4月はあれやこれやイベント盛りだくさん。
今日は前下期の全社表彰者の表彰式&懇親会。
表彰は多くの企業が取り組んでいるけど、当社も半期ごとに業績をあげた人、他者の模範になるような行動や実績を行った人、を対象に新人賞やら社長賞やら4つの賞が選定されている。今回は17人/団体。
あたしが経営企画室に異動してきて最初の表彰式は、事務局でもなんでもなく単なるお手伝い。
当時は(今も)全社のマネジャーが集まる四半期ごとの会議の後半に表彰式を行い、親会社本社ビルの41階のおされなダイニングでマネジャーも一緒に総勢50名くらいの所帯で宴会をしていた。
で、次の期から、なんとなーく成り行きで幹事/事務局をやることになったんだけど、上司とあたしの中でこれまたなんとなーく共通して思っていたことが、主役は誰なの?ってことだった。
そうマネジャーが集まる懇親会は、表彰者が主役で、表彰者が誉めたたえられ、労われなければならないのに、マネジャー同士の内輪受けがメインで、表彰者はぽつーんと寂しそうにしていた。そりゃそうだ。同時期に表彰された、ってだけで普段のつながりなんかないんだもの。
いっそのこと、社長以下役員、部長職だけにしてしまって、表彰者へのおもてなしをメインにする会にしちゃどうだろうか?って運びになって今回でちょうど3年。計6回。
最初は、おぢらがちゃんと表彰者を接待、おもてなしできるようにと席の配置を工夫したり、おぢをいじって表彰者に笑ってもらったり…ってことくらいの仕込みしかしてなかったけど、あたしもいろんな場を経験し、生来のおせっかいがむくむくと顔を出し、いかにおぢらが心地よく表彰者におもてなしができるか、そして表彰者が楽しんでくれるか、ってことに注力して企画するようになったわけです。
ちなみに、今回は席札をこんな感じでウェルカム感を出してみました。おぢらの札には「ホスト」「今宵はおおいにおもてなしください」と書いて。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/f8/b0856100a532531d2825cb68bd54afc0.jpg)
意識的に場を作り始めたのはちょうど2年くらい前で、その時には聴覚障害のメンバーがたまたま3名いた。さてー、どうやって通訳する?コミュニケーション取る???とちょっと悩んで、いっそのこと彼らを主役にしちゃえばいいじゃん!と彼らから手話を教わることをメインコンテンツにした。当時はスケッチブックプレゼンの技術は持っていなかったので、聴覚障害のフォロー用に、パソコンにその場で打ちこんでプロンプター・・・スマステ方式にしたり。ちょうどその日お誕生日を迎えるメンバーがいたので、お店にお願いして(なぜかあたしの手作りケーキ)を人数分に切り分けてもらったりと、サプライズなんかも仕込みはじめた。
その後も、チームビルディング的な要素を取り入れた仕掛けを毎回毎回行っていて、表彰者が「愉しかったです」「こういう場っていいですねー」と言ってくれるのに味をしめてました(笑)
で、今回。
しゃちょーも交代してはじめての場。実質の権限者であるおぢもはじめて。表彰者も互いにあんまり接点ない。となったら、お互いを知る、ってのがいんじゃね?と思い、自画持参簡易版を導入。自画持参は長岡先生と慶應SFCの加藤先生が開発されたワークショップのこと。詳しくはこちらを見てね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/cf/a21e1222ee150bfcb83ce55de369447e.jpg)
この際だから訊きたいこと、をちょっとひねって、「質問」と「答えてほしい人」を別々の紙に書く。BOXに入れる。引いて当たった人が答える。
これ、ポイントは「質問」から先に引くこと。うぅ、あの人に答えてほしいなぁ、とか、あたしに当たったらいやだなぁ、っていう適度な緊張感がイイわけです。
最初、「人」は均等になるようにあらかじめ名札を入れておこうかと思っていたんだけど、ええい、どーせならギャンブル的要素を多くしてしまえ、この人の話聞いてみたいなー、と思ったら「人」をたくさん書いて投票しちゃえば当たる確率が高くなるわけで、オーディエンスのニーズにも合致するし。問いと答えが合致しない妙も生まれるわけで。
結果、異常なほど盛り上がりました。
