わくわく記録帳

一日に見聞きすることをすべて記録すると文庫24冊になるらしい。
そんなに!?
記録しておかないのはもったいないよね。

私的マネジメント論~SVの志向

2008-05-20 23:14:34 | カイシャ・シゴト
「どんな仕事されてるんですか?」と訊かれると、
「200人の組織で経理事務の代行業を請け負っている部門の運営をしております。」と答えることにしています。(あたしが200人のマネジメントをしているわけではないけれど。)
200人の中には正社員もいれば、派遣スタッフもいる。フルタイムの人もいればパートタイムの人も、月に1度出社するだけの人もいる。


組織設計からすると、
業務を遂行するに最適なフローを構築して、それを遂行する人員をアサインして組織をつくる、っていうのがセオリーなんだろうけど、いっこの仕事を請けては組織をつくり、、、というつぎはぎだらけの成り立ちなので、まぁ、多少の歪みはある組織ではあります。


5つのグループと、さらに、そのグループには3~7つくらいのチーム(ユニット)がぶら下がっている。
このユニットを統括して、業務遂行を行うのがSVという役割。
(SV=スーパーバイザー)


SVの役割って、いろんなところで定義されているけれど、あたしの所属している組織でのそれは
1)受託した業務を納期通りに完遂するための進捗管理とメンバーへの業務割り振り
2)質問や問い合わせなどの対応(メンバーから、委託元から、問わず)
3)メンバー教育(新人や引継ぎなど)
4)作業効率アップのための業務改善やそのためのツール開発
としている。


今まではこの道10年!といった超ベテランの派遣スタッフがSVをやっていた。
彼女たちは上の1)~4)で言うと2)が得意でした。
長~くその仕事をやっていれば、イレギュラーも含めいろんな経験をするから、問い合わせにも答えられる。「すごーい、そんなことにも答えられて~」という羨望もあるから、それが存在価値になる。


1)~4)のどれもがSVの役割なんだけど、そこはマネジメントのスタイルは個々あることからもわかるように、得意なもの、苦手なものは当然ある。
4)⇒1)⇒3)の順だったかなぁ?


で、今。
プロパー社員をSVに!の号令のもと、だいぶ入れ替わりました。
正直、下駄を履かせてSVになっているメンバーもいる。役割が人を育てることもあるし、100点満点でなければSVになれないのか?って言ったら、やりながら覚えればいいこともあるから、賛否はいろいろあると思う。


ただ、志向ってあると思うんだよね。
あたしは、SVに向いてる人、SVの志向としては次の4つのどれかに強い思いがないとなっちゃいかんのじゃないか?と思っている。


1)決められた枠内にぴたりとはめることに喜びを感じる
締め切りに向けて、進捗の管理して、メンバーに仕事を無理なく、無駄なく仕事を割り振って、ぴしゃりと収めることができる。
このタイプはタスク作りが無理なく自然にできる。○時までに終わらせる!って決めたときに、いつまでに何をすればいいかを把握できている。


2)人にものを教える、指導的立場が好き
教えるだけじゃなくって、ちゃんと仕事を依頼できるか?ってことが重要だったりするんだけど、「上」からモノを言ってもいいと思う、きちんと「○○さん、この仕事をいつまでにお願いします。」ってことがしがらみなく言えないとダメだよね。


3)なんかおかしいぞ?ってことに気付ける
仕事の仕方も、人間関係も、なんかうまくいってないんじゃないか?とか、「気持ち悪い」って思うことはどんな組織、どんな仕事にもあると思う。
それを放置しちゃうと、発展もないし、疲弊し、崩壊していくから、「気持ち悪い」って思って手をつけないと。
ビジネスセミナーなんかで学ぶところの課題発見とか課題解決ってことがこれにあたるのかな。


