わくわく記録帳

一日に見聞きすることをすべて記録すると文庫24冊になるらしい。
そんなに!?
記録しておかないのはもったいないよね。

未来へつながる~MBA交流会が終わった

2011-11-23 08:46:29 | オトナの学び
大学院OB交流会が無事、大盛況のうちに(自分で言う?)終わりました。
10期に渡って47人もの方にお集まりいただきました。


きっかけはホント些細な思いつきから。今年の夏に長岡先生の授業にゲストでおしゃべりしに行ったときに、たくさんの学ぶオトナに囲まれて、そのあとFacebookでつながって盛り上がって、今度はOB女子会しましょー(^O^)/って盛り上がって、女子会がほんとーーーーーーに楽しくって、もっとたくさんの人と交流できたら楽しいんじゃないか?って思って、ちょうどブランディング戦略を聴講していたこともあって、教室借りて交流会みたいなことできないかなー、と思いついちゃった。
本学職員で今年の春に修了したツカハラさんに「教室借りることってできるかなー?」と相談したら、即上司に掛け合ってくださって、めでたく教室をお借りすることができた。


たぶん、ここまでだったら、自分たちの代とその前後くらいに声をかけてこじんまりとした同期会+α程度で終わってたんだと思う。
それがここまで発展したのは、学びのコミュニティで出会って紡いできたネットワークがあったからこそ。


尊敬する大先輩のイタヤさん、イシヤマさんに、こんなこと考えてるんですー、とお話ししたら「それは素晴らしいことです!」と言っていただき、なんとココロ強い!お二人の応援があれば百人力!とばかりにかなり前のめって企画開始。
イタヤさんもイシヤマさんも最初の出会いは大学院の先輩として、ではなくイブニングダイアローグがきっかけ。越境万歳。


企画といっても、そんなに作り込む必要もなく、自立した学ぶオトナたちだから「場」さえあれば、おのずと交流が生まれるはず、って思っていた。
なので、単なる飲み会はもったいない、いろんな代の人と交流ができるような仕掛けにしようとテーマはとにかく「喋って帰る」にしようと勝手に決定。


ビタハピ的な仕掛けで自己紹介を2セット。
自己紹介の効用ってあるんだなーって最近、つとに思うけど、みんな自分のことを語りたくて仕方がない(笑)っつか、それだけ普段、話を聞いてもらってない、つまり、あたしたちも人、その人の話を聞いてない。だから、単なる自己紹介なのにこれだけ盛り上がる。


2セットやるとだいたい10人~15人くらいの人とお話しができる。参加者の4分の1から3分の1くらいとは知り合える。前のめりなビジネスマン/ウーマンでも、「自由に交流してください」と言われるとせいぜい近くの人と名刺交換するくらいしかできないけれど、自分のカラダを使って移動してグループを作るとその親和性は格段に高まる。


今回の交流会では事前に課題を出していました。
狙い(ってほどのことでもないけど)としては、あたしたちの大学院は「組織の課題を解決する」ってポリシーで、修論は実践論文でもあるからちゃんと実行しなさいよ、というのがお約束(なはず)。実行されないアクションプランになってないよねー、というのは個人的にもとっても気になっていました。


そんなこともあって、MBA修了その後ってお題で、修論は実行できた?仕事に役立ってる?今また何か学んでる?ってお題を出して事前に回収しておりました。(これは一覧にして印刷し、皆さんにお土産として持ち帰っていただきました。)


抽選で決定した話し手が、当日出したお題3つのうちの1つと上記の「MBA修了その後」を3分間でとにかく喋る、という自画持参をアレンジした形式でプレゼンテーションしてもらいました。
当日のお題は
・わたしにとってMBAとは?
・MBA、他人に薦めますか?
・MBAに行って変わったことは?
の3つ。


合計8人かな?の人に話していただいたんだけど、やっぱり皆さんお話しが上手。3分間とは思えない濃密な話をしてくださって、しかも皆さんそれぞれが、さらに大学院、ドクターコースに進まれたり、起業したり、とフィールドを広げ、いろんなチャレンジをされてる・・・そんな話をお聞きするだけで、なんとも言えず元気になるし、パワーが出る。


