わくわく記録帳

一日に見聞きすることをすべて記録すると文庫24冊になるらしい。
そんなに!?
記録しておかないのはもったいないよね。

応援団軍師〜4月の孫子女子勉強会のこと

2024-04-26 07:07:48 | オトナの学び
会計士の田中先生が主催する孫子女子勉強会。先月は放課後タイムからの参加につき、2ヶ月ぶりに本編からの参加となりました。
が、あいにくというか、なんというか、前週に腸閉塞を発症してしまい、体調最悪な状態。体力がなくなると気力もやる気も集中力も思考力も何もかもが低下する感じ(あくまで自分比)。まぁまぁ、フィジカル的にはしんどい状態だったので画面オフにして横になりながら、ふむー、とか、そうかー!とか、それいい!とか独言ておりました。




孫子の兵法の一節にあるこちら。



めちゃくちゃざっくり意訳すると

 自分のことをちゃんと知ることが大事、それだけじゃなくて相手のことを知らないと勝てないよ
 勝負には地形や天候なども左右するから情勢もちゃんと見極めないと

なことを言っておられます。これはめちゃくちゃ納得。わかりやすい。


前回の勉強会で「正しい自己評価(自己認識)」の話が出ていたり、イベント「フリーランス塾はじめの一歩」でも、自己評価を正しく行なって強みを活かしつつも足りないものを補強する(これは自らが努力するという意味合いもあれば、他者の力を借りるという意味合いもあれば、勝ち目のある領域を狙うと言う意味合いもある)といったお話がされていたけれど、自分のことって意外とちゃんとわかっていない。強みも弱みも今置かれている環境も含めて客観的に自分のことを理解するって本当に大事だ。けど、難しい。


そして、「彼」=競合を意識することも大事。ただ、どうしても「己」と「彼」にばかり目が向いて「天」と「地」に目が向かなくなってしまう。地形や天候、つまりは情勢を正しく見極めること、それはビジネスを行う上でとても重要なことである。


というのがわたしの理解であったのだが、今回の勉強会では「!!!!」と目から鱗が剥がれまくり、そうだったのかー!と感動すら覚えたのですよ。
そして田中先生、かっこいい!


田中先生は「サービス業は60歳から!」と力説されていましたが、それは、

自分が中心で何かをやろう、と思うのではなく、やりたいことがある人ややりたいことがあるけどどうしたらいいかわからない人、これとこれをくっつけたらもっと面白いこと、世の中に役立つことができるんじゃないか?ってことをサポートできるようになるのはやっぱり歳を重ねてこそ、歳を重ねたからこその人脈や情報、術があるし、信頼も生まれる

ということで、これからはそういう役回りで行こうと思っている、っておっしゃってた。かっこいい。


つまり、「天」や「地」は自分にとっての「「天」や「地」ではなく、相手(彼)の「天」や「地」。そして相手(彼)は競合ではなく、支える相手。これからの未来を一緒に作っていく実働部隊のことなんだ。そして歳を重ねた者にできること、やることは、そうした若者たちを支援することなんだ。



(多分、絵にするとこんな感じ)


いい年になってきているのに、いまだに30代前半くらいの若造マインドが抜けきれなくて、学びたい、体験したい、この経験を活かしたい、って思っちゃうけど、そうだよなぁーこれからは支援する側(支援という表現はどうにも上から目線であまりしっくりこないのですが)なんだよな、そしてサポートできるだけの術や人脈、情報を持ち合わせていることが本物の大人の姿なんだよな。


フィジカル絶不調で、それに引っ張られて気持ちも不調気味になっていたけれど、いやはや精神にきく良薬を頂戴した感じ。放課後タイムのゆるやかで楽しくカラリとしたお話にも癒され、徐々に徐々に回復中。
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訪ねていきたい人がいる、訪ねていきたい場所がある

2024-04-16 21:47:11 | コトバ・ニッキ
つい先日、北陸新幹線開業に沸く福井に行ってきた。ついでに今年の大河ドラマの舞台でもある。越前国守となるのはもうちょっと先の話っぽいけど。


福井駅から程近い「わおん書房」にいきたかったから、というのが福井行きの理由。

TOP - わおん書房

TOP - わおん書房

わおん書房はJR福井駅から徒歩6分ほどの商店街にある小さな新刊書店です。コンセプトは『暮らしの中に「!」を』。児童書とアート本を中心に、お客様が「!」(驚き、感動、...

