わくわく記録帳

一日に見聞きすることをすべて記録すると文庫24冊になるらしい。
そんなに!?
記録しておかないのはもったいないよね。

人材育成をしないとどうなりますか?

2010-05-29 09:26:01 | オトナの学び
書きたいことだらけで全然追いつかない


イブニングダイアローグ@代官山に行ってきました。
これは長岡先生が主宰されている人材育成マネジャー対象の“サロン”。
去年まではクローズドだったんだけど、今年からはオープンにしたとかで、いつもの倍くらいの方が集まっていました。
とは言え、多少、企業色っていうんでしょうか?研修ベンダーもやってる法人なんで、営業マン経由で集まってきている方も多く、大学院やラーニングバー、MCCとはちょいと顔ぶれも違う。


昨日のテーマは「研修はどうなる?研修をどうする?人材育成の未来にある『研修』の姿を考える」ってもの。


長岡先生主宰の勉強会ですし、ゲストは中原先生だし、今までのイブニングダイアローグもそうだったので、「対話」が主で、答えなんて出ないけど、たくさん話して、たくさんアウトプットして、たくさん考えて、もやもやした中から、「何か」気づきを得てください、ってのが趣旨(・・・・なんだと思う。)。
長岡先生も冒頭に、簡単に解決策が見つからない場合にはとにかく吐き出す、っておっしゃってたし。


昨日のダイアローグの仕掛けは「ガチャトーク」。個々人が質問や疑問を考える→書く→がちゃ玉に入れる(100円でガチャガチャやる、あれです。)→一人が引く→その質問に”自分の見解”を3分で語る→周りは聴く→誰の質問かカミングアウトして、グループで語る・・・ってのを繰り返す。自分が出した質問であっても、しらばっくれてそこは答えるってのが鉄則。


仕掛けはおもしろかったんですけどねー。たまたまだったのかもしれないけど、テーマがテーマなだけに、あたしのテーブルは「正解」を求めにやってこられた方が多くって、質問に対して一般論で答えられている方が多くて、正直、つまんなかった。


「Niceなトークより、Realなトーク」とか「一人称で語る」ってことをこういった対話の場では求められていて、そういう方たちとの対話を楽しむことができたので、「へぇ~」「ほぅ~」の連続で、気づきがあった。もちろん中には「うーむ、それはどうかな?」と思うものもあったけど、考えや意見の違いってのが新たな発見になるから楽しかった。


昨日はそうではなくって、一般論のおさらいになっちゃって、優等生的な回答で、対話にはならなかったんだよね~。○○さん的にはどう思います?みたいな振りをしたり、突拍子もないこと言ってみたりしたんだけど、なんだか本質の話ではなく、上澄みをなめた、って感じだった。
やる気がない受講生に対してどうしたらいいですか?→動機づけをすればよい、とか、わかってるよー、そんなこと、だから、あなただったらどう考える?っていうのをあなたのコトバで聴きたくて、それに対してあたしはこう思いますーって言い合いたかったんだけどなー


って、不満ばかりではなく、もちろん、そういう(社内の研修講師や、大企業の人材育成部門)方との対話なので、いろいろと勉強になることもありました。なるほど、御社ではそういう考えで”研修”をなさっているのですね、というのはこういう場面でないと聞けないので非常に有意義。


長岡先生と中原先生のまとめは、非常におもしろかったです。
昨日、集まっていた方の中には、ジンザイイクセイ=研修、っていう公式をお持ちの方も多かったんだと思う。けど、ジンザイイクセイはそれだけじゃないし、むしろ「研修」で実現できるもんでもないでしょ、っていう大前提があるから、どんな「研修」をやれば効果があるのか、効果的な「研修」ってどういうものなのか?そもそも「研修」の効果ってどういうものなのか?という問いを持っていると「???」となる。
それを覆すようなまとめ。


中原先生が、ジンザイイクセイの役割、必要性は2つあるっておっしゃっていました。
  
 「短期的なパフォーマンス向上」
 「見えない資産、組織力のアップ」


ふむ
ラーニングイノベーションのセッションがまだ消化しきれてないところに、またまた『組織力のアップ』


前者は個々人のスキル向上とか、洗脳に近い形での目標共有、みたいなことで実現出来るんだと思う。比較的打ち手もわかりやすい。でも後者は…ぐるぐるぐるぐる。そもそも「組織力」ってなんじゃ?という問いがあたしの中で消化できていない。