きっとそれは参加されていた方も同様なんだと思う。
OB会やりまーす!ってホテルの宴会場借りたり、居酒屋で飲み会やっても、それはそれで盛り上がるし楽しい場だったんだろうけど、料理もお酒もちょっとしか用意できなかったけど、皆さんの”今”の「話」が最高のお酒であり肴であったんだなーって。
学びや仕事の話がリアルにできたからこその場だったんだろうな、と。


ゲストとしてお忙しい中ご参加いただいた城戸先生が
  「産能」と「MBA」というつながりを求めてこれだけ集まってきた
  そして自由が丘と代官山という世代を超えて交流できたこと
  未来へつながる話ができたこと それが何よりも大事(相当意訳)
とおっしゃってくださいましたが、ホント、そう思う。OBの集まりなのに、過去の思い出話じゃなくって今の話ができるってことはホントにステキなことだ。


企画を進めていく途中では「むむむ?」という事件も起きて、後味悪~い思いもしたけど、それでもこうして集まってくださった方がホントに楽しそうにお話ししている姿を見ていると、そんなのどーでもいいじゃん、「今」「ここ」で楽しむことが大事だよなーってそう思った。


昨日の深夜、Facebookのウォールには「交流会楽しかった」の文字が躍ってた。
そして、長岡先生からの嬉しいコメント。

  大学院という「制度」ではなく、「自立、分散、協調」した人々が集い、学ぶ場。
  ぼくが思い抱いていた「学びのサードプレイス」が出現した。
  次回は乱入させてもらいます!

乱入なんかせんでも、ゲストでお招きいたします(笑)
それはさておき、このコメントを読んで、昨日の数時間を体験して、あたしが思ったこと。
学ぶオトナ、前のめりなオトナには仕掛けなんてなくても、「場」ときっかけさえあれば自然につながれるし、そのつながりは強固なんだなーってこと。
求心力となるものがあれば尚のこと強くなる。
それが、昨日は「産能」「MBA」(MBAホルダーになる過程のつらく苦しいプロセスも含めて)だったんだね。ラーニングイノベーション論もそうだし、ワークショップデザイナー同期たちもそう。


あたしがいちばん楽しんでたかも(^^ゞ
一緒に幹事をやっていただいたナカヤマさんが「ワクワクしっぱなしだった」って言ってくれたけど、そう、わくわくって表現がぴったり。企画や準備が大変だーなんて思ったことは一ミリもなくて(あ、時間が足りなくてヤバい!って状態ではあったけど)とにかく楽しかった。


皆さん、本当にどうもありがとうございました!
きっとここで出会ったご縁はずーっとずーっと続くと思うので、ゆるーくながーくお付き合いができればシアワセです。
次回(あるのか?笑)もよろしくお願いします。

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「はたらき自分史」をつくる

2011-11-19 11:56:23 | オトナの学び
社内ワークショップが旬なこの頃ですが、今週は2つの社内ワークショップを実施しました。


正確には社内ワークショップとして認知されているわけではなくて、入社半年(程度)、入社(ほぼ)3年目を対象としたフォローアップ研修のこと。
これまた旬なキーワードですが、企業内研修の内製化の一環で(と言っても当社は単にお金がないので内製化せざるを得ないだけではありますが)全社の教育、育成、ソシキカッセイ施策の企画、実施、運営ってなことがお仕事なので、フォローアップ研修をワークショップ的な進行で行った、とそんなわけです。


社内研修をワークショップ的に行うのは担当になってからずっとやってきているので、なんとなーく、社内では「ひめさんの研修は学校の授業やフツウの研修とはちょっと違う、おもしろい」という認知がなされてきていて、おぢさんたちからも「ひめが企画するのだから、まぁ、そういう仕立てなのだろう」と容認してもらっている。


