懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺き民家 トウモロコシのある風景

2018年08月02日 | 茅葺き民家
撮影場所 岡山県旧長船町


岡山県南部の造りの民家だ。寄棟で棟にはガンブリ瓦、下屋には本瓦が使われている。
日本瓦の民家も少なくなった。
瓦の民家が少なくなりましてや日本瓦は少数派である。
寺院だけになってしまうかもしれない。

この近くに奈良の東大寺の瓦を焼いた跡がある。
寺院の瓦には紋が入っている。壊れた瓦から東大寺の瓦であるのが判明した。
松本清張氏は紋を見て京都奈良のどこの寺院が分かったそうだ。
東大寺の瓦は普通の瓦の何倍もあるので紋と大きさで分かったのであろう。
遠い昔に岡山から運ばなくても地元で調達できなかったのかと思う。しかも何万枚も
粘土の確保と大きな瓦を歪なく焼ける職人集団が居なかったのである。

畑にトウモロコシを植えてある。台風など強風が吹くとすぐに倒れるし虫がすぐに入り熟れると鳩が食べにくる。無農薬で作ってもロクなトウモロコシしか出来ない。
農家の人にどうしたら虫が入らないトウモロコシができるのか聞いたら。
専業の農家は漏斗になった葉にスミチオンの殺虫剤を上から流すそうだ。
薬を使うのは嫌で今年も家内の作った歯抜けのトウモロコシをたべた。

トウモロコシは北南米原産で大航海時代にジャガイモと共に全世界に広がった。
小麦、米、トウモロコシが世界の三大穀物である。トウモロコシが主食の民族もいる。
トウモロコシは日本の各地で呼び名が違う。
青森などはキビという。岡山や大阪はナンバとかトウキビと言っていたが最近の人はトウモロコシである。ナンバは南蛮の略である。
トウモロコシの名は唐と唐土(もろこし)両方が中国をさす言葉でおかしい言葉が広まったという人がいる。漢字で書く時は玉蜀黍と書く