ひとつ分かったのは、現場にジンザイイクセイを委ねる、任せると、どーしたって短期志向になりやすい。そりゃそうだ。今日の業績を確保することが大事じゃもん。オペレーションの効率化っていう方向に走る。でも、それをやっているとイノベーションは生まれにくい。イノベーションって慣性を壊すってことだから、アタリマエと思ってやっていることを壊すことから始めるわけで、それって、つまり自分の今の仕事を壊すこと。それって現場にいたら出来にくいよね。自己否定になるわけだから。


そして、とっても印象的だったのが、
「ジンザイイクセイを行わないとどうなりますか?」という質問に対する答え。


 困らない。


多分、働く個人にとっては困らないんだと思う。個人は、何らかの形で自分なりに成長するもんだから。
でも、その成長のベクトルがカイシャが求める方向にはならないよ、それってカイシャ側にとってはよろしくないんじゃない?ってこと。ジンザイイクセイにはある種の強制感を伴うんだなぁ。


ここからがおもしろかったんだけど(これはあたしだけの感想かもしれませんが)
会場には長岡先生の同僚の教授たちもおりまして。中にはあたしも学んだ経営戦略の先生が。この先生は、奇跡の復活を遂げた某自動車メーカーを例の経営者にはついていけんと飛び出して大学教授になったという非常にラディカルな方。大学院の最初の講義がこの先生の授業だったんだけど、あたしにはまーったくついていけず。単位はいただけましたが、最低の評価だったし、確かに授業でも的外れなことしか言えないし、いや、ほとんど何も発言できない状態だったし、今でもこの先生に対しては強烈な苦手意識がございます・・・
ま、そんなことはさておき。
とは言え、明快なご自身なりの経営戦略論をお持ちなので、そこは非常にわかりやすい。


で、この「ジンザイイクセイを行わないとどーなりますか?」という質問に対して、(少々ほろ酔いの)この先生がすっと手を挙げられて


 組織の効率が悪くなる
 だから、大企業ほどジンザイイクセイが必要


とずばり。


わかりやすーい 先生らしい解釈だ。経営戦略の目線でジンザイイクセイを定義するとこうなるよねー。
長岡先生的には「ジンザイイクセイって組織の効率を上げるためだけにやるものなんですか?」って問いなんだろうけどね。


この最後のやりとりがおもしろい、って感じられたことは、昨日のイブニングダイアローグの大きな収穫でした。


そして、最後に長岡先生がおっしゃっていたこと。


  違和感やしっくりこない、がないと継続的なコミュニケーションは生まれない。


わからないから、わかろうとする、ってことなのかな?
そういやラーニングイノベーション論のメーリングリストでも「違和感があってたくさんの気づきがあった」と書かれていた方がいたなぁ、違和感、もやもや感って「思考する」ためのベースなんだろうな。


今週はインプットが多すぎて、ただいま消化不良中。
じっくりゆっくり内省します。


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伝統の大切さと新しい時代の生き方

2010-05-23 23:02:08 | キッカワコウジ
プレミアム8 世界一番紀行「世界で一番高い湖~ペルー ティティカカ湖」観ました。
送っていただいたDVDが、うちの相当古くてスペックの低いデッキには対応していなかったので、パソコンで。
これはこれで至近距離で観られるから、何だか得した気分。


各方面でよかったよ~という感想は見聞きしておりましたが、ホント、よかったです。
映像も、音もだし、問題提起というのかな?ここ伝えたかったんだろうな?ってポイントとか。
贔屓目もあるんだろうけど、旅人キッカワコウジの目線、振る舞いもとーってもよかった。自然に現地に溶け込んでいて。現地の人になりきろう、みたいな気負いもないし、新しいことや知らないこと教えてよってスタンスがよかった。


ファン的ツボは…


子供を膝に乗せて、いつもの手をひらひら~ってさせるところ。「漁をやってるところ見せてよ」とお願いして通訳さんが交渉している最中に子供を抱っこして遊んでいるので、「漁を見せてくれるって」とOKが出たときの「ホントに!?」って驚きと喜びが素でよかったです。


コージって呼んで、とさっと握手を求めるところ、もツボ。ウル族の人たちも過酷な自然の中で漁をしているわけだからゴツゴツした大きな手なんだけど、それをすっぽり包み込む大きくてキレイな手


葦で編んだお帽子がちょこんと頭に乗っているのもツボ。あれ?キッカワさん、アタマ大きいんでしょうか?笑。
最後、お祈りの儀式でお花?を頭に振りかけられてたときのぺちゃんこになったアタマ、襟足がくるんとしていてなんともかわいらしい