今回は入社(ほぼ)3年目の13人を対象とした「はたらき自分史」をつくるワークショップ。


もともと、新卒採用という概念がなく、通年中途採用な当社は年次で区切っての階層別研修というものが存在せず、また、親会社の常用雇用者数によって採用が行われたり凍結されたり…という事情もあって、リーマンショック以降の従業員減に呼応してここ2年間は新入社員を迎えていなかったわけです。ま、それもどうなのよ?雇用率のためだけに採用するの?とも思うけど、往々にしてそういうことはある。


という状況のなかで後輩もいないままに3年目を迎えたメンバーのフォローアップ研修。
行き詰まりっていうか、このままこの会社にいてどうなるんだろ?毎日同じような仕事の繰り返し?という閉そく感は多かれ少なかれみんな持っている。カイシャの思惑としてはこれから雇用統合も進むわけだし、リテンションは必至。でもただいてもらうだけじゃダメで彼らがちゃんとパフォーマンスを発揮して、そしてカイシャや仕事にロイヤリティを持ってほしい、と思っている。る。


そんな課題感があったのと、人事がこの夏に行った面談の結果から、将来に対してのビジョンがない…不安というよりも考えていない、○○を目指そうという社内キャリアが描ききれていない、目の前のことで精いっぱい…という事態だったこともあって、当初設計していたものから内容を変えて、今までの働きや仕事をちゃんと振り返って、はたらくって?働くうえで大事にしたいことって?自分は何にこだわって仕事をしていきたいのか?なんてことをちゃんと考える、そんな場にすることにした。


で、何をやったかというと「はたらき自分史」をつくる。
子どもの頃からのことを思い出して
 ・いくつのとき
 ・誰のために
 ・どんなはたらきをしたか?
を思い出してみよう、というもの。年表形式に過去から現在にさかのぼって行きます。


ここに書きこむのは些細なことでOKで、「5歳の頃、風邪をひいたおかあさんのかわりに 買い物に行った」とか「7歳の頃 入院しているおじいちゃんのために 大好きな歌を歌ってあげた」とか「中学生の頃、応援団に入ってクラスみんなと 運動会を盛り上げた」とかとか…とにかく、誰かのために何かをした、って出来事を思い出していくワークを行いました。


それをグループでシェアして、「誰かのために何かをしたときってどんな気持ちになる?」を感想交換。
・喜んでいる姿を見て嬉しくなる
・自分が役に立ったと思うと嬉しい
と言った感想がそこかしこから出てきます。ホントはもっとステキなことをたくさん言ってくれていたんだけど、うまくコトバにできないのがもどかしい。


次に
じゃあ、逆に、今まで自分のために誰かが何かをしてくれたこと、それを思い出してみよう。できれば仕事を始めてから、当社に入社してからのことを思い出して…というワークを行う。
これは、カイシャ(おぢさん)の思惑がおおいに盛り込まれた流れではあるんだけど、「あなたのために、誰かが必ず支援してくれている 3年目という中堅になったら今度はまわりに返す番 そういうふうに組織のチームの一員として働いていくのですよ」というのを腹落ちさせたい、というイヤらしい仕込みでもありました。


ところが
これが、涙が出ちゃうくらいみんな素直でキレイ。
さっきまでの「自分が誰かのために何かをした」ワークは詰まってなかなか書きだせなかったり、「えー、あたし、ホントに何もやってないんだー」なんてちょいネガティブなことを言っちゃったりしていたメンバーたちが、すらすらと書き始める。このシート1枚あっても足りない!って言いだすほど。
「ホントに周りの人に助けられてるんだなーってわかりました」という感想は心の底からの素直なキモチなんだな。


最後に一人ひとり、自分が仕事をしていく上で大事にしていきたいこと、こんなことに気をつけて仕事をしていきたい、をシェアしてもらった。

 ・周りの人に助けられていることがよくわかった 今度は周りの人に返せるような働きをしたい
 ・てんぱってるときでも楽しくリラックスして取り組みたい
 ・言われたからやる、ではなく自分の意思を持ちたい
 ・自分のオリジナリティを出したい
 ・今までは自分と相手、しか考えていなかったけど、チームで協力して仕事をしたい


