わくわく記録帳

一日に見聞きすることをすべて記録すると文庫24冊になるらしい。
そんなに!?
記録しておかないのはもったいないよね。

2021年のやりたいこと、やってみたいこと100個、で、結局どうだった?

2021-12-30 21:12:23 | コトバ・ニッキ
ここ何年か、WSD仲間のてっちゃんに触発されて、お正月にやりたいこと、やってみたいことを100個書く、というイベントをやっているのですが、年の瀬なので「で?どうだった?」をざっくりと。

2021年あけましておめでとうございます~2021年にやりたいこと、やってみたいことを100個書いてみた - わくわく記録帳

WSD仲間のてっちゃんが毎年やっているやりたいこと100個リスト。今年もつくってみました。てっちゃんは今年は「やらないことリスト」もつくって...

2021年あけましておめでとうございます~2021年にやりたいこと、やってみたいことを100個書いてみた - わくわく記録帳

 


1、 現状維持
2、 維持したい現状ってなんなのさ?をちゃんと見極める
→ なんか結構内省しちゃったんですよね、で、自分の中では答えが出たので、さてこれからどう行動しようかな、という状態。
3、 変える→ここ数年は「現状維持」が目標でしたが、維持しようとしても結構な変化はおきているわけで、だったら意識的に変えてみようかと。
→なんにも変わらなかった、変えなかった。けど、2を実行に移せば「変わる」んだよなぁ。
4、 何もしない日をつくる
→ 完全オフって日はできなかったけど、今日は気合を入れてだらだらする、と決めた日はあった。
5、 聞いて→描く の脳内構造を言語化する
→ 持ち越し
6、 今いちばん会いたい岡澤アキラくんに遭遇したときに備えてお薦めのうどん屋を開拓する
→そもそも因幡うどんと丸亀製麺各1しか行ってない
7、 記録する(体重、読書、歩数)
→ 食事に空の写真に、歩数に読書。体重は記録してないんだなぁ、現実に向き合わなくちゃ。
8、 動画ソフトを使ってみる
→ こんなやりたいことがあったことすら忘れてた。今また作りたいモードになっているので2022年こそ。
9、 せっかく開設したYouTubeチャンネルを活用する
→ とほほ
10、新しい種類の仕事をする(主に「描く」方面)
→ キキカキ始めました。
11、グラレコ講座のバージョンアップ 
12、KPやスライドをリニューアルする
13、グラレコ講座でお渡しできる用のミニマニュアルをつくる
→ 折り畳み絵本をつくりました。スライドもリニューアルしたよ。
14、iPadでのお絵かきをもうちょっとなんとかしたい
15、アナログでのグラレコの機会を意識的につくる
→ むむむ。
16、けど、なんでも受けるわけではなくて、それって必要ですか?を明確にする
→ これ、結構がんばった。結果として仕事の数は減ったけどw
17、今年も大学生とグラレコ講座やりたい
→ 松下先生のところと、なんと中原先生のところでも!
18、ひめチルドレンと何かする
→ あかねさんとテン大の授業をやった!
19、グラレコ、流行ってるよねぇ、と揶揄するようなコメントに「こういういいことあるんです!」とちゃんと答えられるようになる
→ むむむ。
20、プロフィールグラレコを普及させる 自分が描くというよりも、グラレコ的プロフィールをみんなが描くようになるといいなぁ
→ できなかったなぁ。2022年はまじめに考えよう。
21、スケッチブックの在庫を減らす
→ 1箱減った!
22、各種ワークショップ用の備品やツールの棚卸
23、不要な備品やツールは処分する 必要な人に譲る
→ めちゃくちゃ断捨離した!
24、学び直しの準備を念入りに
25、たとえ予定が変更になっても落ち込まない 来るべき準備をしっかりと
→ オンライン→対面→オンラインと目まぐるしかったけど無事に終えられた
26、学びラジオはゆるっと続ける
27、学びラジオのテーマや領域を広げる
→ 仙厓さんを取り上げた。ゆるりと続けております。
28、学び直しに関するワークショップをやる
→ ワークショップはできなかったけど、学び直しの修了生と一緒に登壇した
29、漢字検定は引き続きチャレンジする
30、ユニバーサルマナー検定の上位級にチャレンジ
→ まったくできず。とほほ。来年はがんばろう。
31、システム思考をもっと深めたい
→ MCCの講座を受講した。前野先生がステキすぎた
32、大学院、落ちこぼれずになんとかついていく
→ あとは最終発表と報告書!
33、合目的に勉強しない
34、”学んでいる時間“を味わう タイトルや結果に執着しない
→ 結構、合目的に学んじゃったんだよな。でもそんな学びの方が手応えと楽しさを感じたのも2021年の新発見。
35、今年も越境とか対話とかワークショップについて、長岡先生とツカハラさんとお話ししたい
→ したかったー
36、身軽になる
37、本当に必要なものだけを持つ 不要なものは潔く手放す
→ だいぶ断捨離したけど、まだまだだな。
38、今、積読になっている本を読む
→ 読んでも読んでもまた増える。多読濫読の会なるFacebookグループに入れてもらって新たな領域の本と出会えた。
39、読書記録をツイートする(後半、失速しない)
→ 失速どころじゃない。そもそもつぶやいていない(嘆)