わおん書房

 



それなりの時間と交通費をかけていくのだから、あちこち観光すればいいじゃん、せっかくなんだから泊まって福井グルメを堪能してくればいいじゃん、とわたしもそう思う。けど、今回も安定の日帰り。


昔から、目的地に直行して観光もせずに名物も食べずに帰ってくる、という移動をしていたけれど、進次郎が我が家に来てから、そしてコロナ禍になってからは拍車がかかっている。せっかくだから、あちこち見ておきたい、と思う気持ちもあるけれど、一点集中とばかりに行きたいところに行く、会いたい人に会う、っていう移動(旅)がわたしにとっては最高の贅沢で、最高の旅なのだ。


わおん書房は福井駅ほど近くの新刊を扱う小さな書店。店主のたかこさんがセレクトした児童書やアート関係の本が充実していて、たかこさんのあたたかなセンスに満ち溢れている場。本ってどこで買っても内容は同じ。けど、違うんだよなぁー、どこで、誰から買うか、って大事なんだなぁーってわおん書房に出会ってからことさらにそう思う。とはいえ、ついついAmazonでポチっとしたり、街の大型書店で買ってしまっているけれど。

 
今年は、何かをやりたい人を応援する場でありたいというたかこさんの思いもあって、何かやってみたい人にカフェスペースを開放して小さなワークショップや展示などの催しを行っている。ぉおお、これは!「何かやる」を口実にしてわおん書房に行こう!と、日程も決めずに「何かやりたいですー!」とエントリー。あれこれ予定を調整して、行ける!行けそう!な日を設定してグラレコミニ講座を開催させていただきました。


朝、博多を経って、新幹線開通で巨大になった敦賀駅から在来線に乗り換え、越前市へ。


この乗り換えが物議を醸しているらしくて、サンダーバード車内にはこんなお知らせが。サンダーバードのホームが鬼門で、エスカレーターの本数が少ないから、新幹線→サンダーバードへの乗り換えはエスカレーター待ちの長蛇の列。荷物が少なければ階段でサクサク移動できるけど、これ、旅行者やお年寄りは大変だろうなぁ。




武生駅の待合室にある立ち食いそば屋さんでお蕎麦を食す。この立ち食いスタンド。1畳ほどの小さなスペースで、おん歳80歳近い(もしかしたらもっとかも)おばちゃんが一人で切り盛りしている。腰が90度くらいに曲がっていて、湯切りをするのもしんどそうに見えるけど、いやいや、シャキシャキとオーダーを取り、さっと提供して、戻ってきた丼を洗って、と流れが本当にスムーズ。このおばちゃんの動きを見るだけでも価値がある。しかもかけそば350円よ。たっぷりの鰹節とちょっと粗めに刻んだネギが素朴で美味しかった。


シャトルバスに乗って大河ドラマ館を見学。スタッフは慣れていないながらも、おもてなししようという気持ちが溢れていたけど、いやいやちょっと過剰では?という気もしなくもない。肝心の展示は、うーん、大河ドラマ館ってこんな感じなのかな?ちょっと肩透かしな内容。内容は更新されるのかしら?宇治や石山寺でも開館しているらしいので、機会があったら行ってみよう。


 

駅まで1.5キロくらいなので帰りは歩くことに。公園のすぐ脇にあったおしゃれな文房具店で思いがけず散財。聞けば老舗の文房具屋さんの新業態のようで2周年なんだとか。このペンの陳列とか素晴らしすぎない?