ティティカカ湖の全貌を見ようと駆けあがって「やったー」と万歳。「きょえーっ」と奇妙な雄たけび、とか。ご自身でも「きょえーっ」はないよな、っておっしゃってましたけど


いちいち「空気が薄いから」と息があがるところを言い訳するのもツボ。


無人島生活は見てるこっちが肩凝ってきて、アタマ痛くなってきて、息苦しくなってきたけど、ウル族の暮らしだって快適なわけじゃないし、浮島のベッドだって寝心地もよくないだろうし、やってみろ、って言われたら絶対できない自信あるけど、こんなの無人島経験をした晃司くんにとってはどーってことないんだろうな。
すごい許容量、受容する力だなぁって思った。


くっついたり離れたりがごく自然にできるやわらかな人間関係のウル族。
トトラという葦で作られた浮島だもんで、のこぎりで簡単に切れちゃう。で、島自体が船みたいなもんなので、切り離せばその瞬間に離れて行く。
島ごと切り離すって斬新じゃー。ミゲルさんが言ってたこと。


  新しいに人が来れば 新しい考えもやってくる
  それもいいことさ


新しいこと、変化することに対して躊躇するのは文明の中に生きているあたしたちの方が強いかも。旧態依然としたやり方を頑なに守ろうとしたり、「変化」することに対して抵抗したり、「変化」がトリガーになってココロが折れちゃったり・・・


こういう言い方はなんですが、こういう文明とはちょっと切り離された世界に住む人たちって、その暮らしを守るってことこそが美徳で、新しいことを受け入れたり、変化するってことは苦手なのかと思っていた。というか、そもそも変わる、という概念がないんじゃないかと。


でも違うんだね。


  観光には感謝している
  スペイン語もうまくなったし
  向上心もでてきた
  いろいろ考えるようになった
  島をよくするにはどうしたらいいか


漁ができなくなって観光事業に乗り出したのは、湖畔の町が大きくなって湖が汚染されたかという物理的な理由からだけど、でも、そこに「学び」を見出してるのがすごい、と思った。


「歌手になりたくて東京に出てきた。東京でやった方が便利だから東京にいるけど、魂は故郷にある」と言う晃司くんに対してガイドのリナがズバリ


  あなたは帰るべき
  あなたが育ち、あなたの世界を作り、苦労したんだから


この瞬間、涙腺決壊。え?なんで泣く?笑
父の仕事の関係もあって、小学校時代って転校を繰り返してたし、そのあと長く住んだ小田原という街があたしはどーしても好きになれなくて、早く出たい、って思ってた。
ホームタウンと呼ぶ場所があたしにはない。もちろん故郷は?って訊かれたら小田原だし、適度に思い出もあるし、そのときに出会った友人とは今でも付き合っているし、あたし自身を形成したのは10代を過ごした小田原なんだろうけど、でも、そこに帰りたいか、魂置いてきているかって言ったら、YESとは言えない。


だから、こうして故郷に思い入れを持っている晃司くんやウル族が純粋に羨ましいって思った。


と同時になんであたしは故郷に思い入れ持てないんだろ?とぐるぐるぐるぐる。
でもね、両親、特に父親は縁もゆかりもない小田原に住みついて、終の棲家にするくらい気に入ってるみたいだから、それはそれでいいのかな?って。そこに家族や大事な人がいてくれる、って思える故郷があるってだけでシアワセなんだろうね。


変わることと守ることと大事にすること。ウル族の暮らしからいろんなことを気づかせてもらった。
父の日には小田原に帰ろうかな?


ティティカカ見て、故郷を思う。


晃司くんのおかげでまたいろんなことを気づかせてもらいました。どうもありがとう。
そして、わざわざ送ってくれてありがとう。今、このタイミングで観れたから、いろんなことを感じられたんだろうな~って思う。


ホントにどうもありがとう









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Too,hot cool 桜とアートを追いかける旅 最終日。

2010-05-06 00:23:21 | コトバ・ニッキ
3泊4日、ほぼ一都市滞在だとじっくりゆっくりいろんなことができて、観れて楽しいねぇ。
海外旅行もそうだ。周遊型よりも一都市滞在の方がいろんな体験ができるし、いろんなものが食べられる。(え?そこ?)


