わくわく記録帳

一日に見聞きすることをすべて記録すると文庫24冊になるらしい。
そんなに!?
記録しておかないのはもったいないよね。

リーダーシップ開発は恋愛に似ている?

2009-06-20 09:44:04 | カイシャ・シゴト
中原先生が主催されていてるLearning Bar。6月のテーマは『リーダーシップ開発を考える』。
すごい興味がある分野というわけでもないし、仕事で今今必要か?と言われるとそうでもないんだけど、日常と違う場所に身を置きたかったのと、好奇心と中原先生への興味関心で申し込み


Learning Barはいつも満員御礼で今回も競争率2倍! 抽選に外れたらまぁ仕方がないと思っていたら、見事当選
本郷キャンパスに17時半ということは早退しなくちゃならないんだけど、折からの残業抑制と新しい上司が『学ぶ』ということに非常に協力的且つ渇望されていることもあって、大腕振って16時半に早退。


前半はマイクロソフト社のリーダーシップ開発はどう行われてきたのか?をマイクロソフト社の小林いずみさんがご登壇。


さすが、世界のマイクロソフト・・・リーダーシップを開発するときの目線がぜんぜん違う。その国の法人(リージョンというらしい)でのリーダーを創出するだけが目的ではなく、グローバルな視点で、どこのリージョンでも通用する人材をプールしておくことが目的なんだ、とのこと。
全世界で1730名がリーダーシップ開発プログラムの対象者なんだそうです。
リーダーシップ開発は長期的な投資であるから、「旅」そのものなのだ、ということをおっしゃっておりました。


レベルと規模が違いすぎる~


お話の中で、『リーダーを育てる5つの要素』として挙げられていたことに

On-the-job development ・・・ 今の仕事でチャレンジを経験しているか?
Leadership Commitment ・・・ リーダーがリーダー教育にコミットしているか?
Proffesional Network ・・・ 適切な人脈を持っているか?
Manager Relationship ・・・ 上司が能力開発をサポートしているか?
Deveropment Plan ・・・ 効果的な開発プランが作成されているか?

というものがありましたが、これって、マイクロソフトというハイレベルな企業のリーダー育成に限らず、企業内で人を育てるときの原則、っていうか、アタリマエのことなのかもしれない。


たとえば新入社員だったら
まずは、仕事を覚えることからスタートして、徐々に難易度の高い仕事を経験させる・・・On-the-job development

上司が新入社員に期待していること(たとえば1年後にはこんな仕事をしていてほしいんだよ、とかね)をきちんと伝えて、それを本人も納得している状態だとがんばろうって気になるよね・・・Leadership Commitment

躓いたときや悩んだときにアドバイスをくれるような先輩や、愚痴を言える同期など上司部下の1対1の関係だけじゃないと、疎外感からのドロップっていうのはなくなるはず・・・Proffesional Network

仕事の手順だけではなくって、上司は新入社員の強みを見極めてそれを伸ばすような導きができれば、さらに新入社員の能力は高まっていく・・・Manager Relationship

そして、耳にタコができるくらい言われ続けていることだけど、OJTをはじめとする育成計画は場当たり的ではだめで、ありたい姿を設定してそこへ到達するまでのプロセスを描くことが大事・・・Deveropment Plan


レベルとボリュームの違いなだけで、誰に対してもこの5つの要素を持って育成するべきだし、されるべきなんだろうなとあらためて痛感。
(今、ぐるぐる悩んでいる課題に一筋の光が見えてきました



後半は神戸大学大学院の伊達洋駆さんという「え?この人学者なの~」とびっくりするくらいお若くて赤西君ばりのグッドルッキング。笑。(大体ブラックスーツに黒のシャツ、シルバーのネクタイってところからして、学者然としてない。)


さすがに、わたくしも大学院で学び始めて2年目ですからね、紹介された理論は一応存じておりました。
でも、やっぱり専門に研究されている方は違う!と思ったのは、『独自の切り口』『視点』ってことでした。


伊達さん曰く、


リーダーシップ、リーダーシップ開発には「これぞ」という決定打がない。
みんなが共有することができないのだという前提に立って、自分たちの組織の中で定義を決めていくことが大事。
そして、この決めた定義を「なぜ、こうなったのか?」「なぜリーダーシップ開発が必要なのか?」を考えていくことこそがリーダーシップ開発なのかもしれない。
リーダーシップ開発とは、『考える素材』。