4)トラブルが楽しめる
トラブルが起きたときに、深刻になって不機嫌になっちゃう管理職って多いけど(今まで出会った最悪な管理職は「またミスしたのか、俺が謝りに行かなくちゃならないんだぞ、代わりにお前が行くか?」と言った人。)、しかるべき部門に報告し、リカバリー策を提示・指示し、さらに言っちゃうと暗~くならない人。
リカバリーするときって、ミスした!っててんぱっているから、ミスの上塗りをすることが結構ある。そんなときに一呼吸置ける環境を作ることが大事。
あと、想定外のケースが起きたときに、「経験値があがった~」くらいにポジティブに捉えられるといいよね。


「SV」に一番適しているのは1)だと思っている。
他がいくら出来ても、決められた手順で、決められた品質で、決められた納期に提示できなければ、それは仕事じゃないから。
1)って当たり前すぎて、資質とか能力とみなされないことが多いんだけど、いや、どうして、これが出来る人っていうのはとっても少ない。
そして、この能力が何よりも必要だっていう認識をしている人もとっても少ない。
そして、この能力は順を追っていけば必ず開発できる。(と思う。)
生活する上でも一番必要な能力だとも思う。
やらなきゃいけないことをどう組み立てるか?
味噌汁作りながら、魚焼いて、ご飯炊いて、おひたし作って・・・みたいに、無意識のうちに段取っていること。それをタスク化・可視化していくとビジネススキルになるわけだ。


こういうことって、先輩の段取りを見て自然に覚えていくものだけれど、失われた10年とかで、なかなか教えてもらえる先輩にめぐり合わないんだよねー。
でも、チーム運営をするSVになる、させるなら、じっくりこれらの能力を開発し、フォローしていくことが更に上位管理者には求められるんだと思う。
その覚悟がないのに、登用しちゃダメだ。あとは自分で開発しろ、だなんて乱暴だよね。


あたし?
あたしはどれも不足してますね。
人のことは言えた義理じゃありません。
でも、足りないものは補おうって気持ちは持ってるつもり。
がんばります

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50歳になっても、60歳になっても、70歳になっても

2008-05-18 23:34:45 | ライブ・イベント
行って来た押尾コータロー Nature Spirit Tour @国際フォーラム ホールC。


予習が大変!と言いながら、やっぱり止められないライブ。
押尾コータローは初!というおともだちとフォーラムのごはんカフェで待ち合わせ。
米がおいしかったです。
ディナーのみのメニューはコストパフォーマンスも高く、おいしそう♪
今度はライブの帰りだね。


そして、ごはんミュージアムは無料とは思えない充実っぷり。
特にレシピカードの豊富さにはびっくり!


そんなこんなで開場時間になったので、会場へ。


いつもながらシンプルなステージセット。
あれ?いつの間に?って感じでコータロー氏登場。


初めてライブに行ったとき
「あれ?バックバンドはどこにいるの???」ととぼけたことを思ったけど、今日のおともだちも同じことを思ったそうで
一音一音は軽やかなのに、押尾くんの奏でる重厚で音が重なる感じは、だれもが度肝を抜かれます。


ハワイでレコーディングしたという新譜「Nature Spirit」。
海、風、空、大地・・・と自然を感じた壮大で和やかなメロディーたち。
あまりにも心地よくって、途中何度も落ちそうになりました
(余談ながら、脳みそを酷使したせいか、寝不足で眠いはずなのに、昨晩4時まで寝付けず、今朝も7時半には起きてしまった・・・・。)


押尾くんのライブは2年前の青山劇場の「六弦六夜」以来。
テクニックは言うまでもないんだけど、なんていうのかな?音がとってもクリアになっている気がした。
とっても「爽やか」な音。



音色って人柄が現れるような気がする。そしてその人の生活や価値観なんてものも反映されるような気がする。
小沼ようすけくん(昨日、テレビ東京の『ミューズの晩餐』に出てましたね)は海の近くに住んでサーフィンをこよなく愛する生活を始めたからかどうか、「自然」「素朴」なほっこりとした音だな~って思っていた。
押尾くんもその人柄が現れているかのような爽やかで濁りがなくって、そしてあったかい音。