桜とアートを追いかける旅も最終日。
自分で言うのもなんですが、今回の旅はかなり充実。やはりMBA的な「選択と集中」は有効だってことですね。すごいぞ、ジャック・ウェルチ。笑。
それにコンセプトがしっかりしてたもん。桜とアート。←って、どこまでも手前味噌


今日はこの旅の企画をしたときから、絶対に行こう!と決めていた青森県立美術館へ。
青森市の中心部からはバスで20分くらいの郊外にあって、広大な土地に広大な建物。



白一色の建築物はそれはそれで素敵だけど、ただでさえ冬は雪深いのに、雪と見分けがつかなくなるんじゃなかろうか?と余計な心配してみた。
ついでに、館内も白一色で統一されていて、雪がしんしんと降る中でここに長居していたら、ちょっと苦しいかも?


常設展だけでも十分に楽しめそうだったけど、せっかくなので、企画展の「古代ローマ帝国の遺産」展も鑑賞。
青森でローマ、青山テルマみたいだ。う、さぶ


西洋史は受験勉強以来。非常に子供っぽい感想ですが2000年以上も前の美術品がこうして残っていることに感動。中国史もそうだけど、発掘の技術が進むと今まで信じられてきた歴史とは違う解釈が誕生したりと、歴史っていうくらいだから、もうその事実はゆるがないのかと思いきや、そんなに流動するなんて意外な感じもする。


ポンペイの遺跡は15年くらい前に超駆け足のヨーロッパツアーで行ったなぁ。その時も、2000年も前にこんな近代的で優雅な暮らしをしていたんだ、と感動した。細かい話ですけどね、ローマ人は水をたいそう大事にしていて、当然、街中には公共の水飲み場(水汲み場)があるわけです。腰をかけて水を飲むから、石がお尻の形に凹んでいるんですよ~、という説明をやけにリアルに覚えております。そういう生活の名残が遺跡として残っていることがすごいと思った。


今回は、ポンペイ市内の邸宅の庭園に描かれた壁画について詳しく展示がされていました。
ローマ人ってもともとものすっごく勤勉で、働くことしかしていない人たちだったんですって。でも戦争に勝って、いろんな民族の人が流入して、いろんな文化を見ると、あれ?もっと豊かな暮らしがあったんじゃん、働くだけじゃない暮らしもいいんじゃない?ということで、オティウム(余暇)を充実させるには自分の家を居心地よく最高の空間にしようじゃないかってことで壁画を描いたり回廊式の庭を作ったりして、その中で哲学書を読んだりしたんだとか。発想が豊かでステキ


あー、イタリア行きたいな~って思わせる展示でした。


常設展がこれまた深い。
青森出身のアーティストの作品を企画、テーマに応じて展示しているんだけど、今の時期は「春」。
太宰治が「津軽では梅、桃、桜、林檎、梨、すももが一度にこの頃花が咲く」と書いたとか。厳しい冬が終わって春になると一斉に色づく、だから津軽の春はキレイなんじゃね~と納得。


ここでもテラヤマシュウジ。ここの展示は写真家としての作品が展示されておりました。
多彩な上にすごい凝り性。なんでも、写真を撮ったら、印画紙ではなくはがき用の紙に焼き付けて、それをシルクスクリーンに印刷。で、手紙文を書いて、世界中から集めた切手を貼って、特注で作ったスタンプを押して作品にしたとか。
天才はやることが違う


工藤哲巳さんという青森出身の芸術家が没後20年ということで、「前衛芸術家の魂」と題した展示が約40点ほどありました。


これ、すごい。


夢に出てきそうなくらい重くて深くてずっしり、どんよりくる。
前衛芸術はその解釈は解説を読まないとわからないけど、作家が作品に込めた思いっていうのが強すぎて観ていてずどーん、と重たい気分になってくる。決してネガティブな感情ではなくって、考えさせられる、ってこと。


工藤さんは晩年「環境汚染」をテーマに作品を発表し続けていたそうだけれど、そこで使ったモチーフがチューリップなどに代表される花・木といった自然に、トランジスタラジオみたいな文明の機械。そしてペニス。アクリルとかプラスチックの人工的な素材で、これらのモチーフをどろんどろんに溶かして作品に昇華させている。
プラスチックといった素材は技術の進歩は便利だけど、どうしようもなさを表していて、ペニスは分解(崩壊?破壊?)しつつある人間をイメージしていて、溶けた花は汚染された自然を表しているんだとか。
自然、人間、テクノロジー、この3つが融合しないことには未来はない、ってメッセージのようです。
素人のあたしの眼からすると、ひとこと「怖い」


