わくわく記録帳

一日に見聞きすることをすべて記録すると文庫24冊になるらしい。
そんなに!?
記録しておかないのはもったいないよね。

プレイフル!プレイフル!プレイフル!

2009-12-05 14:13:24 | オトナの学び
プレイフルって言葉に励まされたから論文が書けたと思う、そのくらい上田先生のこの考えには傾倒してるし、エナジャイズされています。


そんな上田先生がゲストでいらっしゃる長岡先生主催の”パーティー”という名の勉強会『イブニング・ダイアローグ』に行ってきました。
中原先生主催のLearning Barも同じ日、同じ時間の開催で、Learning Barにはこれまたあたしが論文を書く上でものすごく元気をもらった金井先生@神戸大学がゲスト。
髪の毛抜けるほど悩んで(ウソ)、明日が論文の提出日だってこと、論文の最終章に上田先生のことを書いたこと、これは会いに行かなきゃ!とケッテイ
(ってかあたしの行動はすべて「会いに行く」を基点にしてますね。)


今回のテーマは『若手の創造性開発についてマジメに楽しく考える』。
でも、上田先生のミニワークショップがあるってことはいわゆる講義じゃないんだろうな、とは予想していましたが、ここまでとは!っていうくらいわくわくどきどきなプレイフルにあふれた(プレイフルフル?笑。)空間、時間でした。


もうおひとかた、電通の北本さんというコミュニケーションデザイナー、社外的には「学習環境デザイナー」という肩書きだそうですが、が上田先生と「わくわく楽しみながら学ぶには?」ってことをベースにしながら、このセッションをデザインされた。


勉強の場であるんだけど、常識的な学びの場、研修をイメージしてたらノックアウトされます。というか戸惑うか。
音楽が流れて、食事を楽しみながら(この食事にも意味がある)、体を動かして、笑って、そして振り返る。
こんな素敵な学びの場だったら、みんなお勉強大好きになるはず、ってくらい楽しい。


ワークショップって、ゆるくて楽しいっていうか、その場にいるとコーディネーターの仕切りに身を任せていて「楽しい」し「何かやっている」という充実感が得られるんだけど、で?何を学んだの?といわれると非常に難しい。けど、確実に何かに気づいて、何かを学んでいる場なんだよね。


上田先生のワークショップは実際に体験したことはないけれど、夏にシンポジウムに参加したので、なんとなーくどういう雰囲気なのかはわかっていた。でも見るのと体験するのでは大違い!


レゴブロックとモールを使ってグループワークと個人ワーク。
まずは、レゴとモールを使ってひたすら”高く”積み上げるってワークをする。最初は手当たりしだいに取り組んじゃって、全くもって高さなんか出やしないし、6人のグループでのそれぞれの役割分担なんか何もない。
でも、音楽に乗ってカラダを動かしながらだとそれだけで楽しい。
2回目はもうちょっと「学び」の要素を入れて、始める前に戦略を立てましょう、と。どんな形で高さを出すのか、誰が何をやるのか、そういうことを決めてから始めましょう、と。
ほかのチームがどんな戦略を取ったのかを観察する時間が用意されていたりとリフレクションも忘れない。そしてチーム対抗の要素もあるわけで。
1回目と2回目と何かが劇的に変わるということもなかったんだけど、最後に先生がおっしゃっていたことで印象的だったのは、「負けると悔しいって気持ち、これが大事」
そう、レゴを高く積むって行為で競ったからと言って攻撃性はない、勝ち負けじゃないんだけど、負けると悔しい、楽しんだゲームだけど、負けると悔しい、これ、おもしろい感情だよねー。
一生懸命やったからこそ得られる感情なのかもね。


そして、次は個人ワーク。これまたレゴを使って自分の仕事を表現してみてください、いわば自分の『名刺』を作る。
これがまた、おもしろい。


↓これが実際に出来上がった『名刺』



これも、ほかの人がどんなものを作っているのか観察したり、質問したりする時間が用意されていて、いろんな気づきが得られる。
レゴとモール、そのものには意味はない。けど形作って、その形を人に話しているうちに意味を持ってくるから不思議。
たとえば、あまり意識しないで選んだ赤いレゴブロックと青いレゴブロック・・・人をあらわしていますって説明するでしょ、そうすると「なるほどぉ、色が違うのは一人ひとり個性があるってことなんですね」とほかの人が省察してくれて、はっと気づかされる。そして意味を持つ。



深い。レゴブロック深い。ワークショップ深い



でも、世の中のアタマの硬いオトナたちは「ワークショップは楽しいけど、それでいったい何を学べるの?」と言う。
だから、ってわけではないんだけど、いろんな仕掛けが用意されている。いわゆるリフレクション=振り返りのね。