今年40歳になって、やっと年齢を意識するようになってきた。
これから先、50歳になっても、60歳になってもずーっとギターを弾き続けて、みんなの前で演奏していきたい。


そんな想いを込めて
「IN MY LIFE」を。


その音色に、音に重ねた押尾くんの想いに共振して涙が出ました


何度聴いてもアンコールの『メンバー紹介』にはびっくりさせられる。
今回のツボは「鼓笛隊」。
ギター1本でそこに本物の鼓笛隊がいるかのような演奏でした。


「独特の奏法」ってことがもてはやされているけど、でも押尾くんの魅力は、技法ではなくって、ギターが好きで、演奏することが好きで、それがダイレクトに伝わってくる、ってことだと思う。


1曲終わるごとに深々とお辞儀をする押尾くん。
なんどもなんども、「ありがとう」を繰り返す押尾くん。



ギターが好きでずっと続けてきた。演奏することも大好きだ。
けど、いちばん好きなのは、こうやって聴きにきてくれたみんなが笑顔でいること。


と言って、最後の曲は「SMILE」
これまた、みんなの笑顔が好きだ!と言う押尾くんの思いが詰まった珠玉の曲。
じんわり、涙。


押尾くんの純粋でまっすぐであったかな気持ちに触れられて、ほっこりあったかな気持ちになりました。
大変なこともあるけど、がんばろう、まっすぐでいよう、って思えたライブ。


ありがとう、押尾くん

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自由にできる範囲

2008-05-14 23:37:17 | ライブ・イベント
ほぼ日の就職論から派生したイベント「はたらきたいの哲学と実学」に行ってきました。


600人収容の日経ホール。倍率はどのくらいだったのかな?
1000円とは思えない濃密で珠玉のコトバをたくさん聴けたトークイベント。
(どーでもいい話ですけどね、このイベント、社会人は1000円、学生は無料。あたし、いちおー学生なんで、厚かましくも受付で「働きながら大学院に通っているのですが、社会人と学生のどちらで受付すればいいですか?(ただでいいよね、の期待を込めて)」と訊いたところ、「社会人の受付でよいと思います。」とあっさり



はたらくってことはどんなことなのか、就職するってことと、働くってことはイコールなのか?そんなテーマのトークイベント。
今の採用雇用環境の話から、学生の就職事情、そして働く、ということについてパネラーが話を展開する。


最近の若い人たちは就職してもすぐに辞める、といわれているけれど、その理由が『いまの仕事では成長できない』ということ。
それを受けてイトイさんが
「夢とか成長とか大上段に構えることをあまりしてこなかった。来た球を打つってことをしていた。
誰かこんなことやればいいのに・・・って思ったことが自分に戻ってくるってことが多くて、それをひとつずつやってきただけ。」
とおっしゃっていた。


最近、学校でも会社でも「目標に向かって、ゴールを描いて進め」ということを強要されがちだけど、でも目の前にあることを一つずつ、丁寧にこなしていくと「天職」や「やりたいこと」が見つかる。
そんなようなことをパネラーの皆さんは表現方法は違えど一様に語っていた。


うん、これって真実だと思う。
天職、やりたいこと、なんて、働く前にはわからないし、会社も入ってみないとわからない。
でも目の前のことをちゃんとできる人、当たり前のことがちゃんとできる、自分のできることをちゃんとやる、こういう一見地味でつまんないような取り組みをしていくと、それがスキルになるんだろうなぁ。


最近、よく目にする「ワークライフバランス」。言うなれば「仕事とプライベートを分ける」ってこと。
渋谷和宏さんという日経BP社の方(この方は小説もいくつか書かれているそうです。)がおっしゃっていたコトバ。


