みちくさ茶屋

いらっしゃいませ。どうぞごゆるりと。

クイックチャージ

2006-08-11 | monologue
御宿の海に家族旅行。

私は13歳まで千葉県で育ったのだが、銚子の印象が一番強くて、
「千葉でビーチ」というとぴんとこなかった。
が、行ってみたら思いのほかきれい!!
台風が来ていたせいかあまり混んでいなかったし(行ったら晴れた)
すごくすてきなホテルに泊まることができたのでいい旅になった。

昔から私は切り替えがへたくそで、旅行などに出かけても
いつも仕事のことや心配事が頭の片隅にあって、
帰るころには「あーあ、明日も仕事か……」なんてかえって憂鬱に
なったりしたものだ。
でも! 今回はちがった。
ぱちんとスイッチがoffになったのだ。
やなこともわずらわしいこともぜーんぶ置いといて、目の前の海や、浜辺や、
美味しい魚介類や、走り回るこうたろうや、高い空や風を楽しんだ。
で、帰るときには、「よーし、明日からまたばりばり働こう!」なんて
殊勝なことを思ってしまったのだ、我ながらびっくり。
(そして、出社するなり、ばりばりブログを更新している私……)

これが「英気を養う」ってことなのね~。
旅疲れもまったくなく、たまった家事もぜんぜん苦痛ではない。
それどころか、エネルギーをチャージしたのをすごく感じる。
パワースポットという言葉があるけれど、あの海は私にとって
そんな場所なのかもしれない。
海も山も、私はあまり好きではないのだが、あそこだけは特別だった。
そして、御宿ならよかったということではなくて、ホテルも抜群だったのだ。
あのホテルで、浜辺のあのエリアで、というピンポイント。
東京にも横浜にも静岡にも、自分だけが感じるそんな場所が
いくつかあるけれど、リゾートで見つけたのは初めて。

相方と、毎年恒例にしたいね、と話した。
この先、夏がくるのが、うんと楽しみになった。

読書記録2006-19

2006-08-08 | book
43「漢方小説」中島たい子 充実度★★★★☆
今はもうだいぶ元気になったので言えるのだが、去年の私は一年を通して
ずっと体調が悪くて、いろいろな病院をはしごして、いくら検査しても「異常はありません」と
言われ続け、なのに健康診断ではひっかかって精密検査しろとか言われ、
薬を飲めば副作用が出まくり、これといった原因がはっきりしないまま、ほんとうにつらかった。
だから、この小説の主人公とそういう状況が重なって、すごく感情移入して読んだ。
30代に突入してからがたがたっと体調を崩したという女性の話は、そりゃあもうたくさん聞く。
ホルモンのバランスが崩れたり、体が変化する時期なのに加え、
やっぱり女の30代って、いろいろと決めなくちゃいけないことがあったり
抑圧されていたり、疲労をまぬがれない状況にあったり……ということなのかなあ。
この小説では、主人公が、私と同じように病院を転々として、漢方診療所に行き着く。
医師に淡い恋心を抱くあたりはなんとなく共感しづらかったが、
全体的にエッセイのような呼吸でテンポがいい。
どこまでが実体験かわからないけど、悩める30代女性にとって役立つ本だと思う。
東洋医学って、理論的でとても納得できる世界だった。
私も去年こんな病院に出会えてたらよかったな。
ラストの数行、じんわりきた。読後感がさわやかでよかった。

44「しょっぱいドライブ」大道珠貴 充実度★☆☆☆☆
つまらないっていうんじゃないけど、いやな気持ちになる小説だった。
主人公の女性の、人生に対するやる気のなさ、デート相手の初老の男性に
対する失礼なものの考え方、その男性の、いい人すぎてゆるい感じにさえ
不愉快な気分になった。登場人物もみんなやな感じで魅力がない。
でも、もし作者がそれを意図して(つまり、こういうしょうがない人々を
リアルに描きたいと思って)書いたのだとしたら、ものすごく優れた作品なのかも。