(どーでもいいことですけどね、ローマ展に展示してあるアポロ像なんかの“それ”は芸術、って思えるけど、工藤さんの作品の“それ”は蛍光色なんかを使ってそのものには見えないはずが、やけにリアル エロくはないけど、ぐろい。芸術って奥が深いねー。)


この美術館の目玉は「アレコホール」と呼ばれる巨大な部屋の三方の壁に掛けられたシャガールの舞台背景画。1942年に「アレコ」というバレエで使われたそうです。4幕からなっていて、青森県立美術館にあるのはそのうち、1幕、2幕、4幕。



縦8.5メートル、横15メートルの巨大な綿布にシャガールの世界が描かれていて、いすに座ってまったりと眺めていられる作りになっています。
(これは決してネガティブなことではなく)ちょっとココロにさざ波が立つようなことがあったんだけど、この3枚の絵を眺めていたら、ココロがすーっと落ち着いて穏やかなキモチになれた。


なんだろ?
アレコのストーリーもよく知らないし、この絵から何かのメッセージを感じたわけではないけれど、この壮大さが心を落ち着かせてくれたのかも。
あたしのお気に入りは1幕目。≪月光のアレコとゼンフィラ≫。ちなみにアレコはロシアの貴族でジプシーの娘ゼンフィラと恋に落ちるんだけど、嫉妬に来るってジプシーの一団から追放される、という悲しいお話なんだそう
1幕目の絵ではアレコとゼンフィラが一つのシルエットの中に同化しているのがいいよねぇ。二人の結びつきの強さみたいで。


ところで、この美術館。いろいろすごいんです


何がって、展示室が迷路のようになっていて(動線をあえてわかりにくくすることで、逆に全部観よう、という気になるのかな?)、順路が分かりづらいのを逆手にとって、MAPがビンゴカードの仕様になっています。



とか、VIにもこだわっていて、ロゴデザインは「木」と「a」をモチーフにして作ったとか。a(青い)木が集まって森になるから青森、ってことで、壁面にもロゴマークが。




青森が生んだって言えば奈良美智さん。青森県立美術館で有名なのは、この「あおもり犬」≒青森県。めちゃくちゃ巨大です。参考までに(全然参考にならないけど)あたしも一緒に映ってみました。



でかい、けど、かわいい。っていうか、そもそもかわいいのかどうか、ここまででかいとよくわかりません


桜とアートを追いかける旅の最終日としては大満足な美術館でした。結局なんだかんだと4時間半くらい滞在。


そうそう、桜。県立美術館の近くの桜はこんな感じ。



まだ新しい施設だからね、桜もこじんまり、でした。


観たいものが観れて、やりたいことができて、食べたいものが食べれて、会いたい人に会えて・・・大充実の青森の旅。
フル充電できました。あしたからまたがんばれそうです、がんばります


旅先で出会った人、すべてのものに感謝!



あ、そうそう、本日のichiroはこれ。



一路、青森。いちろ、あおもり。ichiro、青森…
ここまでくると「ばかじゃないのぉ?」としか言えません




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Too,hot cool 桜とアートを追いかける旅3日目。

2010-05-04 22:56:01 | コトバ・ニッキ
青森市を基点にして動いている今回の旅。今日は東に針路をとって三沢に。
三沢。こんなことでもなかったら行かなかっただろうなぁ。


そもそも三沢に行こう、青森に行こうと思ったのは、年末の晃司ライブ@仙台に向かう新幹線の車中にあった冊子「トランヴェール」の特集から。だってタイトルが「感性がうずく、青森を旅する」だよ。寺山修司に建築家の前川國男、写真家の小島一郎が特集されていて、そのほかにも棟方志功とか奈良美智とか、青森はアートが熱い、行きたい!とスイッチ入っちゃった。


とは言え、寺山修司は「天井桟敷の人々」とか「毛皮のマリー」とかタイトルは知っているけど、検閲を受けた、とか、日本では上演できないとかそのセンセーショナルなニュース性だけを知っているだけで、まーったく白紙。あの有名な「書を捨てよ、町へ出よ」も読んでないし。


で、行ってきました、寺山修司記念館。
今回の旅にはステキな同行者が
ecoさんと三沢駅で合流して、記念館に向かう。
あまりにも途中の道になーんにもなくて、民家ひとつなくて、ドキドキ不安になったけど、小川原湖のほとりオートキャンプ場の隣に記念館はありました。

 