「自分は手帳の3割は空白にするようにしていた。その「遊び」の時間があったから、小説を書くきっかけを得た。
仕事とプライベート、ときっちり分けるのではなく、相互に連鎖するものだから、プライベートの出来事が仕事へのヒントになることもあるし、仕事で出会った人と本当に打ち解けて仲良くなるってこともある。
もっと余裕をもって、ゆとりを持って仕事をしてもいいんじゃない?」


5年前のあたしは仕事が9割の生活だった。プライベートも仕事の延長で、仕事に役に立つかな?って視点ばっかり。
でも今は全部が連鎖している感じがする。
大学院に行くのも、ライブに行くのも、本を読むのも、ヨガやジムに通うのも、節約するのも、こうやってブログ書くのも。
何かに全力で打ち込むっていうのもステキだし、そういう時期があったからこそ、今のなんでも観てやろう、なんでもやってやろう、という自分がいるんだろうけど、でも、ストイックにそれだけ、というふうにはなりたくない。
だから大学院の勉強が大変なのは承知しているけれど、だからと言って、生活の大半を『勉強』に捧げちゃうのはイヤだなぁ。今まで通りライブにも行っちゃうし、ヨガにも、デートだってしたいぞ。


話がそれました


最後にイトイさんが言っていたコトバ。


コドモには自由がない。制約の中で暮らしている
でも、オトナになると自分で全部決められる。
仕事は一見、不自由に思えるけれど、自由にできる範囲は少しずつ増えていく。


同感。
あたしは30代になって、やっと自分の意思で全部行動できるようになった。
それまでも自由だったんだろうけど、意思はなくって流されてた。
だから、今の自分で決めて自分でやる、っていう生活がとても心地よくって刺激的。


仕事もそう。
サラリーマンだって、プロセスは自由に自分で設計できる。


自由にできる範囲を広げる努力をしていきたい。
そして、どんなところにいても自由にできる範囲を広げることはできるんだよってことを伝えていきたい。

コメント (3)
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サラリーマンすごろく

2008-05-08 22:56:36 | コトバ・ニッキ
このGWは母と関西方面へ。
以前は海外旅行なんかも一緒に行ってたけど、仕事が忙しくなったり、彼女もボランティアだの地域の活動だのと忙しくしていたので、一緒に行動することも少なくなっておりました。


ことの発端は、先々月、たまたま時間ができたので実家に帰ろうかな、と電話したら、
「父が10日間のブラジル出張に出るので暇だ、どこかに連れて行って!」
というオーダーを受けたことから。


毎年このくらいの期間の出張に行っているのに、なぜに今年ばかり寂しがる???


暦どおりしか休めないし、4日はSEMPOを観に神戸に行くし・・・。
関西方面で合流する?と聞いたら、「行く」と。


しかし、そこからが大変でした
行きたいところをヒアリングしたら、そりゃー1泊2日じゃムリですぜというリクエスト。


姫路城に行きたい、神戸の異人館をめぐりたい、シティホテルはつまらないので温泉がよい、泊まるからにはごはんはおいしくないとイヤ、大阪に行ったことがないので大阪城を見たい・・・
さらには帰りの新幹線は一緒に乗ってくれるんでしょ?とおっしゃる。
あたしは『のぞみ』の方がラクなのになー。
この与件を全部満たしたミラクルな旅程を組みましたよ~。



駆け足で回っても記憶には残るし、彼女にとっては「行ってきた」ってことが大切で、テレビを観て「ここ行ったことある!」って思えることが大事みたい。
喜んでもらえたし、よしとしましょう



で、そんな旅の最中、ひたすら母は喋っておりました。
目に留まるものから連想される自分の話、父の話、近所の人の話、自分のおともだちの話・・・・・そんなものをとりとめもなく話す。
目に付いたことを話題にするから脈絡なんてものもないし。


母の行動範囲と社交範囲にいる人たちは俗っぽい言い方をしちゃうととってもレベルが高い。経済的にも余力があるし、社会参加意欲とでも言おうかモラルも相当高い。
精神的にゆとりがあるから、社会のため、人のために動こうとするんだろう。