40、プロフィール写真を撮る
→ あぁあぁあああ、だいぶ髪の毛伸びて「誰?」ってなっちゃってる。来年こそ。
41、ブログや長い文章を書く
42、アウトプットを怠らない
43、語彙を増やす
→ まだまだ
44、感情移入してドラマを見る(連続ドラマを見続ける時間的、気持ち的な余裕を持つ)
→ めっちゃ見た!
45、健康第一 救急のお世話にならない
→ 今年はお腹が痛くなることもほぼなく、元気に過ごしたよ。
46、鍛える 目指せjunkoさん
→ パーソナルトレーニングに行き始めた
47、Six padは続ける
→ ぉお!今辞めちゃってる。
48、定期的にファスティングする
→ 来年こそは
49、いつも身ぎれいでいる
50、美容に力を入れる
51、髪型変える
→ とりあえず前髪作ろうと思っている
52、これまでのルーティーンを変えてみる
53、でも、やり続けているルーティーンを怠らない マンネリ万歳
54、日記、モーニングメモ、真次郎観察日記を続ける
→ 結局ルーティーンはルーティーンとして惰性でやり続けてるなぁ。
55、人間ドックに行く(早めに予約する)
→ 実はまだ行けてない。3月までには必ずや。
56、体重キープ
→ 微増
57、歯医者に行く
→ 前歯が欠けてしまったのでね、それを機にせっせと通った
58、金融リテラシーを高める
→ 来年こそは
59、掃除が行き届いた部屋にする
→ 在宅時間が増えたので、結構キレイにしてるよ。
60、いいアンプ、いいスピーカーを買う
→ 来年こそは
61、真次郎と園児がいる時間帯にりんごの花保育園まで散歩する
→ 今年は一度も行けず仕舞い。
62、実家に帰る
→ 帰れた!
63、カロリーヌの冒険を再読
→ 実家で再読。今度送ってもらう予定。
64、晃司が動けばわたしも動く、いつでも動ける準備をしておく
→ 777日ぶり!
65、会報に投稿する
→ あぁああぁああぁあああ
66、会報で紹介された映画を見る、本を読む
→ 7割くらい
67、「フランケンシュタインの誘惑」をグラレコする
→ 2回くらいやったけど、リアルタイム視聴ができないのでなかなか難しい
68、週1エンタメ(映画、美術館)
→ 気づけば今年、映画館で映画見てない。
69、リカちゃん人形をjunkoさんっぽくカスタマイズする
→ ぬぬ!こんな目標立ててたっけ?
70、届出関連一発受領 事務手続きへの苦手意識をなくす
→ 苦手意識は相変わらずなんだけど、今年はいろいろ一発受領!
71、月次決算の早期化
→ これね、遅くなる一方。相手があってのことだから仕方がないけど。
72、財務会計のことをもっとちゃんと理解する
→ 財務の前に税務でしょ、ってことでちょっと勉強した。
73、労働法規を勉強する
→ ビジネス法務コースに通った
74、眼鏡を新調する
→ した!
75、おいしいパン屋を開拓する
→ いろいろ行ったけど、結局いつも行ってるパン屋がいちばんだということに気づいた
76、おいしい福岡土産を開拓する
→ うぅむ
77、お祝いごとをちゃんとお祝いする
→ あんまりできなかったんだよなぁー。お誕生日には31アイスを買ってもらったけど
78、編み物やってみる
→ やってみずに、気仙沼ニッティングでオーダーしちゃった
79、きちんとしたバッグを買う(使う機会くるかなー)
→ 米袋バッグがいちばんだった(笑)
80、毎年作っているカレンダーをバージョンアップする
→ バージョンアップしたかどうかはわからないけど、今年もつくった
81、越境する(居心地の悪い場所に身を置く)
→ 2回くらいできたかな
82、ふるさとにふるさと納税する
→ 忘れてたー
83、干支グッズを充実させる
→ いやむしろ後退
84、キッチングッズを充実させる(不要なものは捨てて、必要なものを残す)
→ 相当断捨離した
85、レミパン欲しい
→ 欲しい!
86、教会に行く(めざせ、イースター)
→ 行けてないけど、散歩の途中に神父様が声をかけてくれるようになった(真次郎に)
87、活用できていないサブスクを解約する
→ 解約して、さらに入会した、という本末転倒。
88、使っていないカード類を解約、破棄する
→ メンバーズカード類は軒並み断捨離。クレジットカードも統合しよう。
89、朝の時間の使い方を変える(8時には起動できるように)
→ 割とできたかも。さらに効率化させたいなぁ。
90、無人島に持っていくもの3つを即答できるようになる
→ おぉ。
91、ほぼ日手帳に空白ページをつくらない(予定を入れるということではなく、何か=考えたこと、体験したことを書き込む)
→ 空白ページはなかった。けど、思考の記録はあんまりない。
92、定期的にSNSデトックスする
→ できなかったなぁ。月1くらいでやりたい。
93、気が乗らないことはやらない(自分の感覚を信じる)
94、新聞をしっかりゆっくり読む
→ テレビを見なくなった代わりに、新聞は熟読してる
95、情報収集の感度を上げる
96、会いたい人、気になる人、気になることは発信する
97、迷ったらやっておく(原点回帰)
→ ここ最近、やっと以前のように「迷ったら行く」ができるようになってきた
98、自己主張する
99、うまくいかなくてもくよくよしない
100、自分で自分のごきげんを取れるようになる
→ くよくよはしないけど、心はささくれ立つよね。穏やかでいたい。