ほんと、泣きそう。
こうした場に飢えていたり、自分の話・・・それも自分の考えや思いといった「素」を話す機会ってカイシャ生活ではあまりなくって、それが実現できたこと、安心して(ほぼ)同期の繋がりの中で話ができたことも大きな要因だったのかもしれないけれど、みんなが真剣に「はたらく」を考えたってことが何よりのことなんだと思った。


この場を過ごしてみてどうだった?とチェックアウトしてもらったら、ほとんどのメンバーが「仕事をしていると目の前のことに追われてなかなか振り返る機会がない、それがじっくりできたのがとにかくよかった」と言っていた。
内省、ホントだいじ。
彼らにとっては、振り返ってみたら「意外と、いろんなことやってきたし、周りの人に助けられて、いい環境なんだな」っていう感覚だったみたい。いいカイシャに入った、定年まで勤めたい宣言も飛び出すほどwww 内省することで「あぁ、こんなにできてない」とネガティブになることももちろんあるだろうけど、今回はみんながポジティブなキモチ・・・ポジティブというよりも自分やカイシャの魅力、いいところを再発見した、ってところなんだろう。


よかった。
そう、みんな、ステキだし、いいもの持ってるしがんばってる。今ちょっと元気がなくておぢさんたちからは「もうちょっとがつがつ行ってもええんちゃうの?」と思われてて凹んでるけど、そんなことはない。みんな魅力的。みんながんばっている。そんなことを自分自身で再発見できたのだとしたら、研修/ワークショップをやってホントによかったと思う。


チェックインのときにここに来るときのキモチをシェアしてもらったら「マネジャーからひめさん渾身/入魂の研修だって聞かされてきたので楽しみです」って言ってくれたメンバーがいた。チェックアウトのときには「その通りだったって報告します!」って。こんなふうに送りだしてくれてただなんて、なんだか感激です。あたしの研修/ワークショップを経験した人たちが「ひめさんの研修は楽しいから絶対出た方がいい」ってお薦めしてくれているらしい。もろ刃の剣かもしれないけれど、そうやって広げて行くのもありかもしれないって思った。あたしが担当じゃなくなったらどーするんだ?という懸念はおおいにあるけれど、今はこの環境の中であたしがやれる最善最大のことをしていけばいいのかな、と。


そして、今回のワークショップを通じて、またまたワークショップデザイナーとしてのあたしの立ち位置が確認できた。
社内の研修の講師やファシリはもう何年もやってきているけれど、かつての自分と圧倒的に違うことに気づいた。レクチャーが苦手になっている。一方的に説明することにとても違和感を感じて、居心地が悪かった。
その場で起きていること、みんながどんな反応なのか?どんな話をしているのか?に集中して、その言葉、表情一つひとつを拾っていくこと・・・もしかしたら設計していた通りに進まないかもしれないけれど、その場で起きていることを捉えてチューニングしていくことの方がしっくりくる。
(で、あたしなりに判断していくつか用意していたスライドを飛ばしたり、説明を端折ったら、オブザーブしていた上司が「あそこを飛ばしたのはなんでだ?」とするどい突っ込み。さすが。彼曰く、端折った理由は分かるが、当局としての狙いが薄くなるのでは?という指摘。ごもっとも。)


すごーーーーーく疲れたけど、心地よくってほんわかするキモチ。社内でワークショップやってこんなキモチになれるだなんてシアワセだと思う。


翌朝、早速上司に報告しました、というメールをいくつかもらい、報告を受けたマネジャーから「あんなに明るい表情で帰ってきて、高揚しながら話す姿は初めて 彼にとってはいろいろな気づきがあって本当によい機会だったんだと思う ありがとう」と。
いえ、ありがとうを言いたいのはあたしの方。
みんなのはたらき自分史を聞いて、ホントにココロがあったかくなった。このキモチ、忘れないでいたい、と思う。












 


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