母にとって、仕事とかビジネスとか事業といったものとのつながりは、父を通して、ってことになる。
三十路終盤のあたしの父なので、現役で組織に属して働いているってことは、それなりの地位についているわけで、あたしなんか一介のサラリーマン、中堅管理職の悩みとは種類が違う・・・・んだと思っていた。


父は学校を卒業して勤めた会社一筋に40数年。
誤解をおそれず言っちゃうと、日本的経営が色濃く残っていた時代のサラリーマンなので、愛社精神は人一倍。「仕事」が好きっていうよりも「会社」が好きで、好きな会社のために心血注いで働いてきたから、それなりに出世して今の地位があるんだろうな、って思う。


子供の頃、海外駐在をしていた頃を除いて、家族サービスというイベントとは無縁で生活してきた。おとうさんは毎日仕事で忙しくって、くたくたになっているから休みの日はごろごろさせてあげて…っていう空気だったもんなー。家族旅行なんて行ったことがなかったし。
別にそれを怨んでもいないし、周りをうらやましいとも思わなかった。


そうやって働いてきて、いわばサラリーマンすごろくのあがり、を迎えた父は今、後継者をどうするか?ってことで悩んでるんだそうです。


多分、父は、自分でなんでもやってきた、そういう仕事の仕方をしてきたんだと思う。
で、そうやって得た結果を認められて出世してきた。
集団、組織を率いてその団体で出した結果ってことではなかったんだろうね。


だから、今、もうサラリーマンすごろくをあがろうとしているときに、後継者、はたまた自分のノウハウをどう継承するか、ってことにアタマを悩ましているらしい。


ふーむ
あたしが今抱えている問題と一緒だぞ。
「継承」って一朝一夕にはできないから、少しずつ、ひとつずつ、残していかなきゃならないんじゃないか?とあらためて思ったし、あらためて感じた。


あたしは、あたしの後継者を作ろうだなんて思ったことはない。(まぁ、作るほどのもんでもないけどね
それよりも、あたしが持ってるノウハウ、あたしがいろんなところで学んだこと、経験したことをどう関わった人たちに移植していくか、刷り込ませていくかってことが大事なような気がしている。
でも、そうやってアウトプットし続けていくと、すかすかになっちゃって自分には何も残らない、なーんてことになっちゃうのは悲しい。だからあたしはインプットし続ける。


まじめに仕事をした結果、順調にサラリーマンすごろくを上がっていけた父はシアワセなんだろうなー。
あたしもまじめに仕事しているのに(自分で言うか?)、なんでサラリーマンすごろくはずーっと1回休みなんだろう?


なんてことを思いながら新聞読んでたら(実は5日付けの日経流通を今頃読んだ。)、先々週、お会いした前の前の会社の上司が社長になっていた。(正確にはこれから取締役会で承認されるので、『社長になる』が正しい。)
びっくり
と同時に納得。


浮き沈み?社内政治?なんでもありな会社なので、順当っちゃ順当な人事だ。
「30周年記念にニューヨークに行くぞ。戻ってくるか?」と酒の席で言われたけど、そのときだけ戻してください。笑。



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人生なんて画用紙みたいなもの

2008-05-04 08:15:36 | ライブ・イベント
行って来た。 GANGA ZUMBA@SHIBUYA-AX


連休後半初日、朝は雨でちょっと肌寒かったのに、おともだちと表参道ヒルズで待ち合わせた頃には雨も上がり、なんだか湿度が高く蒸し暑いっ
GW頃のお天気って寒かったり、暑かったり、着るお洋服にアタマを悩ませます。


布袋君のFUNKY PUNKY TOURのDVDも観れていない、晃司くんの会報も読めていない、録画しているドラマは溜まる一方・・・という状態なので、彼らの新譜も未チェック
仕事が忙しいわけでもないし、授業はまだ始まっていないし、なんでこんなにばたばたしているんだろう???と自分の時間管理のできなさっぷりに呆れております。


