goo blog サービス終了のお知らせ 

わくわく記録帳

一日に見聞きすることをすべて記録すると文庫24冊になるらしい。
そんなに!?
記録しておかないのはもったいないよね。

実践ってなんだ?~WSD(ワークショップデザイナー育成プログラム)修了生 のアドベントカレンダーWSD Advent Calendar 2021

2021-12-08 06:13:30 | オトナの学び
WSD(ワークショップデザイナー育成プログラム)修了生 のアドベントカレンダーWSD Advent Calendar 2021、8日目を担当します青学6期のひめです。
アドベントカレンダー、毎年、へぇえええーと眺めて、ほほーーー!と言いながら読んでいるだけでしたが、偶然飛び込んできたアドベントカレンダーのお知らせに反射的にポチっとしてしまいました。何を書くかも決めずに参加する暴挙。


WSDを修了してから早くも10年が経ちました。すげー。そりゃー、住む場所も仕事も変わるよねぇ。
当時は、東京に住むサラリーマンで、情報サービス会社の特例子会社で人材開発とか組織開発とか、広報とか総務とか、ボスからの「ひめさぁ、これさぁ」という内角高めのリクエストに応えるというしびれる日々。楽しかったけどね。
WSDに通っていた頃/修了したての頃は、社内研修の企画やファシリテーションをしていたこともあって、学んだことを「おぉ、これはみんなに伝えたい!」「これ、やったら絶対楽しい!」と思い込みと熱量だけで“実践”していました。そのうち、社内だけに飽き足らず、社会人大学院のOBOGを対象にした場を作ったり、学生と社会人を繋ぐ場や、まちづくり、NPO支援など、サラリーマンの傍らで年間50-70本くらいのワークショップをやっていました。
今は、仕事としての場を含めても年間で50本程度なので、あの頃のわたしのバイタリティに自分でもびっくりw 


で、ふと思ったわけですよ。“実践”ってなんだ???って。


というのも、つい最近、新しい学びをはじめた人に対しての
「インプットもだいじだけど、そろそろ実践したら?」
というアドバイスを聞いて、何をもって実践っていうのかな?とふと立ち止まって考えてしまったのです。


わたしたちが手法や型を学ぶ。そして、それはスキルや知識となる。


この方程式(?)に立って考えると、おそらくは、この“実践”には2種類あって、
1つは、手法や型を学び、その手法や型をやってみるってこと。
もう1つは、手法や型を学び、その学びの過程の中でこれまでの自分の知識やスキルと統合して、別の何か(場面)で使うってこと。


多くの場合、実践には前者がイメージされるような気がする。WSDのアドベントカレンダーということを考慮すると、WSD講座で学んだWSD(ワークショップデザイナー)たちは、「ワークショップをやること」が“実践”だと認識していると思う。
それは間違いようのない事実だけれど、果たして“実践”ってそれだけなのかな?という思いがふつふつと。


学んだことを、そのまま活かしていなくても、学んだことが断片のように積み重なって、それまでの自分の知識やスキル、考え方や在り様と絡み合って混じり合っていくことも、そんなもやもや、混沌とした状態に身を置いて、ああでもない、こうでもない、と考えていくこと、もやもやの正体を紐解いて言語化、概念化していくこともまた“実践”なんじゃなかろうか。


対話の場づくりをいろんなところでやってきて言うのもなんですが、わたし自身は瞬発力がないので、ワークショップなどの場で対話したり、談笑したりすることがとても苦手。雑談も苦手だし。だから、その場ではニコニコとしているだけ、ってのが極めて多い。頭の中では高速回転で自問自答したり、いろんなことを考えいるのだけれど、発話量が少ないとどうしても場にコミットしていない、と思われがち。
でも、無口な人、発話量の少ない人が考えていない/参加していない/場にコミットしていないかというと、決してそんなことはなくて。沈思黙考、ってステキな言葉があるじゃない?まさにそれだと思うんだよね。


学びの“実践”もそれに近い気がする。瞬発力があって、行動力のある人は「やってみる」ってことができやすい。インプットしたら、すぐにアウトプットする、みたいにね。(研修講師界隈の人が、いろんなセミナーやワークショップに参加しては”ネタ”を仕入れて、自分の講座でやってみる、ってこともまあまああることだ。その熱意には感服するけど、ちょっと苦手なマインドなんだなぁ。)
けど、インプットしたものを咀嚼して、寝かせて、自分の持っている素材と融合させる、ってこともまた“実践”なんじゃないか、と思うのですよ。スループットとでもいおうか。即アウトプットするのではなく、その過程を味わって、考え方や捉え方、感じ方、そうしたものを、自分の仕事や活動ににじませることも、深淵なる“実践”な気がするのです。





原料を輸入し、そこから材料を作り、製品に加工して輸出する。加工のプロセスが加わるからこそ、付加価値も高まるってもんじゃん。そんな加工貿易的な学びと実践がいいなぁ。そんな加工貿易的な学びと実践をしていきたいし、そういう場を作っていきたい、とちょっとだけ抱負っぽいことを書いて締めようと思う。


今年も残り20日とちょっと。知的に楽しいことを起こしましょう。



コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 777日ぶり!~KIKKAWA KOJI L... | トップ | 越境、越境、越境~「みんな... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ちょなん)
2021-12-08 21:19:14
「ワークショップ」に捉われない実践っていい視点ですね。
ひめさんの「実践」と、青34期マッキーの「WSDレンズ」に触発されて、ワークショップ以外の場での実践について書きたくなってきました。
https://note.com/m_hamama/n/n324338cdae0f
返信する
Unknown (ひめ)
2021-12-18 19:26:59
おぉぉおおあお、ちょなんさん、コメントありがとうございます!
そして、わたしのこんな独り善がりな内容に触発だなんて、恐れ多いというか光栄というか…。
note拝見しましたー!すごーい、こんなふうに触発が言語化されていくんだーと驚嘆。
マッキーの記事のご紹介もありがとうございます!
返信する

コメントを投稿

オトナの学び」カテゴリの最新記事