たぶんね、2020年の最初に立てたやりたいことは物理的にできなくなっちゃったことが多くて、それを踏まえて2021年の最初にたてたやりたいことは「これくらいだったらできるんじゃね?」っていうのを書いたようにも思う。けど、結局できないことはいつでもできないんだなぁ。金融リテラシーも上がらないし、聞く→描くの脳内処理を言語化することもできてないし、健康的なこともできてない。それでもやりたいことリストに書き続けるのは、やりたいなーって気持ちがあるってことだから、それは消さずにだいじにとっておこう。2022年のやりたいことリストは新年に。
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越境、越境、越境~「みんなのアンラーニング論」を読んだ

2021-12-25 07:36:02 | ドクショ
長岡先生初の単著「みんなのアンラーニング論」。届いたその日に一気読み。なんでわたしは本を読みながら泣いてるんだ???って鼻の奥をつーんとさせながら読んだ。長岡先生の、学生への(若い人たちへの)厳しくもあたたかなまなざしであふれている本だった。



長岡先生とは、産能大学院に通っていた頃に出会い、そのビジュアルにもビックリしたけど(笑)、それまでわたしがアタリマエだと思っていた「先生は教える人、学生は教わる人」という授業スタイルが吹っ飛び、こんな学び方があるんだ!と衝撃を受けた。それ以来、長岡先生が勧めてくださる場には、直感と好奇心で参加して、「越境」を楽しみ、のめり込んだ。大学院に行っている時点で既に「越境」はしているんだけど、それ以上に楽しく、時に違和感満載の「越境」だったんだよなぁ。卒業してからも、図々しくも授業にお邪魔したり、一緒にワークショップの企画をさせていただいたり、ゼミでグラレコ講座をやらせてもらったりと(ゼミ合宿にも行っちゃったし)、つきまとい続けている(え?)