今回は400番台と比較的番号もよかったので、開場と同時にスタンバイ。
気合を入れれば前の方にも行けるけど、最近スタミナないので、真ん中あたりのバーの付近をGET
スタンディング久々かもー?と開演前におともだちと「既に足がしびれている・・・」「足が痛くなってきた・・・」やばいやばいぞ、あたしたち。


夏にアルバムを出すそうで(もう既に完成しているらしい。)、
「今までの曲だけでなく、新しい曲も聴いてもらおうと思っている。
体で腰で覚えて帰ってほしい。」
初めて聴く曲だけど、心地よいメロディーラインと宮沢さんの歌声に揺られる。
GANGA ZUMBAの魅力ってここなんだよねー。
「躍らせる曲」
難しいステップや決まった振り・形はいらなくて、感じるままにカラダを動かす、そして心地よくなる。


新しいアルバムはブラジルで作ったそうで、そして、今年は移民100周年ということもあって、ブラジルの話をたくさんしてくれた。


ブラジル音楽は間口は本当に広い。でも奥は迷路みたいで一度入ったら抜け出れない。14年前にブラジル音楽に出会ったけれど、まだまだ新しい出会いがある。


ブラジル人はとても人間くさい。ルールや決まりごとではなく、カラダでココロの芯から感じるものを表現している。音楽もサッカーもそう。


ブラジルから日本に来ている人、日本からブラジルに行った人・・・お互いの関係性はとっても強い、身近な国。
日系移民の方にたくさん会った。一人一人、抱えてきた歴史の重さがある。
そんな気持ちを表した「足跡のない道」


一言一言噛み締めるように歌ってくれる宮沢さん。
一歩一歩歩いてきた日系移民の方の足跡が見えるそんな曲でした。
希望に向かって歩いていこう、辛いことや悲しいこともたくさんあるけど、っていう最高の応援ソング。


新曲の「シェゴウ・アレグリア!~歓喜のサンバ~ 」は「シアワセがひたひたひたひた~って歩いてくる、そんな歌」と宮沢さん。
その通りの楽しくって熱くって元気になれる、そしてみんなと一緒に歌って踊れる歌。


GANGA ZUMBAはライブバンドだーって思う。
CDで聴くより、ライブ。
そして、宮沢さんのライブパフォーマンスはホントに素晴らしい。
そして、年々若くなっていく宮沢さんにも驚愕。往年の甲本ヒロトもびっくりなジャンプを繰り返し、ステージを右左と動き回って、でも息があがることもなく、声は伸びやかで艶やか。
アンコールで「WONDERFUL WORLDに行こう!」と最高潮に盛り上がって、おもむろにTシャツを脱いだ、その鍛えられた肉体ったら。
すごいなー、年をとってもきちんと鍛えればあのパフォーマンスとカラダができるんだー、とジム通い頑張ろうと誓い合った渋谷の夜でした。笑。


最後に宮沢さんが言っていたコトバ。

描いた夢に向かって一歩ずつ進んできた。
夢を実現しようとすると、必ず邪魔をする人が出てくる。島唄を作ったときも非難された。GANGA ZUMBAを作ったときも。
でも、今は何も怖くない、こうやってみんながいるから。
だからこれからも前に進んでいこうと思う。
みんなも夢に向かって進んで行こう、つまずいたり、うまく行かないときには俺達がいる。俺達が演奏して歌ってみんなを躍らせるから。

人生なんて画用紙みたいなもんだから。
もう筆は下ろしちゃってるんだから、書き続けるしかない。


じーんっ


こんなことを言ってくれる、そして体現してくれるから宮沢さんのライブにひきつけられる。魅了される。


勇気と希望をもらった熱い熱いライブでした。
あたしの後ろにいたお姉さんが何度も何度も「ありがとーっ!」って叫んでたけど、ホント「ありがとう」と言いたくなるあったかいライブでした。


