回撞きましょうか?」と尋ねられ、「あの~4回お願いします~」とミモロ。
「えーと、ママのパパとママの分と、それぞれのご先祖さまの分…」と計算したよう…。

ゴ~ン ゴ~ン、ゴ~ン、ゴ~ンと4回響く鐘の音。その間、ミモロは、静かにてを合わせます。


「もうご先祖様、お家に到着してるかなぁ?早く帰らなくちゃ~」と家路を急ぐミモロです。

お盆は、ご先祖様のために、ごちそうを用意したり、仏壇を飾ったり…今、ここに生きているのは、ご先祖様のおかげ。
「そうなんだよね~平安時代だって、今生きている人の関係者はいたわけで、いろいろな激動の時代を生き抜いてきたから、今の自分があるんだよね~不思議…。本当に感謝しなくちゃね…きっと、ご先祖様は、いろんな目に遭ったよね…」とミモロ。そう思うと、感謝せずにはいられません。

さて、ここ「千本ゑんま堂」では、今年、8月14日19時から恒例だった「六斎念仏盂蘭盆奉納」が行われます。

郷土芸能で、重要無形民俗文化財になっているもの。平安時代に空也上人が始めた踊念仏が起源ともいわれますが、諸説あるそう。
ここで演じられるのは、江戸中期、京都の町で流行していた長唄や能、狂言などさまざまな芸能の特徴を取り入れ作られたものだそう。
「前にも見たことある~獅子舞の碁盤乗りや土蜘蛛の糸なんかすごく迫力あったよね~」とミモロ。
観覧は無料です。ぜひ、お楽しみに…

*「千本ゑんま堂」の詳しい情報はホームページで


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