壁面からしてアート。
この記念館、遊びが詰まっていて、フツウの博物館、美術館じゃない。
さすがテラヤマ。


よく、「引き出しが多い」とか言うけれど、寺山修司はホントに引き出しの多い人だったんだ、っていうのが分かる。
文筆業のスタートは短歌だったらしいけど、小説、戯曲、エッセイ、芝居の監督、映画、写真、ボクシングに競馬、野球と、その興味と才能はとどまるところを知らない。47歳で急逝したそうですが、生き急いだというか、濃密な47年間だったんだろうな、フツウの人が80年かけたってこれだけのもの、ことができるとは夢にも思えないもん。


その引き出しの多さ、とかけたのか?展示は引き出しの中にありました。展示スペースに10台(もうちょっとあったかな?)の古びた机。その机の引き出しを開けて行くと寺山修司のルーツが隠されていて、それを覗きこむようにして観覧するスタイルはホントに秘密を共有している共犯者のようにわくわくどきどきした。


そして、寺山修司の字、味があってステキ~
あんな字でお手紙もらったらテンション一気にアップするよね~、あんな字でお手紙かきたいぞー


なんとですね、本日5月4日は寺山修司の命日。1883年の5月4日に47歳という若さでこの世を去りました。
それを記念して(記念っていうのかな?)、寺山修司フェスティバル「修司忌」が行われておりました。


いちばんの目玉は「献花と舞踏のコラボレーション」ということで、記念館の裏手の山に寺山修司の小学校時代の同級生が建立したという文学碑があるんだけど、その文学碑までの5分少々の道のりをお囃子とともに福士正一さんという舞踏家が踊り、片桐功敦(あつのぶ)さんという華道家が花を活けたり、巻いたりしながら即興のコラボをして練り歩く。1時間くらいだったのかなぁ。寺山修司の舞台は見たことがないけれど退廃的で、ちょっと怖いけど目がそらせない・・・そんなテラヤマワールドが再現されている気がした。


実際にはこんな感じ。




この片桐さんという華道家の方はまだ30代で、なかなかのイケメン(という軽い言い方もなんですが)でした。桜の花を活けることをライフワークにされているようです。桜ってほんの短い期間にぱっと咲いて散るからか・・・「気」がすごいんだそうです。今日のイベントでも枝ぶりの太い桜は生きているかのような躍動感があって、息をのむってこういうことなんだな~って思った。華道って、こんなに力強いだなんて初めて知りました。


「修司忌」ということで寺山修司ゆかりのこんなものも。ウィットに富みすぎてます(笑)



テラヤマシュウジ、だから「寺シュー」、カフェラテ、ではなく「カフェテラ」。味はフツウのカフェラテでしたけどね
でも、絶対こういう“いいまつがい”しているおばちゃんいるはずー(笑)


で、わたくしも天井桟敷の一員になってみました(*^_^*)




そうそう、桜。三沢の桜はこんな感じ。(記念館から小川原湖を眺める)





300円の入館料でひとしきり楽しんで、ecoさんとは三沢駅でお別れ
でも、また会えますよね。次はecoさんのホームタウンで食べ歩きしましょう♪


ecoさんとお別れしたあと向かったのは、浅虫温泉。ちょうど三沢と青森の中間地点にあって駅前に温泉センター?公衆浴場?があるっていうので行ってみました。
いわゆる「道の駅」なので休憩所やレストラン、お土産屋さんも大充実。


しかも、入湯料350円と激安なのに、展望風呂ですよっ。
さすがにお風呂からの眺望は写真に撮れませんでしたが、この景色を眺めながらまったり入浴できちゃう。これはすごい





ちょうど日没の頃の時間帯に行ったので、お風呂につかりながら日が沈んでいく様を堪能できました。ニホンジンでよかった~と思う瞬間です。


一人でも楽しいけど、でも、一緒にその場を過ごして、感想や想いを共有できる人がいるってホントにステキなことだなーってあらためて思いました。
ホントは八戸で合流しようか?という予定だったのに、あたしが言った「寺山修司記念館に行ってから八戸入りします」を覚えていてくださって、「せっかくだから初めてのところに」と三沢まで北上してくださったecoさん、ホントにホントにありがとう。
そしてこの日が寺山修司の命日だなんて全然知らなかったのに、引き寄せの法則ってあるんだなーってあらためて思った。


青森に行こうって思ったこと、ecoさんに会いたいなーって思ったこと、ecoさんが4日にしましょう、三沢に行きますって言ってくれたこと、この日が寺山修司の命日だったこと…いろんな偶然が重なって、ホントにステキなGWの思い出ができました


導いてくれたすべてのものに感謝!