宮沢さんありがとう
そしてまた夏に会いに行きまーす
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新しいRockamencoを観てほしい

2008-05-03 01:41:58 | ライブ・イベント
ずいぶん日にちが経っちゃった。
Rockamenco @赤坂BLITZ


赤坂BKITZは「こけらおとし」にいろんなアーティストがライブをやっている。
KSKさん
「いろんな人がこけら落としてるけど、残ったこけらを根こそぎ落としていくぞー!」
はい、根こそぎ落ちた気持ちのいいライブでした


赤坂駅直結でめちゃくちゃアクセスがいいライブハウス。
スタンディングかと思いきやイスがセッティングされていました。
なんと一ケタ台という超良席!近い近い、KSKさんもichiroさんも暖くんも。


2月の六本木でのライブに体調不良で行けなかったので、半年振りのRockamenco。
新譜が出て、事前に音を共有できての参加っていうのは初めて。
KSKさんも「アルバムを聴いてもらって音を共有できるライブがやっとできた。」と言っていた。
ライブのよさはCDのよさとはまた異なるから、アルバムを事前に聴かなくても十二分に楽しめるけど、でも、音を共有してのライブはまた格別。
何回かライブで聴いていた曲も多かったり、ライブでは演奏しているけどアルバムには収録されていない曲もあるし、このバンドも「ライブバンド」だって思わせてくれる。


KSKさんの声はCDで聴いても伸びがあって艶やかなんだけど、でもライブではそれにハスキーさが加わって、なんとも言えないパワーを感じる。


新しいRockamencoを見てほしいという思いが伝わってきた今回のライブ。
ドラムとシンセのみ、KSKさんのアカペラと言ってもよい「Don't let me be misunderstoond 」。
KSKさんの歌声が染み渡って鳥肌!
メンバー全員が鼓笛隊のように太鼓を抱えて一列に並んだ姿もかっこよかった。
これが、みんなが言ってた「新しい取り組み」「見たことのないRockamenco」なんだ。
でも、これはごくごく一部。随所にチャレンジを感じる楽しくって熱いステージでした。


そしてなによりもメンバーがとっても楽しそうにステージを楽しんでいたのが印象的でした。
ステージの人たちが楽しそうだと、あたし達もそれ以上に楽しくなる。


フラメンコダンサーの今枝友加さんのダンスも圧巻
フラメンコのリズムって独特で、ステップ踏むだけで、彼女の世界に引き込まれていく。なんだろうか?「生」へのエネルギーと言うか、パワーを感じるダンス。
ステキなコラボレーションでした。


そうそう、ピックが飛んできた~は当日ケータイからアップしましたが、今回、一ケタ台!という良席ながらichiroさんとは反対側。
ツインギターだからかあまり動き回らないんだけど、本編ラストにわざわざこっち側に来てくれてピックを投げた!あたしに向かって投げた(と思い込もう)!


なんと、ぽとりとあたしの足元10センチ先に落ちた!
こういうときってストップモーションみたいになるんだね。一瞬固まって、次の瞬間手を伸ばしてGET!


ピックの裏にはカッターで切りつけた切り込みが格子状に数本。滑り止めでしょうか?
ichiroさんが大事に使っているんだなーっていうのが垣間見れて2倍嬉しかったです



こんな気持ちのいい、”無”な放心状態になれる瞬間って、
人生の中でもそう多くはない筈なんだよね。
とichiroさんが自身のブログで書かれていたように、気持ちよくって熱くって、パッションを感じるステージ。


あとからメンバーのブログを拝見したら、この日のために本当にいろんなことを話し合って、チャレンジして、試行錯誤を繰り返してきたそうです。
その結果はちゃんと出てるし、あたしたちにもそのチャレンジはちゃんと伝わったし、大事にしたいライブだ、でもそれは思い出ではなくってスタートなんだって想いは一緒。


Esperanza=希望
「希望」を捨てないで前を向いていこう!って思わせてくれた。
また、「希望」を感じに会いに行きまーす

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