もっと質問がエロに偏るかな―と思ったら、意外とマジメなものが多かった。
ただ、「人」は組織票というか、陥れというか、一部の人に偏っちゃったけどね。それはそれでいいのです、その人が人気者だってことで。問題は一票も入らなかった人。あくまでもくじ運の問題です、って体にはしたけど、あとで見てみたらホントに一票も入ってない人がいた(+o+) まぁ、仕方がないし、その人自身はこの企画をえらく楽しんでいたからそれでいいか。
何度か書いているけれども、ワークショップをやるときにあたしが気をつけているのが、参加者を平等に、ってこと。
もちろん、今回の表彰懇親会はワークショップではなく、単なる飲み会ではあるけれども、どーしたってしゃちょー以下おぢたちが幅を利かせ、ベテラン勢が大きな顔をしがちな場なのだから、普段こういう場で出会えないような人にスポットを当てたい、と思っていたし、自分が喋らなくても、誰かの話を聞いて笑う、でもいいと思ってる。そう、スポットを当てる、ってするとすぐにかくし芸的なことをやらせたがるけど、それって負担でしかないわけです。聞いてることが愉しいことだってあるわけですよ。
たかが飲み会でここまでやる?と言われるし、こんなにやっちゃったら後任がやりにくくて仕方がないだろうな、とも思うけど、奇をてらった企画はいらないけれど、参加者に喜んでもらう、楽しんでもらうってキモチは忘れちゃいけない気がする。参加者が喜んでくれるならやれることはなんでもやりたい。
帰りに、「ひめさんの企画はいつもおもしろい!」と女子会に出てくれた25歳女子(←ここポイント)や、「次も呼んで欲しいなぁ」と10月から分社化で違うカイシャになってしまうおぢBや、おとなしくてこういう場は苦手な男子が「愉しかったです」って言ってくれた。もうねぇ、それだけでじゅうぶんですよ。
タイトルは、最初に引いた質問。これに答えた男子(組織票大量投票ないじられ愛されキャラ)の答えが泣かせた。うちのしゃちょーは、親会社の役員が兼務するならわしで、今回もそう。だからどうしたって親会社の人、な印象はぬぐえない。
「○○(親会社)からではなく、中に入ってぼくらを見てほしい、一緒に作っていきたい。」
その思いはしゃちょーに絶対に届いたよ。ありがとう。
今日は前下期の全社表彰者の表彰式&懇親会。
表彰は多くの企業が取り組んでいるけど、当社も半期ごとに業績をあげた人、他者の模範になるような行動や実績を行った人、を対象に新人賞やら社長賞やら4つの賞が選定されている。今回は17人/団体。
あたしが経営企画室に異動してきて最初の表彰式は、事務局でもなんでもなく単なるお手伝い。
当時は(今も)全社のマネジャーが集まる四半期ごとの会議の後半に表彰式を行い、親会社本社ビルの41階のおされなダイニングでマネジャーも一緒に総勢50名くらいの所帯で宴会をしていた。
で、次の期から、なんとなーく成り行きで幹事/事務局をやることになったんだけど、上司とあたしの中でこれまたなんとなーく共通して思っていたことが、主役は誰なの?ってことだった。
そうマネジャーが集まる懇親会は、表彰者が主役で、表彰者が誉めたたえられ、労われなければならないのに、マネジャー同士の内輪受けがメインで、表彰者はぽつーんと寂しそうにしていた。そりゃそうだ。同時期に表彰された、ってだけで普段のつながりなんかないんだもの。
いっそのこと、社長以下役員、部長職だけにしてしまって、表彰者へのおもてなしをメインにする会にしちゃどうだろうか?って運びになって今回でちょうど3年。計6回。
最初は、おぢらがちゃんと表彰者を接待、おもてなしできるようにと席の配置を工夫したり、おぢをいじって表彰者に笑ってもらったり…ってことくらいの仕込みしかしてなかったけど、あたしもいろんな場を経験し、生来のおせっかいがむくむくと顔を出し、いかにおぢらが心地よく表彰者におもてなしができるか、そして表彰者が楽しんでくれるか、ってことに注力して企画するようになったわけです。
ちなみに、今回は席札をこんな感じでウェルカム感を出してみました。おぢらの札には「ホスト」「今宵はおおいにおもてなしください」と書いて。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/f8/b0856100a532531d2825cb68bd54afc0.jpg)
