四条堀川をちょっと下がった西側にある洋館の懐紙専門店「辻徳」。そこには、さまざまな種類の懐紙が揃っています。ミモロは、懐紙と共に、この洋館のビルに興味津々。
「外側は、洋館なんだけど、奥は京町家なんだって…入ってみたいな~」と。
「よかったら、毎月2回、ここの2階でお茶のお稽古してますから、体験してみたら…」とご店主の辻さん。
「はい、ぜひ~」と、後日、ミモロは、再び「辻徳」を訪れます。
お茶のお稽古に参加することにしたミモロ。「ごめんください~」お店から奥に進むと、そこに町家の玄関が。
そこには、艶光りした木製の手すりが続く階段が続いています。照明もレトロな雰囲気。
「へえ~こうなってるんだ~」とキョロキョロしながら階段を上り、2階へ。
「あ、和室・・・」 このビルは3階建て、さらに上に続く階段もあります。
「こんにちは~。初めまして、ミモロと申します。本日、お茶のお稽古体験に伺いました。よろしくお願いします」
ここは、裏千家の茶道をお稽古するお教室。まずはみんなにご挨拶。
「ミモロさんは、おお茶会に出たことがありますか?」と先生。「はい、何回かあります」と。「じゃ、今日は、お正客お願いします」と。「え~できるかな~」とちょっと不安になりながら、それでも「お稽古だから…」と引き受けることに。
座敷に入り、床の間へ。御軸とお花を拝見します。
次にお釜のそばへ。
そして席に着きます。お稽古の始まり。
「ホント、大きなお座敷があるんだ~」と洋館の中にあるりっぱなお座敷。なんか別世界にいる心地です。この洋館の中にこんなりっぱなお座敷があるとは、外から見ただけでは想像ができません。
まずは生徒さんのお点前が始まりました。「お菓子頂戴いたします」とミモロは、懐紙を取り出して、お菓子をひとついただきます。続いてお茶を頂戴します。
さすが京都に来てから何度もお茶会に参加しているミモロ。慌てることなくスムーズです。
懐紙も2つ折りにして、つまんだ指は、隅の部分で拭いて・・・。
お茶事の最後は、お道具拝見・・・
そして「ミモロさん、棗や茶杓の銘などを伺ってください…」と先生。「あ、そうだった・・・あの~お棗は…お茶杓は…」と口ごもりながらお尋ねします。「ここが正客の力量の見せどころなんだよね~」でも、ミモロは、ほとんど茶道具の知識がありません。先生に教えていただきながら、進めます。
そしてお正客より席を立ちます。
「ミモロちゃん、お正客お疲れ様…」と先生や生徒さんたちに励まされたミモロ。「う~まだまだドキドキしちゃう…でも、こんな素敵なお座敷でお稽古できるって素敵だね~」と。
もちろん京都は、お茶のお家元があり、お茶のお稽古は盛んです。小学校などでもお茶の体験授業や、部活動もあるそう。つまり京都の人は、やんちゃなお兄さんでも、頑固そうなおじさんでも、子供のころに、お茶を体験しているんです。
また、お稽古する場所も、東京のようにカルチャーセンターや公民館だけでなく、個人のお宅やお寺のお茶室やお座敷などと、趣ある場所で行われます。
ここ「辻徳」のお茶の体験は、観光客でも、事前(前日)に、「辻徳」に連絡すれば、気軽に参加できます。希望により、お点前のお稽古も受けられます。参加料は、1000円。お点前の体験は2000円で。
参加者は、白足袋か白いソックスを忘れずに・・・。
また、「懐紙の使い方講座」「小笠原流礼法教室」なども開催。
京都観光の際、ぜひ一度、お茶のお稽古などを体験してはいかがでしょ。
お薄のお点前の後は、御濃茶のお点前が始まりました。
「またお菓子食べていいの~」
「美味しく頂戴いたしました」と、口のまわりを緑色にしながらミモロは満足そう。
「今日は、お茶席体験、ありがとうございました」と、先生と生徒さんたちにご挨拶。
「ミモロちゃん、ちゃんとお茶いただけましたね~。ネコなのに偉い…」と褒めていただきました。
「はい、京都のネコですから…」とちょっと鼻を膨らませて答えます。「やっぱりお茶席って、心が落ち着くね~」
皆さま本当にお世話になりました。ありがとうございました。
*各種お教室に関しては、「辻徳」のホームページで
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