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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都の白みそ雑煮。お正月を先取りしていただく「瓢亭」の味。

2016-12-20 | グルメ

ミモロが会員になっている「NPO法人 京都の観光文化を考える会 都草」で、今年最後の講演会が、東山の「瓢亭 別館」で行われました。
 
かつて南禅寺の敷地だったという琵琶湖疏水そばのエリアは、静かな住宅地になっています。
「このお隣りは、山形有朋さんの別荘だったところだよね」。そう、「無鄰庵」という場所で、一般公開されています。

「瓢亭」は、享保8年(1723)に、南禅寺総門外の松林に茶店として始まり、明治以降は、茶懐石の名店として知られる、まさに京料理の老舗です。

「ここの朝ごはん、朝粥で有名なんだよ~。ミモロは、行ったことないけど~」。

ミモロ憧れのお店で、なんと今回は、ご店主の高橋英一さんによる「瓢亭のお雑煮」のお話を伺い、その後、お雑煮を食べられるというもの。その日を待ちかねて、ミモロは、いそいそ出かけて行きました。

情緒たっぷりの入口を通り、中へと進みます。
「あ、瓢箪の飾り・・・」
さらに2階のお座敷へ。そこが講演会の開場で酢。
「この階段すごく手が込んでる」表面を鉈で削ったような加工がされています。

「わ~もういっぱい~」会場のお座敷は、都草のメンバーさんでいっぱい。
いよいよ講演がはじまりました。
ご店主の高橋英一さんは、京都府文化賞功労賞、厚生労働大臣卓越技能者表彰、裏千家茶道文化振興賞などを受賞され、京都府の無形文化財保持者でもあり、京都料理組庵組合長でもあられます。

「京都のお雑煮は、白みそ雑煮です。うちのだしは、利尻昆布から軟水の水を使ってとります。そしてマグロ節を入れて仕上げたもの。初めの1番だしは料理に。雑煮には、2番だしを使うんですよ。中身は、えび芋の頭や、にんじんを輪切りにした日の出にんじん、大根などです」
「これがえび芋の頭で、京都では、その家の長男が食べるもの。これだけ食べるのは、本当に大変で、お腹いっぱいになります。(笑い)」

「京都では、冬は、白みそ。夏は赤みそで、その間は、両方を組み合わせた合わせみそをつかいます。白みそは、薄いだしで濃く仕上げ、赤みそは、濃いだしでうすく仕上げるんです」・・・
ほかにもいろいろなお話を伺いました。

ミモロは、熱心に耳をピクピクさせながら聞いていました。

「では、みなさん下の階に移動して、お雑煮をいただきましょう~」との声。「わ~いよいよだね~」と、ミモロは、下に降りる前にお座敷の中を見学することに。
「御軸拝見・・・」「襖の取っ手も、瓢箪だ~」と細かいところまでよく気が付くミモロでした。

「ミモロちゃん、早くお席に着いて~」「は~い、今行きま~す」と急いで1階の食事の場所へ。
「はい、お雑煮どうぞ~」「ありがとう~」

お椀の蓋を開けると、いい香りがミモロの鼻をくすぐります。
「おいしそう~」
「わ~日の出にんじんだ~。美味しいね~。円やかなお味~。お雑煮単品でいただける機会ってないよね~」とミモロ。
そう、今回は、特別。

ちなみに、朝粥は、4500円。松花堂弁当は5400円。懐石料理は、昼は23000円~。夜は27000円~です。

「楽しんでいただけましたか?」と高橋さん。「はい、感激です!瓢亭のお雑煮食べちゃった~」と、大喜びのミモロでした。

この日参加した「都草」のみなさんもうれしそう。
 
「ミモロちゃん、またね~。よいお年を~」とご挨拶。

「ごちそうさまでした~」と、お見送りをしてくださった高橋さんにも手を振ってお別れしました。
 
「美味しかった~体温まっちゃった~」とミモロ。でも、みんなで過ごした時間とすてきな瓢亭さんのおもてなしが、いっそう心を温めてくれたことを、知っているミモロでした。


*「瓢亭」の詳しい情報はホームページで

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