懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

日本茅葺紀行 NO,334 里芋のある風景

2016年12月14日 | 日本茅葺紀行
茅葺民家を撮る時に農作物と茅葺、花と茅葺、庭と茅葺、屋敷林と茅葺など50項目くらいリストアップする。それを一つ一つクリアーしていくの楽しみだ。若い頃はそんなことも考えず脈略もないまま撮っていた。
歳を取ると行動力は著しく低下するが何かを撮影するにも先に構想を練り物語を作るようになった。
これが歳を取るということであろうか。
歳を取れば行動力も思考も低下して痴呆もでると思っていたが前向きな人は若者と変わらない。
若い人は精神的に打たれ弱い人もいる。年寄りはそんな試練を潜り抜けているのでちょっとの事では挫折しない。やりだしたら貫徹する強さを持っているように思う。
定年後の20年は何でもできる鬼に金棒のゴールデンタイムでもある。
老いて益々元気な老人を私の周囲にも見かける。

野菜と茅葺民家もいくつも撮影した。野菜のうちでも里芋は葉が大きく高さもあり撮影向きである。
あとは白菜キャベツ、イネや米麦、煙草くらいのものかジャガイモやサツマイモは写真に撮っても判別がしにくい。

里芋は縄文弥生の時代に日本に渡来した芋といわれている。ジャガイモやサツマイモは遅く15世紀17世紀になって日本に渡ってきている。
日本の言語も里芋と共に渡ってきた思われる。東南アジアや太平洋の島々の主食だったタロイロの仲間であろうか
本来は熱帯や亜熱帯の植物が日本で育てられている。韓国や北朝鮮ろね中国にもあるのだろうか
里芋も花が咲くのだそうだが日本ではほとんど咲かない。
山形の芋煮には里芋が欠かせない。地味な芋だが今もお袋の味、郷土の味として確固たる地位を保っている。