さて、3世代同居、スタートして4週間目を迎えた。
娘婿は、一週間前の日曜の夜に、頭痛で寝込んだが、翌日、月曜の朝には元気に出勤した。
発病の時期タイミングからすると、どうみても、同居のストレスである。
かわいそうに。
わたしは、娘婿が回復した月曜の朝から歯茎が腫れて、奥歯でモノを噛めなくなり、
やわらかいものを食べていた。
しかしながら、趣味関連で半日、エネルギッシュに発散したら、歯茎の腫れは引いた。
ゲンキンそのものだ。
趣味というものは、必要である。しみじみ。
家から出かける「行き」は、重い気持ちで、家庭の疲れを背負い込んでいたが、
帰路の電車内では、気分すっきり。
気持ちの切り替えは、大事だ。
オン・オフ、すぱっとチェンジ。
昨日は、娘婿のご両親が遥々遠方から、ベビー誕生イベント(お宮参り)がらみで、
我が家に来られ、あれやこれやして、どどっと疲れた。
・・・で、また、今日、月曜日の朝、歯茎が腫れている。
ご両親が見えるにあたって、超スピーディ掃除方法で、家をゲスト・モードにした。
娘婿も手伝ってくれるのは嬉しいのだが、いつものわたしの掃除方法が、バレバレになった。
手の内、バレバレ。
まず、ピンポイントで、ゲストを迎える直近の日に前もって、お掃除のプロに、代行してもらう。
この時点で、わたしは掃除を放棄しているように見えるが、実はそうではない。
他人に掃除してもらう前に、自分で掃除しなければならないからだ。
いくらプロにお任せ、といっても、あまりにも汚い部屋は、わたしの人間性を疑われる。
なので、お風呂、台所、食堂など、あらかじめ、おおまかに掃除をする。
予洗いみたなものだ。
そして、プロがやってくる時間の直前までカウントダウンしつつ、必死で整頓。
プロがやってきたら、今度は、大まかなモノを移動させる。
どけておかないと、掃除がしにくい。
プロにピカピカにしてもらった後は、ゲスト来訪予定の1秒前まで、あたふた、もたもた、
執着、しがみつき、部屋を整備。
ゲストが来訪する当日の朝、ダンボール箱に、引越し業者のごとく、
部屋にある、むさくるしい物々をおもむろに、どんどん手当たり次第、詰め込む。
手際が良い。冷静、沈着、迷いがない。
なぜなら、仕分けする必要はなく、根こそぎ入れる。
ダンボールに入れ、移動したあとは、すっきり、美しく清清しい。
ダンボールは、「食堂ワゴン上」「食堂窓際、棚」「食堂テーブルの上」などに小分けされた箱に詰め込まれる。
娘婿は、パソコン周辺を自主的にやってくれた。
わあ、なにも余計なモノは、ない。すっきり~。
だが、ゲストが帰った後のことが、ちらりと脳裏をかすめるので、大事と思われるものは、
どこに入れたか、きっちりとアタマに叩き込んでおく。
部屋の断捨離、モノの瞬間冷凍みたいなものだ。
早足で、ばたばた作業が進み、予定の来訪時間。
ピンポ~ンの音で、にっこり、
「あ、いらっしゃ~い。遠いところをたいへんでしたねえ」と、
まるで何事もなかったかのごとく、余裕の表情をたたえる。
その後は、いつもより、1オクターブ甲高い声を出して、
いつもの数倍のスマイルで、談笑したり、飲食給仕で、おもてなししたり。
いつもは閑散状態の空調機器も、稼動。
(が、なんと、メインの食堂のエアコンが、壊れていることが発覚。
お天気が良かったので、さほど寒くなかったから、あまり暖房は必要なかったから、よいものの。
13年間続けていた空調機器の保守契約を14年目継続しなかった矢先の、
あてつけのような、ストライキのような、エアコンのダウンだった)
・・・
まる一日、非日常感をたっぷり味わい、夜中まで後片付けやら、出費計算やら、ハイ状態。
歯茎を腫らしながら、必要なものを少しずつ取り戻して、元の場所に戻す。
戻さなくてもいいものは、不必要なモノ、というわけだ。
が、これにも食品も含まれているので、賞味期限のあるものは、必要、不必要にかかわらず、
元の場所に戻しておく。
この歯茎、同居のストレスではない・・・はず。
家事を一気にやるから、こうなる。
プレッシャーが、わたしを機能させる。
プレッシャーのないところでは、わたしは、絶対に働かない。
なので、人生において、ある程度の役割や義務は必要かと思う次第である。