確かに。
これまた別のところで、上司からちらと「考えておいてほしいんだけど~」と、
・マネージャーとリーダーの役割
・その行動特性の言語化
みたいなお題を出されました。それって論文のテーマになるくらい巨大な課題
これらを考えていくプロセスこそが重要なんだ、そして、なぜ上司が役割定義の言語化なんつうことに思い至ったかの背景をきちんと見極めないといかんのだな、と。
そうでないと目的が手段になってしまうもんね。


最後、質疑応答と中原先生のまとめのなかで、
「リーダーシップ開発と恋愛は似ている。時間が経つと初期の頃の熱さを忘れてしまうし(一概には言えないけどね~)、定期的に見直し、メンテナンスが必要だし・・・」
まぁ、何事もそうなんでしょう。どんなことでも始めた目的ってあったはずなのに、それがいつしか「やること」が義務になっていってしまう。


よくあるもんね、「これってなんのためにやってるんですか?」と聞くと「今までやってきたからです」という答え。答えになっとらんじゃん。笑。
だから、常に問いかけることが必要なんだろうし、新しい風(会社で言うならば異動とか入社とか)が必要なんだろうな。


昨日、名刺交換させていただいた方は、人事関連の専門誌の編集長さんや、大手企業の研修センターの所長さん、人事関係の仕事をやめて大学院に通われて今はフリーで人事関連のコンサルをされている方など、そうそうたる方々ばかり・・・
そして皆さん、意識が高くて人の話を聞き出すのがうまくて、お話がうまくて、あたしはうなずくばかりでした・・・ 
こういう場所でうまく関係性がつくれるようになりたーいっ!


昨日、名刺交換させていただいた某社で人材育成を担当されている方が来月のLearning Barにご登壇されるそうです。
行きたいな、行けるかな。言い続ければきっとかなう。


楽しく、適度に脳みそとキモチが動いて、心地よいひとときでした。
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教科書なんてどこにもないんだもん

2009-06-17 23:47:10 | カイシャ・シゴト
2週間くらい前の話になりますが、以前一緒に仕事をしていたぢょしと銀座でお食事。
彼女はあたしよりもひとまわり以上も年下ですが、とってもしっかりしていて、美人で気の強いところがあたしは大好きです


あたしの会社には親会社の経理部の機能がそっくりそのままあって、そのセクションには親会社からの出向者が常駐しています。彼女もその一人。
新卒で親会社に入ったとってもクレバーな子。もともと経済学を専攻していたり、カイシャに入ってからも会計の勉強(アメリカ版の会計士の勉強とかね。)をしている。親会社に入ってくる人たちって営業や編集をやりたくて入ってきているんだけど、その中では異色でした。


彼女とは、委託料設定のスキームを作ったり、収支計画のフレームを作ったりと、なかなか神経質な仕事を一緒にしていました。
彼女とあたしとでフレーム作って、えらい人にプレゼンして、決まったことが、なぜか次の決算の時には「なんでこうなんだっけ?」と前回のおさらいから入る・・・っていう「おっちゃん、決まったことは忘れんなよ、議事録も覚えも送ってるだろ」という連続でした。
お互いに担当外れた(異動になった)ので「お疲れ様会しましょうね」と言い続けてやっと実現。


彼女は、今、結婚情報誌の編集をやっています。
分不相応の仕事をさせる、がモットーの親会社らしく、いきなり「○ページの担当な、明日までにページ割とレイアウト案考えてきて」とオーダーされることから仕事が始まったそうです。
研修?OJT?何それ? 習うより慣れろを実践してますね。


経理から編集って、天と地ほど職種違うのに、異動させちゃうカイシャもすごいなぁと思うけど、それにちゃんとついていってる彼女もすごいなぁと思います。
もともと経理や財務がやりたくて入ってきていて、編集なんてぜんぜん興味もないし、ましてやファッション誌、女性誌も興味ないって言う彼女ですが、勉強家な彼女らしく、日常の中の些細なことも全部仕事につなげて吸収しようとしてます。


早く帰れる日は本屋でファッション誌を軒並み立ち読み(最近のソファに座って読める本屋は常連だそうですわ。)してるって言ってました。ぜんぜん興味ないし、記事がおもしろい、とは思わないんだけど、ページ構成とか、レイアウトとか、取り上げられてる小物とか、1冊通したときのコンセプトって何かな?を考えたりしながら読んでるって。
あたしも、販促や企画やってたときにはそういう読み方してたなぁ、でも誰に教わったでもなく、そういう読み方するのって、そこまで勉強しようと思うのってなんで?と聞いてみたら


会計はたくさん教科書あるじゃないですか?
でも、こういうファッションやセンス、イメージの世界のことは教科書がないから、教科書っぽいものを教科書にしていくしかないんです。


すごい


あたしが彼女くらいの年齢のとき、そんなことを考えていただろうか?