長岡先生の発する言葉にはずっと触れ続けていることもあって、この本を読んで、おぉ!そういうことかー、とこれまで見聞き、体験してきたことが、すーーっと一本の糸のように繋がっていく感覚を覚えた。長岡イズムも染みついているしね(笑)


アンラーニングというと、変化が激しい時代だから、過去の栄光にしがみつくんじゃなくて、手放して新しいことを学び、身につけなきゃ置いて行かれるよ、的な文脈で語られることが多い。
けど、この本の中で言うアンラーニングはそれじゃない。それは、学習は何のために行うのか?という問いが基点になっているから。知識やスキルを身に着ける、仕事の役に立てる、なんて考えはいったん手放して、なんで自分は学ぶのか?を本気で自問自答しながら、自分はどうありたいのか/なりたいのか?を模索していくこと、それこそが学びなのだ(相当意訳)と長岡先生はおっしゃる。だとすれば、アンラーニングは「学び直す」だけではなく、生き方そのものを考え直す、見つめ直す行為と言えるのかもしれない。


アンラーニングを助けるのが「越境」である。(わたしのつたない解釈では。)
ここでも「越境」の意味合いが、人材育成界隈で言われているものとちょっと違う。一般的には「越境」は、自分の所属する組織とは違う場で学び、活動し、そこで得たものを自組織に持ち帰ること、と言われることが多い。けど、長岡先生の言う「越境」は違う。自分の考えや見方を揺さぶること。持ち帰る、目的で「越境」する場合、所属とは異なる場ではあるけれど、領域は同じことが多いわけで、それだと持ち帰るものは予定調和だよね。役に立つことが持ち帰られるかどうかはわからない、けど、これまでの自分とは全く接点のない場に行って、「なんじゃそりゃー?」なものを持ち帰られることが「越境」。


そうだよなぁ、単に知識を持ち帰るだけなら、アンラーニングにはならないわけで、「なんじゃそりゃー?」に出会うから揺さぶられる、そして自分ってこれでいいのか?これからどうするのか?を真剣に考えられるんだよなぁ。


ちなみに、わたしなりの「越境」の解釈は、「できない自分を自覚すること」「健全な劣等感を持つこと」なんだな。越境して、そこで知ったこと、出会った人と自分の現在地との差を突き付けられて、思い切り凹む。けど、この凹みがだいじで、這い上がるってほどパワフルじゃないけど、「あぁ、まだまだだな、自分」って思えることが次への活力になる気がしてる。世の中にはまだまだ知らないことがたくさんあるんだな、って自覚できることも。


長岡先生のおっしゃる「越境」は、ものすごく難易度が高いと思っている。オトナになればなるほど、うまくやれなかったらどうしよう?みたいな防衛本能も働くし、自分の領域や得意分野ではないところで新参者として振る舞うのは勇気がいるもの。それを乗り越えるのが「直感と好奇心」。直感と好奇心で、どんどん参加すればいい、っておっしゃる。


わたしは今、「越境」しているだろうか?
最近、越境してないなー、と痛感して、あいたたたたーってなってる。


自分の領域がある程度できてきて、足りないものを埋めようと新たな知識やスキルを身に着けるための「越境」学習はしていても、「なんじゃそりゃー!」となるような場には行けていない。それは感度が鈍っている、というのもあるし、もういい年なんだから専門性とか自分の領域をちゃんと確立したいよね、もう今さら新しいフィールドを探さなくてもいいじゃんーという変なプライドもある。


それじゃダメだー。
越境してないから、いろんなことに行き詰っているんだな、視野も思考も狭くなっちゃってるもんなー。と超ド級のクリスマスプレゼントをもらった気分。
直感と好奇心、だいじ。余計なことは考えずに「おもしろそう」と思って飛び込んでみよう。これ、2022年の目標にしよう。


勢いと熱量のまま一気読みしちゃったけど、次は一字一字ベタに丁寧に読みたいと思う。本と対話するように、あれこれ思いを巡らせながら、じっくり味わいたい。ブログ3本くらいは余裕で書けちゃうくらい、いろんなことを考えた本だったので、あと2本はブログ書くよ(え?)


2021年の終わりに、こんなにステキな、そして気持ちと頭を揺さぶられる本に出会えて、ほんとうに幸せだなぁ、としみじみ噛みしめながらのクリスマスなのでした。
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実践ってなんだ?~WSD(ワークショップデザイナー育成プログラム)修了生 のアドベントカレンダーWSD Advent Calendar 2021

2021-12-08 06:13:30 | オトナの学び
WSD(ワークショップデザイナー育成プログラム)修了生 のアドベントカレンダーWSD Advent Calendar 2021、8日目を担当します青学6期のひめです。
アドベントカレンダー、毎年、へぇえええーと眺めて、ほほーーー!と言いながら読んでいるだけでしたが、偶然飛び込んできたアドベントカレンダーのお知らせに反射的にポチっとしてしまいました。何を書くかも決めずに参加する暴挙。