ちなみに、今日のichiro。
そうそうichiroさんにまつわるものに巡り会えるわけもなく…。
あ、温泉の下駄箱は「016」(いちろー)番を選びましたよ
(さすがにお風呂の近くだったので写真は撮りませんでしたが。)


あしたでこの濃密でステキな青森の旅も終了~。
あしたはどんなステキなことがあるかなー???












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Too,hot cool 桜とアートを追いかける旅2日目。

2010-05-03 23:13:14 | コトバ・ニッキ
選択と集中の結果、本日は弘前から電車で30分ほど行った黒石へ。
ここは「こみせ通り」という木造のアーケードが有名で中には江戸時代からの建物もあるとか。街全体がアートじゃん、ということで行ってきました。


こんな回廊が100メートルくらい。ガイドブックで見るよりもこじんまり。



いやー、風情ありまくり。天井まで板張りです。


造り酒屋さんも2軒ほどあって、しばし世間話なんぞを楽しみつつ試飲させてもらっちゃったり。(舐めただけですけど)
土間は夏場でもひんやりしているそうですが、聞けば今でもフツウにここに住んで暮らしているんだとか。ひゃー、夏は涼しそうだが、冬はめちゃくちゃ寒そうだ


江戸時代に建てられたという築300年だかの「高橋」邸では珈琲も飲めちゃって、中庭でしばしまったりしておりました。
今日はものすごい強風だったんだけど、この高橋邸の木製の門扉がこの風に煽られて壊れてしまいました・・・ 


黒石にも昔はお城があったのかしら?城址公園でまたまた花見。

1年に2回も満開の桜を堪能できるなんてシアワセ


ふたたび弘前市内に戻って、ガイドブックでおなじみの洋館巡り。
桜祭りだからか、常に、なのか、入館料無料っていうのが嬉しい。神戸の偉人館も同じような西洋建築なのに、あちらは600円とか800円とか徴収されちゃうのに、なんて太っ腹なんだ、津軽人。


写真は左上から時計回りに、旧東奥義塾外人教師館、青森銀行記念館、旧弘前市立図書館、カトリックキリスト教会)
信仰心は全然ないけど、キリスト教会に入ってイエス像やマリア像のその穏やかなお顔を見ているとやっぱりココロが落ち着きます。


弘前は大正ロマンっぽい作りの喫茶店(珈琲って漢字で書くのがしっくりくる)がたくさんあります。珈琲の街なんだとか。そのいわれは昔、藩士たちが薬用に珈琲を飲んでいたんだそうで、麻袋みたいなティーバックにコーヒーを入れて土瓶に入れて蒸らす、好みの時間で注いで飲む、っていうのが藩士スタイルだそうで、旧東奥義塾外人教師館の中のカフェ(フレンチも食べれちゃうそうですが)で体験してみました。



おいしかったです


そのほか、津軽三味線のライブに行ったり(津軽三味線ってロックだね~、音に重厚感があるし、音が唸っている、そして三味線弾きもギタリストも指がキレイ)黒石名物の「つけ焼きそば」(ソース焼きそばにかけ汁、さらにはかき揚げトッピングって…フツウにソース焼きそばでいいじゃん、かけそばでいいじゃん)を食べたり・・・


(これが「つけ焼きそば」。味が濃い。新潟の「三日月のイタリアン」(ソース焼きそばにミートソースがかかってる)よりは2回目ありかな?って味でしたが。)


で、ですね。この「つけ焼きそば」食べに入った店で何気なーく壁に飾られたサインを見ていたら・・・


あったーっ





こう言っちゃなんですが、確かにichiroさんは堅気の人には見えんでしょうが、サインをもらうってことはゆーめーじん、げーのーじんだと認知したからであって、そりゃすごいな、と。フツウ見落とすんじゃなかろうかと。やっぱり地元だからかしらー?なんて失礼なことを思って、視線を移すと田村直美さん、MOTHERのサインも。
シブい、でも素晴らしい、すごいぞ青森


最後はこれまた名物?の味噌カレー牛乳ラーメン(バター入り)。
(東北新幹線で配布している冊子の今月の特集が「麺王国東北へ」。この中に載ってました、味の札幌大西さんのこのラーメン。ついでに、つけ焼きそばも紹介されてました。)