そして、彼女はこうも言っていた。


女性誌を読んでいると言葉の表現とか、小物の使い方とか特徴がわかる、そして、それを自分なりの言葉にしないと、ライターさんやカメラマンに伝えることはできない、もとより企画書を出すとき、上司にプレゼンするときにも同じ
感覚では伝えられない


そうなんだよね~。
あたしたちは天才クリエイターじゃないから、理屈で考えて、理屈で一本筋が通ったものを作らないとコンセプトが伝わらないのだ。天才はそんなことしなくても感性で撮った写真、感性で考えた言葉で最初から最後まで一本筋が通ったものが作れるけれど。
それが天才とフツウの人の違いなのだよ。


今、学校やそのほかの場所で出会って刺激を受ける人ってどちらかというと同年代から年上世代の人が多いけれど、こういう年下の人から受ける刺激はホントにピリリと来ます。
負けられないぞ、というのとも違う、焦り・・・それに似てるかな、でももうちょっと嬉しい気持ち。


いいね、年下のおともだち 特にぢょし
彼女が新しい仕事でもいろんなことを発見して、もっともっと輝くことを期待してます
コメント (4)
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プロを見せる

2009-06-13 14:58:33 | ライブ・イベント
行ってきた Fuzzy Funk@横浜Thumbs Up


ここんとこ、切ないくらい経費削減が叫ばれていて、もともと残業キライ、無駄遣いキライ(カイシャの備品のね。カラープリントしちゃうんとげんなりするくらいケチ。)なので、その動き自体は違和感もないし、やれやれどんどんやれ、って思ってるんだけど、決まりごととして「やりなさい」と言われるとイヤなもんですねぇ。


ってことで、平日の横浜ライブはまず間に合わんだろうって思ってたんだけど、折からの時短活動とぽっかり予定が空いちゃったことで、あれ?行けちゃう?とまだ席空いてますか~?と問い合わせしたら空いてたので、18時半まで商談して18時35分に退社という猛スピードで横浜へ


Fuzzy Funkは・・・バンドというよりもジャムセッションですかね?
ライブハウスからichiroさんが声掛けられて、ichiroさんがミュージシャンを集めたって言ってました。
原田喧太くんにB'Zのベーシストだった明石さん、RockamencoのPONNYさんとichiroさん。


こういうお食事しながらのライブハウスって、何回行ってもイマイチどう振舞っていいのかわからないのと、あまりの距離の近さに自意識過剰なあたしは必要以上に緊張してしまいます。
昨日は会場に着いたらほぼ開演時間だったので、入り口近く、ステージ向かって右側のテーブルしか空いてなかったんだけど、ここってichiroさんの前、なわけです。


前回の関西エンタメツアーで発見した法則。


目の前よりも、後ろのほうでも目線の先のほうが妄想度が高い

守れませんでした
目線合いません。
まぁ、目線が合ったら合ったで緊張してしまってそれどころじゃないんだけどね。


楽しかったです。
というか、すごかったです。


4人で音を合わせるのって初めてだったそうなんだけど、どーしてどーして、初めてとは思えないほど息もぴったりだし、楽しそう♪
PONNYさんのドラムは勢いがあって、今にも飛び出しそうで楽しくっていいねぇ。
Rocamencoではいつもパーカッションなんで、ドラムをたたく姿も新鮮でした。


「適当にやってます」
って言ったら明石さんに「お前、それはないだろー(笑)」とステージ上でリアルダメ出しくらってました。
音楽業界はタテ社会なんだ~って。


ああいう食事しながら、ステージと客席の距離の近いライブハウスだからなのか、ichiroさんや喧太くんたちも終始リラックス。
お二人ともステージに持ち込んで、ご機嫌な感じ。
明石さんなんてMCの最中に、すたすた歩いてカウンターまでビール取りに行ってた


初めてのバンドなんでできる曲も少なくてぎりぎりのところでやってるから・・・と
アンコールは「コードはA・・・ってことしか決めてない。でもプロでやってるんでね、プロってところを見せましょうや」と言って長い長~いセッション。


すごいね~、コードを決めただけでセッションってできてしまうもんなんだ。
二人のソロも、ベース、ドラムのソロも全部きっちり入って、最後はきちんとしまって・・・これぞ、プロ、なんだね。


