今や、超少子化で、大学全入時代だという。よほどの馬鹿でもない限り、大学に入れる。東京大学とか京都大学とかハーバード、ソルボンヌ、ケンブリッジなら話は別だが。
まあ、大学も授業料とか払ってもらえないと運営できませんからね。
誰でも入れる大卒……など何の意味もない。
価値がない。今や、大卒でも職がない時代だ。
だが、それでも学歴フィルターをくぐったというのはそれはそれで評価のひとつであろうが。大卒がすべてではないが、大企業とか政治家とか、一流大卒を選ぶからな。
だが、先生が黒板に書いたことをノートに写して、先生の言うとおりの進路指導で受験して……それで「優等生」ってなんだろう。
答えを示されてマニュアル通りに動くなんて退屈で、窮屈でしかない。
自分の頭で考えられず、二番煎じを繰り返し、誰かのアイデアを真似したり、盗作するだけなら生きている意味がないよね。
だいたい、そんな風に生きていてもつまらないはずだよ。
ロボットやコンピュータじゃないんだから。創造性がなければ意味ないじゃない。
もちろん、障害のある人や病気で頑張れないひととかじゃなく、ビジネスパーソンでの前提だけど。会議でアイデアを出せない人。盗作する人。過去の成功例を二番煎じするだけのひと。ビジネスパーソンとして、生きている意味がないよね。
でも、創造力というのも努力なんだよね。
最初は基礎力を付ける必要がある。基礎的なことを「詰め込み教育」のように、すべて暗記していくんだ。暗記で基礎力ができなければ、応用もオリジナリティも無理です。
全暗記して、基礎力が付かないとそのジャンルの応用なんてできっこない。
それは苦しいことだけど、地獄を見なければ基礎力なんて身につかない。
最初は模倣でも、最終的にオリジナリティを出せれば勝ちなんだから。
誰だって、才能や能力を持っている。着眼点がいい、とか、頭の回転が速い、とか、足が速い、とか、喧嘩が強い、とか。皆違って、みんないい。
みんなが変な子供や人間なはずだよ。
他人とまったく同じの人間などいるわけがない。みんな、少しずつへんな人間だ。
だが、それでいいんだよ。ひとの人生なんてそんなもんだよ。
臥竜 長尾景虎