その一つが、ドキュメンテーション・ウォール。
これね。
 



長岡先生のゼミの学生さんたちが、その場で起こったこと、話されていることのキーワードや彼女たちなりに気づいたもの、ことを書きとめて、壁にぺたぺた貼っていく。
付箋1枚1枚にはそんなに深い意味はないけれど、色がたくさんあふれているだけでわくわくする気持ちになるし、何よりも後から、そうだ、この時間にはこんなことがあったんだ~と思い出すことができる。ニンゲンって忘れていく生き物なんですね。2時間前のことを全然覚えてないんだもん。


そして、リフレクション・ムービー。中原先生のワークプレイスラーニング2009でも同じ手法で振り返りを行っていましたが、今回も同じ曽和先生のチームがお越しになっていました。
2034枚(だったと思う)の写真を超高速編集して、最後の最後に上映してくださいました。
感動~
実際に体験したものがこうして即時に振り返ることができるって、言葉では言い表せないほどの感動です。泣きそうになるくらい。
しーかーも、このリフレクション・ムービーは何らかの形で送ってくださるとか。家宝にします。


北本さんはルックスがichiroさんに激似(←そういう視点でしかモノが見られないらしい
これからはデザイナーが世の中を変えていくっておっしゃっていて、なんだか説得力があった。
理屈じゃ動かないんだよね、わくわく楽しいことを生み出すにはデザインや音楽の力が必要なんだよね。
おもしろかったのは、イノベーティブな人材がほしい、けど、いないと嘆くよりも、人事の採用基準を変えてみたらどうか?って。音大出身の人はいいよって。彼らは協調するということを知っている、時間も守る。オーケストラはまさにそうだ。


2時間半、メニューにすると
北本さんのスタートアップがあって
レゴとモールを使ったワークショップがグループセッション2回、個人セッション1回
上田先生のプレゼンがあって
質疑応答があって
長岡先生のまとめがあって
リフレクションムービーの上映
っていうこれだけなんだけど、とてもとても言い表せないくらい濃密な2時間半でココロとアタマに刺激と栄養をたっぷりもらったひと時でした。


ドキュメンテーション・ウォールに書かれた言葉や上田先生の似顔絵があまりにもステキだったので学生さんたちに「これ、もらっていってもいいですか?」と図々しくおねだり。
どうぞどうぞ、と言われたのでおばちゃんがっつりもらってきました。

 

上田先生の似顔絵はお守りにします。笑。


上田先生のセサミ・ストリートに撃たれた!ってお話。
文字を知らなくても言葉はしゃべれるし、その言葉の意味も理解はできる。でも文字ができることは世界を変えることなんだって。そしてそのためにテレビっていうのはすごい力を持っているんだって。
Catが猫をあらわすってことは、エイゴを話す人なら耳で覚えて知っている。でも、「C」「A」「T」の組み合わせでCatになるんだよ、ってことは文字を知らないとできない。耳と目で学ぶってことをつなげることができるテレビっていうのはすごい。
これこそがまさに教育なんだよね。そして教育はわくわくどきどきするものなんだ。



そして、昨日、ケータイからアップしましたが、
上田先生と直接お話しちゃいました


会場に入るなり、長岡先生が見つけてくださって開口一番「よく、今日来れましたね。(論文あるのに)」と。
はい、明日提出しに来ます
ナマ上田先生に会ったことある?と訊かれたので
夏にICCのワークショップのシンポジウムでお話聞きましたが、ワークショップに参加するのは初めてです。ほんとに楽しみにしてきました。
実際に会うと引き込まれますよねーと長岡先生もおっしゃるくらいステキな先生でした


そして、最後、長岡先生が「上田先生に挨拶しましたか?」と言ってくださって他の方もいらっしゃるのに、わざわざ紹介してくださいました。


そしたら、なんと!上田先生が
「何度も目が合ってました。気づいてました。」
とにっこり。撃たれました。笑。


卒業されたらこのあとどうするんですか?と訊かれ、
仕事で生かすというよりも、もうちょっとこの分野で学んでみたいなって思ってます。こういう場にもどんどん参加したいし、と答えたら
長岡先生から「ワークショップを自分でもやりたくなったでしょう?」と。
それを受けて上田先生が
「ぼくはこういったチームで日本中を回りたいんです。コンサート活動みたいに。そして夢は一万人のワークショップをやること。ミスチルみたいにね」と。

10000人のワークショップ!!!


考えただけでわくわくする。


今までのあたしの生活の中では縁がなかった上田先生や中原先生に出会えたこと、そこからいろんなつながりが生まれたこと、まだ卒業したあと何しようか?あたしは何をもってあたしの”核”と言うのか?は見つけられていないけど、でも、この出会いを何かにはつなげていきたいってそう思っています。


12月はわくわく楽しいことだらけ。
審査会まで気は抜けないけど、ひとつひとつの出会いを大事にしたいと思います


コメント
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