駅までの道は昭和初期、もしかしたらそれ以前の古い建物が立ち並んで、それは風情がある。日曜だからなのか軒並み閉まっていて、人通りもまばらなのがちょっと物悲しくもあったけど、時折行列ができているレストラン(食堂)があったり、駅前のガラス張りのカフェは階段上になっているテラス席が気持ちよさそうだったり、歩いたからこそ見える景色はなかなか面白かった。


新幹線が開通した福井駅は1年前に行った時とは様変わり。お土産が充実していて、ワンダーランド!これは楽しい!
でもお土産は羽二重くるみ一択だけどね。




わおん書房に到着後、講座の準備をしながら美味しいチーズ屋さんの新作チーズケーキをご馳走になる。ゴルゴンゾーラといちじくの相性が素晴らしすぎて、悶絶。あぁあああああ、ずーっと食べていたい!って思えるお味でした。





グラレコ講座にはたかこさんのお友達や、わおん書房のお客様、フリーランス塾のイベントに参加されていた方など、お友達のお友達はみんなお友達だ、な温かな繋がりを感じられて、もうそれだけでほっこり胸熱。
あっという間の90分。初めて描いたって方ばかりだったけれど、みなさんがとっても楽しそうにペンを走らせて、思い思いに豊かに表現してくださっていたのがとっても良かった!(語彙がw) あぁ、やっぱり、わたしには楽しく描く人が増えることが喜びなんだよなぁ、と再確認できて、だから講座をやるのが楽しんだなぁ。


皆さんで、とお持ちくださった山中温泉のお饅頭をいただきながらあれこれおしゃべりして、帰りの道中で読もうとこちらの2冊をいただいて、名残惜しいなぁー、さみしいなーと言い合いながら、わおん書房を後にする。





「ここにあるお弁当、全部3割引でいいよ」と言うおじちゃんに後押しされて、蟹がたっぷり入ったお弁当を買って、北陸新幹線に乗り込み、鬼門の敦賀駅乗り換えを無事にクリアして、京都の乗り換えは安心感があるねーと余裕かましてホームでコーヒーを買ってたら危うく乗り損ねるところだったというネタも。コーヒー抽出するのに2分近くかかるんだもの。いやはや。


また行きます、そう遠くないうちに、きっと。
わたしにとっての旅は、会いたい人に会う、行きたい場所に行く、シンプルなことなんだ、と再認識した1日でした。
たかこさん、ご参加のみなさん、本当にありがとうございました。
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自分のスキルが誰かの役に立つなら、そうやって使っていきたいよね

2024-04-03 22:00:06 | グラレコ


昨年、お友達のもといわさんが立ち上げられたグレイヘアフェスのクラウドファンディング。何かお手伝いができないかなー?とリターン品にプロフィールグラレコはどうかしら?と提案して採用いただいた。支援をいただけて成立、無事に全員分を納品できた。


依頼されてプロフィールグラレコを作成すると、完成に至らないケースがある一定数ある。自分の過去に向き合って辛くなってしまうのか、わたしが出したものがお気に召さないのか。後者なんだろうな、と思うとわたしも人の子ですから、それなりに凹む。画力や編集力は精進するほかないのだけれど、返事がないままフェードアウトするケースもあれば、「ちょっと忙しくて自分に向き合えない」とお伝えいただくケースもある。それがずっと辛く苦しかった。わたしの時間やお金はどうでもいいけれど、作って欲しくて依頼したのに完成できない、ってことに対して申し訳ない思いや疑問、消化不良感をずっと抱えていた。


なので、あまり表立ってサービス提供をしてこなかったのだけれど、それでも作って欲しいというお声を度々頂戴する。この声には応えたい。けれど、完成できない辛さや申し訳なさはもう味わいたくない。
どうやったら解消できるんだろう?そうずっと考えていた。


ちょっと話は変わって。人生後半戦に入って、そろそろお返しする番になったんじゃないの?って気持ちが芽生え始めている。自分のこれまで培ってきたことを仕事として頑張るのではなくて、何か別の形で還元するってのもアリじゃない?と思い始めた。
実家の母は50歳を超えた頃から、地域でボランティア活動を始め、点訳を始めたりと、それはそれは楽しそうだった。今でも小学校の支援級の介助ボランティアは続けていて、楽しそう。そんな母を見てきて、わたしもそうした活動にシフトしていきたいな、と思い始めていた。


この思いが合体。


これからは依頼され対価をいただいて描くのは辞めよう、ボランティアとして描こう、公式に表立って提供することはやめてクラファンのリターン品のような形で提供しよう、そう決めた。


自分のスキルが役に立つ。プロフィールグラレコを喜んでもらえて、プロジェクトにも貢献できる。まさに三方よし。こういう活動をこれからは増やしていきたい。そんなふうに思っている。

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