楽器でお話しているみたいだった。いいね、楽器があれば、言葉が通じなくても、コードだけで会話できるんだね。


セッションライブやゲストが飛び入り!みたいなライブに行くたびにいつもいつも思うけど、ほんとミュージシャンって楽しそう。
こうやって、ギター1本で、スティック1本で、まさに渡り歩いて、いろんな人といろんな会話して(音楽でね)って、フツウではできないもんね。
楽器のできないあたしは、その会話を横で聴いてるだけだけど、それでも心地よい。
そしてその心地よさを味わいたいから会場に足を運ぶんだよね。
ichiroさんを知ってから、こういライブの楽しみ方もあるんだな~って発見しました。


それにしても、ichiroさん、いつもいつもおなか全開ですが、まったくぷよぷよしていません。キレイです
反則だぜ、41歳であのお腹。
ぢょし的視点としては、タバコをふかしながらギター弾く姿にころっときました。キース・リチャーズみたい~
そして、ギターのフレットに差し込むしぐさがこれまたぢょし心をくすぐりました。笑。


そして、喧太くんは目力強くって、視線が合いそうになるとどきどきしちゃいます。まったくもって自意識過剰


延々11時過ぎまでのながーいセッション。
電車なくなっちゃうから早く帰ってね、と笑顔でichiroさん。
次はRockamenco@クアトロかな。

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学習とは何か?学びとは何か?

2009-06-04 23:40:21 | オトナの学び
うーん


長岡先生の授業は、授業そのものは「へぇ」「ほぅ」という気づきがたくさんあって楽しい。
けど、振り返ると「で、なんだったんだっけ?」と訳わかんなくなるんだよねー。


この前の授業では学習のメカニズムがテーマで、行動主義とか認知主義とか、学習していくときの脳内のメカニズムやヒトはどう学んでいくか?という教育学的な視点での話がメイン。
でも、話の本質はそんなところじゃなくって、先生が強調されていたのは


学習とは何か?「学び」で何を達成したいのか、どんな効果が得たいのか?を考えることが置き去りにされている


企業における学習、学びはその企業が持つ課題や優先事項、状況によって変わるものだから、一律には定義できない。
でも、この原点=学習とは何か?を定義することをきちんと行わないで、学習や学びは語れない、ということ。



つまり、何を学習したいのか、そして、どんな効果が得たいのか、によって、どう学習するかの方法論が異なってくる。


例えば、研修なんかでよくとられる協調学習・・・ワークショップなど、複数のメンバーがあるテーマについて討論したり、ワークしたりしていくスタイル。
協調学習の効果っていくつかあるんだけど、語ることで聴く力もついていく、というのは二次的で、本来の目的は新しい視点や発見が得られること。自分の考え以外にほかの考えもあるんじゃないか?っていうのを探っていくこと。
内省=振り返りの工程を踏むことで人は深く理解もできるし、前進もできる。でもなかなか一人では内省できない。そんなときにこの協調学習っていうのは効果的なんだと思う。

で、この協調学習をより高次でサポートするのがストーリーテリング。
これは話法の手法のようにとられているけれど、解釈はそれにとどまらない。
論理的に考えることだけが理解する、学ぶということではない。それ以外の方法でより深く理解することができるんじゃないか?っていうアプローチ。
論理以外の理解の仕方をナラティブモードと呼ぶ。ニホンゴ的には「腹落ち」する、ってことかな?理解の先の共感を得るには、理屈だけじゃないよ、ってこと。
体験談を聞くと、へぇ、そうか~と思ってしまうのは、こういうことなんだ。


でね、あたしがまたまた「で、なんだったんだっけ?」となってしまったのは
学びの定義を決めるようとしたとき、”誰にとっての”定義なんだろう?ってこと。


学習者?その上司?企画部門?ベンダー?


うしろ2つは置いといて、往々にして、学習者の意向よりも、上司(決裁者)の意向が色濃く出るよね。その場合、どっちを優先すべきなんだろう?そして、ふたつの利害がぶつかってしまったらどうなるんだろう???


ぐるぐるぐるぐる・・・・。


今、前年比10%という予算のなかで、教育計画を企画しています。
この中で何ができるか、何をすべきか、どういう効果をとりに行くのか、そしてそもそも”誰のための”教育、育成、学び、学習なのか????


そんなことを考えて、毎日毎日ぐるぐるぐるぐるしています。
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