○彼岸会・・彼(か)の岸(きし)へ生まれることを願う
この「彼岸」とは、もともと 生死流転 する此岸から涅槃の彼岸に到る「到 彼岸」のことで、到彼岸とは現実の世界(此の迷いの岸)から、理想の世界(彼のさとりの岸)へ渡ることで、古代インドの原語でパーラミター(波羅蜜多)といいます。この一週間は、中日の前後3日間に布施(めぐみ)・ 持戒(いましめ)・忍辱(しのび)・精進(はげみ)・禅定(ぜんじょう)(しずけさ)・ 智慧(さとり)という(六つの正しい行い)をあてはめて実践し、煩悩(ぼんのう)の川を渡り、極楽浄土へ生まれかわりたいと願う信仰実践の期間とされています。
また浄土宗で高祖と仰がれる中国の善導大師(七世紀・唐の人)は、太陽が真東から出て真西に沈む春分・秋分の日には、「日想観」という行法を行い、その日没の場所を極楽浄土と思ってあこがれの心を起こすべきである、ともお説きになっています。
あらゆる自然の生命が若々しく萌えあがる春彼岸の時期。自然をたたえ、生命をいつくしみ、南無阿弥陀仏を称えて、今日ある自分を育んでくれた数多くの祖先の追善供養など仏事につとめ、心から先祖のご恩に感謝して、わたしたち自身の生活をもう一度反省したいものです。
(浄土宗ホーム―ページより)
▶ 彼岸に渡る方法の六波羅密あるいは六度という行いは次の通りです!
1.布施とは、施し尽くしても結果を求めない。
2.持戒とは、教えにつつまれて生きる。
3.忍辱とは、忍辱によって自分を磨き上げることです。
4.精進とは、正しいことに向かって怠ることなく努力することです。
5.禅定とは、身と呼吸を調え心が静かに坐ること。
6.智慧とは、仏の深い洞察力です。
う~ん、難しいことを言いますがご自分なりに解釈してみて下さい!