意識的に場を作り始めたのはちょうど2年くらい前で、その時には聴覚障害のメンバーがたまたま3名いた。さてー、どうやって通訳する?コミュニケーション取る???とちょっと悩んで、いっそのこと彼らを主役にしちゃえばいいじゃん!と彼らから手話を教わることをメインコンテンツにした。当時はスケッチブックプレゼンの技術は持っていなかったので、聴覚障害のフォロー用に、パソコンにその場で打ちこんでプロンプター・・・スマステ方式にしたり。ちょうどその日お誕生日を迎えるメンバーがいたので、お店にお願いして(なぜかあたしの手作りケーキ)を人数分に切り分けてもらったりと、サプライズなんかも仕込みはじめた。
その後も、チームビルディング的な要素を取り入れた仕掛けを毎回毎回行っていて、表彰者が「愉しかったです」「こういう場っていいですねー」と言ってくれるのに味をしめてました(笑)
で、今回。
しゃちょーも交代してはじめての場。実質の権限者であるおぢもはじめて。表彰者も互いにあんまり接点ない。となったら、お互いを知る、ってのがいんじゃね?と思い、自画持参簡易版を導入。自画持参は長岡先生と慶應SFCの加藤先生が開発されたワークショップのこと。詳しくはこちらを見てね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/cf/a21e1222ee150bfcb83ce55de369447e.jpg)
この際だから訊きたいこと、をちょっとひねって、「質問」と「答えてほしい人」を別々の紙に書く。BOXに入れる。引いて当たった人が答える。
これ、ポイントは「質問」から先に引くこと。うぅ、あの人に答えてほしいなぁ、とか、あたしに当たったらいやだなぁ、っていう適度な緊張感がイイわけです。
最初、「人」は均等になるようにあらかじめ名札を入れておこうかと思っていたんだけど、ええい、どーせならギャンブル的要素を多くしてしまえ、この人の話聞いてみたいなー、と思ったら「人」をたくさん書いて投票しちゃえば当たる確率が高くなるわけで、オーディエンスのニーズにも合致するし。問いと答えが合致しない妙も生まれるわけで。
結果、異常なほど盛り上がりました。
もっと質問がエロに偏るかな―と思ったら、意外とマジメなものが多かった。
ただ、「人」は組織票というか、陥れというか、一部の人に偏っちゃったけどね。それはそれでいいのです、その人が人気者だってことで。問題は一票も入らなかった人。あくまでもくじ運の問題です、って体にはしたけど、あとで見てみたらホントに一票も入ってない人がいた(+o+) まぁ、仕方がないし、その人自身はこの企画をえらく楽しんでいたからそれでいいか。
何度か書いているけれども、ワークショップをやるときにあたしが気をつけているのが、参加者を平等に、ってこと。
もちろん、今回の表彰懇親会はワークショップではなく、単なる飲み会ではあるけれども、どーしたってしゃちょー以下おぢたちが幅を利かせ、ベテラン勢が大きな顔をしがちな場なのだから、普段こういう場で出会えないような人にスポットを当てたい、と思っていたし、自分が喋らなくても、誰かの話を聞いて笑う、でもいいと思ってる。そう、スポットを当てる、ってするとすぐにかくし芸的なことをやらせたがるけど、それって負担でしかないわけです。聞いてることが愉しいことだってあるわけですよ。
たかが飲み会でここまでやる?と言われるし、こんなにやっちゃったら後任がやりにくくて仕方がないだろうな、とも思うけど、奇をてらった企画はいらないけれど、参加者に喜んでもらう、楽しんでもらうってキモチは忘れちゃいけない気がする。参加者が喜んでくれるならやれることはなんでもやりたい。
帰りに、「ひめさんの企画はいつもおもしろい!」と女子会に出てくれた25歳女子(←ここポイント)や、「次も呼んで欲しいなぁ」と10月から分社化で違うカイシャになってしまうおぢBや、おとなしくてこういう場は苦手な男子が「愉しかったです」って言ってくれた。もうねぇ、それだけでじゅうぶんですよ。
タイトルは、最初に引いた質問。これに答えた男子(組織票大量投票ないじられ愛されキャラ)の答えが泣かせた。うちのしゃちょーは、親会社の役員が兼務するならわしで、今回もそう。だからどうしたって親会社の人、な印象はぬぐえない。
「○○(親会社)からではなく、中に入ってぼくらを見てほしい、一緒に作っていきたい。」
その思いはしゃちょーに絶対に届いたよ。ありがとう。