WSDを修了してから早くも10年が経ちました。すげー。そりゃー、住む場所も仕事も変わるよねぇ。
当時は、東京に住むサラリーマンで、情報サービス会社の特例子会社で人材開発とか組織開発とか、広報とか総務とか、ボスからの「ひめさぁ、これさぁ」という内角高めのリクエストに応えるというしびれる日々。楽しかったけどね。
WSDに通っていた頃/修了したての頃は、社内研修の企画やファシリテーションをしていたこともあって、学んだことを「おぉ、これはみんなに伝えたい!」「これ、やったら絶対楽しい!」と思い込みと熱量だけで“実践”していました。そのうち、社内だけに飽き足らず、社会人大学院のOBOGを対象にした場を作ったり、学生と社会人を繋ぐ場や、まちづくり、NPO支援など、サラリーマンの傍らで年間50-70本くらいのワークショップをやっていました。
今は、仕事としての場を含めても年間で50本程度なので、あの頃のわたしのバイタリティに自分でもびっくりw 


で、ふと思ったわけですよ。“実践”ってなんだ???って。


というのも、つい最近、新しい学びをはじめた人に対しての
「インプットもだいじだけど、そろそろ実践したら?」
というアドバイスを聞いて、何をもって実践っていうのかな?とふと立ち止まって考えてしまったのです。


わたしたちが手法や型を学ぶ。そして、それはスキルや知識となる。


この方程式(?)に立って考えると、おそらくは、この“実践”には2種類あって、
1つは、手法や型を学び、その手法や型をやってみるってこと。
もう1つは、手法や型を学び、その学びの過程の中でこれまでの自分の知識やスキルと統合して、別の何か(場面)で使うってこと。


多くの場合、実践には前者がイメージされるような気がする。WSDのアドベントカレンダーということを考慮すると、WSD講座で学んだWSD(ワークショップデザイナー)たちは、「ワークショップをやること」が“実践”だと認識していると思う。
それは間違いようのない事実だけれど、果たして“実践”ってそれだけなのかな?という思いがふつふつと。


学んだことを、そのまま活かしていなくても、学んだことが断片のように積み重なって、それまでの自分の知識やスキル、考え方や在り様と絡み合って混じり合っていくことも、そんなもやもや、混沌とした状態に身を置いて、ああでもない、こうでもない、と考えていくこと、もやもやの正体を紐解いて言語化、概念化していくこともまた“実践”なんじゃなかろうか。


対話の場づくりをいろんなところでやってきて言うのもなんですが、わたし自身は瞬発力がないので、ワークショップなどの場で対話したり、談笑したりすることがとても苦手。雑談も苦手だし。だから、その場ではニコニコとしているだけ、ってのが極めて多い。頭の中では高速回転で自問自答したり、いろんなことを考えいるのだけれど、発話量が少ないとどうしても場にコミットしていない、と思われがち。
でも、無口な人、発話量の少ない人が考えていない/参加していない/場にコミットしていないかというと、決してそんなことはなくて。沈思黙考、ってステキな言葉があるじゃない?まさにそれだと思うんだよね。


学びの“実践”もそれに近い気がする。瞬発力があって、行動力のある人は「やってみる」ってことができやすい。インプットしたら、すぐにアウトプットする、みたいにね。(研修講師界隈の人が、いろんなセミナーやワークショップに参加しては”ネタ”を仕入れて、自分の講座でやってみる、ってこともまあまああることだ。その熱意には感服するけど、ちょっと苦手なマインドなんだなぁ。)
けど、インプットしたものを咀嚼して、寝かせて、自分の持っている素材と融合させる、ってこともまた“実践”なんじゃないか、と思うのですよ。スループットとでもいおうか。即アウトプットするのではなく、その過程を味わって、考え方や捉え方、感じ方、そうしたものを、自分の仕事や活動ににじませることも、深淵なる“実践”な気がするのです。





原料を輸入し、そこから材料を作り、製品に加工して輸出する。加工のプロセスが加わるからこそ、付加価値も高まるってもんじゃん。そんな加工貿易的な学びと実践がいいなぁ。そんな加工貿易的な学びと実践をしていきたいし、そういう場を作っていきたい、とちょっとだけ抱負っぽいことを書いて締めようと思う。


今年も残り20日とちょっと。知的に楽しいことを起こしましょう。



コメント (2)
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