「あ、まだ桔梗が咲いてる~」
初夏から初秋にかけて、境内の約2000株の桔梗が、次々に白や紫の花を咲かせます。
「桔梗って、秋の七草に出てくる花だよね~」とミモロ。
そう、萩、ススキ、葛、撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、そして桔梗と言われます。
ちなみに春の七草は、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロです。
「春は七草で御粥食べるけど、秋は、何食べるの?」と食いしん坊のミモロ。
う~残念ながら、秋の七草は、食べられません。目で愛でるものだから…。
桔梗と言えば、明智光秀の家紋を思い浮かべる方も多いはず。美濃の土岐氏の家紋としても知られ、なんでも、ある戦いで、土岐氏が、野原に咲く桔梗の花を兜に飾って戦い、勝利を得たことから、縁起がいいということで家紋にデザインしたとか…。
尚、明智光秀は、その土岐氏の一門なのです。
また、桔梗の文字をよく見ると、木へんに、「吉」と「更」の文字からできていることがわかります。そのため、「吉」が「更」に増えるという縁起のよさも家紋として使わるという説も…(諸説あると思いますが…)
「なんで晴明神社に桔梗があるの?」と、ミモロ。う~またしても、そういう質問しますか~
いろいろな説がありますが、安倍晴明が桔梗が好きだったから…とか、
ご祭神の陰陽師である晴明は、天体とのつながりが深く、星のマーク、五芒星を神社の神紋にしています。
その形が、桔梗に通じるから…とも言われます。
この日は、「晴明祭」で境内には、大勢の参拝者が、本殿の前に列を作っています。
ミモロは、いつものようにその列ではなく、本殿の脇で参拝。
「安倍晴明さんは、厄や魔を祓ってくださるパワーがあるんだよね~」
衣の下で、印を結び、夜空を見上げているお姿の銅像。ミモロも一緒に印を結びます。
境内にある小さな橋は、以前、堀川に架けられていた「一条戻橋」を再現したもの。
「ここに来たら、ご挨拶していかなくちゃ~」とミモロが近づくのは、一条戻橋に住んでいた式神様。陰陽師のアシスタント的な精霊です。
「いつもながら、迫力あるお顔だよね~」
秋の夜長、空を見上げる機会も増えて・・「お月様やお星さま見えるかな?」と、家の窓から毎夜見上げるミモロ。
どこからか聞こえる虫の声…昼間が、以前、30度越えの夏のような暑さですが、夜になると、めっきり気温が下がり、心地よい夜風が吹くようになりました。
「もうすぐ中秋の名月だね~。お月見しなくちゃね~」と、月見団子を楽しみにするミモロでした。
*「晴明神社」の詳しい情報はホームページで
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