郵船クルーズが日本におけるクルーズブームの先駆けとして、1996(平成8)年から毎年行ってきた「世界一周クルーズ」が今年2015年で、20周年を前に途絶えるそうです。
これにより来年2016年、日本籍船での世界一周クルーズが行われないことが確定しました。
寂しくなりますね。
この数年、「飛鳥II」を運航する郵船クルーズを悩ませてきたのはコースの選定でした。
2000年代から出没し始めたソマリアの海賊対策、飛鳥IIは安全対策のためスエズ運河の航行を断念し、世界一周は全てアフリカ大陸の南端部、喜望峰回りとし、人気の地中海へ入る場合でもスエズ運河を通らず、西のジブラルタル側から大回りするコースを強いられていました。
そうしたなか2015年春からようやく、紅海へ行く前に乗客全員を下船させ、陸路ツアーで移動させるといった安全対策を講じ、スエズ運河を通すことにします。
しかし中東の治安悪化や、チュニスにおける観光客へのテロもあり、陸路ツアーは中止になりました。
無寄港でスエズ運河を航行するコースに変更しますが、不安に思った多くの参加者がキャンセルするという事態に至っていました。
中東、地中海における治安の悪化が、“ゴールデンコース”と呼ばれる中東から地中海へ抜ける典型的な世界一周クルーズを妨げたわけです。
そしてついに「飛鳥II」は2016年のクルーズコース決定に際して、欧州には向かわないことになりました。
「2017年以降もこうした状態が続くなら……」(郵船クルーズ)と、日本籍船での世界一周クルーズがしばらく途絶える可能性もささやかれています。
私達夫婦が憧れていた、飛鳥Ⅱによる世界一周クルーズはどうなるのでしょうか。
世界の安全が保たれて、世界一周クルーズが再開されることを祈っています。
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そうしたなか2015年春からようやく、紅海へ行く前に乗客全員を下船させ、陸路ツアーで移動させるといった安全対策を講じ、スエズ運河を通すことにします。
しかし中東の治安悪化や、チュニスにおける観光客へのテロもあり、陸路ツアーは中止になりました。
無寄港でスエズ運河を航行するコースに変更しますが、不安に思った多くの参加者がキャンセルするという事態に至っていました。
中東、地中海における治安の悪化が、“ゴールデンコース”と呼ばれる中東から地中海へ抜ける典型的な世界一周クルーズを妨げたわけです。
そしてついに「飛鳥II」は2016年のクルーズコース決定に際して、欧州には向かわないことになりました。
「2017年以降もこうした状態が続くなら……」(郵船クルーズ)と、日本籍船での世界一周クルーズがしばらく途絶える可能性もささやかれています。
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