って、味噌にカレーに牛乳にバターって欲張りすぎじゃないのー???
しかも巨大。
食べきれるかな?という心配もまったくの杞憂に終わりました ぺろり、です。お腹はいっぱいで苦しかったけど。
カレー>牛乳>バター>味噌って順番で味がじんわりとやってくる。これ、おいしいです。
ラーメンじゃなくても、キャベツとか野菜たっぷりのスープにしたらおいしいかも~。でもカロリーは相当高そうだ
今日のあたしの炭水化物率の高さったら ダイエッターにはありえんメニューだ。
帰ったらダイエットしよ。


さ、あしたはどんなichiroさんの足跡に出会えるかな?
違う、違う・・・あしたはどんなステキなことが起きるかな?


 


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Too,hot cool桜とアートを追いかける旅1日目。

2010-05-03 00:21:05 | コトバ・ニッキ
青森に行く、は何気に今年の目標だったけど、ホントに実現するとは、我ながらびっくり。これで47都道府県中43踏破です


いやー、GW、桜祭りの弘前は相当混んでおりました。
朝の通勤ラッシュ並みのバスや電車でしたもん。(本数が少ないから集中するのか???)


青森・函館フリーきっぷなるものを使うと7日間で函館や下北半島まで行けちゃう。
それはお得だ 津軽海峡越えて函館行くかー?と思っていたけど、どう工面しても行きたいところ、観たいところ、会いたい人と会う、が達成できない。ということで「選択と集中」だよね、やっぱり、と初志貫徹。アートと桜を追いかける旅に徹しよう


ということで、本日は、弘前城址公園にてお花見。


  

 
なんだか、東京の桜よりもぽってりと大ぶりな気がする。枝が下目についてるから余計にそう感じるのかなー?目の高さに桜の花がある、なんて経験はじめてかも。

 
 


画像は載せませんが、城址公園を東門からてくてくと一周歩いて「桜のトンネル」(道の両脇にアーチ状に左右に桜の木があって、さながら「桜のトンネル」)付近に来たら、あれ?見覚えのある建物、看板。
そうです、先日ichiroさんのブログにアップされていたichiroさんの母校じゃないですかー
そーゆーおっかけはしたことないんだけど(晃司くんの母校だって見学してないのに)、ココロの準備ができていなかったからか、やけにテンションアップ
校門前でichiroさんは記念撮影されてましたが、さすがにそれはやめときました


なんと、今年創立100周年なんだそうです。
それにしてもめちゃくちゃロケーションいいじゃないですかー。こりゃ、高校時代はデートコースにはことかきませんな
あたしの母校もお城の近く(その昔はホントに本丸の中にあったらしい)にあって、天守閣の近くを通って登校していました。名前もそのまんま「小田原城内」高校だったし。(蛇足ながら、現在は統廃合の憂き目に合い100年の歴史に幕を閉じました。)
身近にお城がある生活してたからか、城下町ってなんとなく愛着があるなぁ。


そして、夜は弟夫婦と合流。
これもすごい偶然じゃよね。
もともと、ナツコさんのお父さんのご実家が青森にあって、GWに行く、なんて話はちらりと聞いていましたが、あたしが青森に行くって決めたのは結構最近の話だったし、まさかこっちで合流できるとは思いませんでした。
2人はフリーきっぷをフル活用していて、29日からの7日間で、函館→大鰐温泉→弘前→青森→下北→八戸と回るんだそう すんごい、アクティブ。


青森市内で合流して、海鮮づくしの夜ごはん。
せっかく旅にきたんだもん、名物とか変わったもの、その土地にしかないもの食べたいよね~が信条なので、こんなもの頼んでみました。
 
  

海馬肉の刺身。


「海馬」ってなんじゃ? たつのおとしご???
正解はトドです。トド肉。
見た目、かなりグロくて、特にダイコンに滴る血合いが見た目ノーサンキューな感じだけど、食べたら意外とあっさり。全然臭みもないし~。
妊婦のナツコさんと貧血のあたしにはぴったりな食べ物ですね。


いやー、よもや、青森で会えるとは思わなかった。けど、会えてよかった
同じ時期に同じ地方にいたとしても、こんなにぴったりと予定が合うなんてことはなかっただろうし(しかも連絡取ったのが2日前で、2人は既に旅を始めていた)、そう考えると、必然っていうか、引き寄せの力ってあるんだろうなぁ、って思う。


うん、やっぱりあたし、強運な気がする ←理由なきポジティブシンキング。


さ、明日はどんな思い出できるかなー?
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