新しいご案内です!いかがでしょうか?特別です、人間国宝に伺ってみませんか?
人間国宝 漆芸家・室瀬和美氏が語る
漆・蒔絵の世界とその美
~祐天寺講堂蒔絵壁画「祐光」~
時代の先端をいく伝統、新時代のUrushi とは
日本の伝統工芸である漆芸の世界について、人間国宝の室瀬和美氏からお話を伺います。
しっとりとした漆の光沢に、繊細な華やぎを添える金銀の蒔絵。室瀬和美氏は、その蒔絵の技術で2008年に重要無形文化財保持者(人間国宝)となった今最も旬な漆芸作家です。
カルチャーツアーでは、祐天寺所蔵の室瀬氏の作品を実際にご覧いただきながら、室瀬和美氏のお話を伺います。室瀬氏のお仕事から日本の伝統工芸、漆・蒔絵の歴史や技術について、楽しくわかりやすく解説をしてくださいます。
会場となる「祐天寺」は、浄土宗の名刹として知られる江戸を代表するお寺の一つです。
8代将軍吉宗より「明顕山祐天寺」の寺号が授与されて以来、徳川家とのゆかりが深いお寺です。祐天寺の講堂には室瀬氏による蒔絵壁画「祐光」ほか多くの作品がおさめられています。
昼食は青山のモダンな和食店「南青山 光石」より、秋の味覚を集めた懐石弁当を祐天寺へお届けします。
午後は、祐天寺ご住職巖谷勝正上人によるお話と境内の仁王門や阿弥陀堂、稲荷堂、梵鐘と鐘楼、地蔵堂など江戸時代の遺構を伝える歴史ある境内をご案内していただきます。
千数百年の時を経て現代に生き続ける日本の漆芸の美と魅力に出会う貴重な機会です。
期 日 : 11 月26 日(水)
募集人員 : 30 名 (催行最少人員10名) 昼食付き
スケジュール
東京駅(9:00集合)-貸切バス-祐天寺・室瀬和美先生の講演「漆文化を通して語る 祐天寺と私」(作品をご覧いただきながら解説「香炉・経箱・エレベータの原画他」-昼食「南青山光石」の懐石弁当…祐天寺ご住職による話「祐天寺の歴史。徳川と祐天上人」境内見学…抹茶でご一服―明治神宮外苑の銀杏並木(146本のイチョウ黄金色のトンネル)―東京駅前(16:30から17:00)
室瀬和美 講演:「漆文化を通して語る 祐天寺と私」
私と祐天寺さまとのお付き合いも四半世紀。ご縁を頂戴したきっかけは、人間国宝であった師・田口善国先生指揮のもと、祐海上人の宮殿を修復したことにあります。このような、祐天寺所蔵の漆工文化財の話、そして制作させていただいた作品や祐天寺幼稚園のお椀の話などをはじめとして、漆を通した視点から日本文化の深層についても、ご紹介したいと思います。 室瀬和美
講師略歴:室瀬和美(むろせ・かずみ) 漆芸作家
1950年東京に生まれる。東京藝術大学大学院美術研究科漆芸専攻修了。
大学在学時より創作活動を開始し、国内外の展覧会にも多数出品。日本伝統工芸展にて東京都知事賞など受賞も多数。また創作とともに、文化財の保存修復活動、講演活動も積極的に行っている。三嶋大社の国宝「梅蒔絵手箱」の復元模造制作等を通じ、古典技術への造詣も深く、2008年重要無形文化財「蒔絵」保持者(人間国宝)認定。同年、紫綬褒章受章。現在、(公社)日本工芸会の副理事長もつとめる。
「蒔絵」は日本で生まれた唯一の技術といわれています。
日本の漆芸技術は、蒔絵を中心として日本人の大和絵的美意識の中で育まれながら、千数百年の時を経て現代に生き続けています。
私はその蒔絵技術を用いて創作表現を行っています。多くの古典作品から優れた意匠と表現技法を学び、それらを現代に生かして表現することは大変時間のかかる方法と思われがちですが、私にとって自らの表現を納得させる最良の道と信じています。