わくわく記録帳

一日に見聞きすることをすべて記録すると文庫24冊になるらしい。
そんなに!?
記録しておかないのはもったいないよね。

仙厓さんと七日間

2024-10-07 22:13:57 | コトバ・ニッキ
仙厓義梵という禅僧であり画家の存在を知ったのは、2020年(だったと思う)。
緊急事態宣言が発令されて、図書館や美術館も軒並み閉館となった中で、ちょうど大学院に進学して、歴史的景観や文化伝統を調べていた頃(だったと思う)。


再開された福岡市美術館の特別展を見に行った時(確か藤田嗣治だったと思う)、いつもならスルーしちゃうのに、せっかくだからと展示室を覗いたら、そこにあったのが仙厓さんのこれ。




仙厓曼荼羅。
何これ!グラレコみたい!とめっちゃテンション上がったよね。禅画ってことは、禅の教えを絵にしているわけで、語られたことを記録して共有するというグラレコとは共通点がある。


すっかり仙厓さんのトリコになったわたしは図書館で仙厓さんの本を読み漁り、石村萬盛堂に仙厓さんの図録があるって言えば、それだけ買いに(お菓子は買わず)言ったよね。この時期、手土産は仙厓もなか一択だったよね。

仙厓さんもなか | 和菓子 | 福岡のお土産は和菓子の老舗 石村萬盛堂

福岡・博多の和菓子の老舗 石村萬盛堂の「仙厓さんもなか」

仙厓さんもなか | 和菓子 | 福岡のお土産は和菓子の老舗 石村萬盛堂

 



仙厓さん好き♡ってなっちゃったのは、数々のエピソードがユーモアと慈愛に溢れているから。
もう辞めるわーと断筆したはずが、周りから「描いてー」と頼まれたらあっさり描き始めちゃったり、
お寺に出入りしている人たちが仙厓さんを真似て禅画を描いて「上手く描けた!」と自慢しにきたら、そうかそうかと喜んで仙厓さんの落款推しちゃったり、それじゃ何が本物かわかんなくなっちゃうじゃーん。


そんなに夢中になっていたのに、仙厓さんが住職(123代)を務めていた聖福寺にはなぜか行っていなかった。
聖福寺では毎年、仙厓さんの命日に合わせて仙厓まつりが開催されている。野点があったり、写経をすると仙厓さん手ぬぐいがもらえたり、とこれはもう行かなきゃ!なイベントなのに行けずじまい。




そして今年。ふと、そろそろじゃない?とHPをチェックしたら、ぉぉおおおー来週の月曜までじゃないかーーー!エイっと思い立って行ってきた。




お寺の静謐な雰囲気は、もうそれだけで心が洗われる。
境内に入ってしばらく歩いていたら、野点の案内があったので、導かれるままにいただく。受付をしていたお着物姿の小学生男子2名のなんとハキハキしたことか!



仙厓もなかをいただき、お茶を楽しむ。


この器ほしい。

インバウンド効果もあり、海外からの参加者もいらしたので(オーストラリアからだそう)、せっかくですから、と笛を吹いてくださった。癒されるわぁー。


境内を散策しながら社務所に向かい、写経をすることに。


煩悩ありまくり。
ずるっと行っちゃったよぉー、墨つけすぎちゃったよぉー、草かんむりは続けて書いちゃっていいのかな?書き順これでいいのかな?下手くそだなー、書き終わったらどうするのかな?と余計なことが次から次へと頭に浮かんで、全然集中できてない。


聖福寺のホームページには、写経の効能として
1. 心が清浄になる
2. 姿勢がよくなり、心と体が落ち着いてくる
3. 集中力がついてくる
4. 自然治癒力が向上する
5. 指先を使うことで、脳を活性化させることができる
6. 忍耐力がついてくる
7. 字が上手になる
が記載されているけれど、ううむー。


1時間弱、同じ姿勢で机に向かい、筆を動かす。その間、スマホは触らないし、誰かと話すこともない、そんな遮断された時間は確かに貴重だ。1回や2回じゃ効能は感じられないかもしれないけど、たまには外界と遮断された空間、時間に身を置くのもいいよね。また写経しにこよう。


写経していただいた仙厓さんのてぬぐい。


ということで、この四半期にやりたいこと(タスク)一つ完了です。
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