45「行きずりの街」志水辰夫 充実度★★☆☆☆
志水辰夫氏のことを、ファンの間ではシミタツっていうそうですね。
初めて読んだけど、「これがハードボイルド小説というやつか!」と思った。
謎めいた事件があり、悪の組織と闘ったり、弱い者を守ったり、
死にそうになったりしながら、事件解決。そしてラストは美しい女性とハッピーエンド。
これって、「仮面ライダー」とか「○○レンジャー」といったたぐいの、
戦闘モノの展開そのものなんですね~。
少女漫画と昼ドラの共通点が多いのと一緒なのかな。
お仕事で読む最後の作品でした。


アートな夏!

2006-08-07 | kid
日曜日、横浜美術館に行ってきました~。

セン南保育園仲間のOさんから、「おもしろそうだよ」と教えてもらっていたのですが、
予定が合わずに一緒には行けなかった親子イベント。
でも個人的にすごく興味があったので、上大岡に住む友人親子を誘ってみなとみらいへ。

お目当ては「親子のフリーゾーン」というコーナーで、
屋外に設置された壁(紙が貼ってある)やガラス窓など、
どこでも好きにお絵かきしていいよ! というもの。
めいめい、好きな色の絵の具をコップにもらって、筆を借りて。
たとえば「ピンク」とリクエストすると、スタッフが赤と白を混ぜてくれるのです。

もうこれは、こうたろうより私のほうがやる気まんまんで、
こうたろうのはもちろん、自分の着替えも持参。
捨てる直前のぼろい服を着て、こうたろうは下着一枚にして、いざ!

ところが、こうたろう……
紙にちょっと筆を走らせただけで壁から離れてしまい、
自分の足にぺたぺたとお絵かきを……!

好きにやらせようとは思っていたけど、まさかボディペインティングに走るとは。
その後も、時折壁紙に向かって投げるような筆使いをしたり、
筆を捨てて、コップでごりごりと絵の具の跡をつけたり。
しかも、子供特有の「わ~い♪」と楽しそうな姿ではなく、
2歳とは思えない深刻そうな表情……。
息も荒く、もくもくと「作品」に取り組んでいました。
親馬鹿な私は「これが芸術だわ!」などと感動したりも(^-^;

そのあとは、色の世界には飽きてしまったのか、水遊びに没頭……。
予想(期待ではなくて)していたのとはちょっと違った遊び方をしてたけど、
私の知らないこうたろうの一面を見た感じ。
子供と一緒に何かやるって、「子供の情操教育のために」とかっていうより、
子供がどんなものを持っているか見ることができて、すごくおもしろいです。(私が。)

※このイベントは、毎月やっているようです。無料です。
とても楽しい催しですが、床がすべりやすいのでご注意を!
それから、服についた絵の具は落ちないので、汚れてもいい服がベストです。

時の流れも感じました。

2006-08-04 | people
「編集会議」という雑誌を読んでいたら、S社のMさんという若い男性のの記事が載っていた。
S社は私が東京に出てきて最初に働いていた会社なのだが、
もうずいぶん前なのでMさんという人は心当たりがない……はずだったのだが
どうもMさんに見覚えがある。
顔写真をじっと見ていたら、「あーっ! F社のM君だ!」ということが
わかってびっくりした。
F社は、私がS社の次に転職した会社。
M君はそのころまだ大学生で、私が配属されていたOL向け情報誌の
編集部でアルバイターをしていたのだ。

当時、M君は短髪で、ものすごく腰が低くて、よく動いて、「Mっち」と呼ばれて愛されていた。
夜になると、みんなのお弁当の注文を聞きまわってくれていたのをよく覚えている。
その写真で見るM君は、スーツをオシャレに着くずし、長髪で、顎にちょびひげを生やしていて、
斜にかまえたようなポーズをとっていた。
あのころは考えられなかったファッションとポージングだったけど、
さまになっていて嫌味がなく、とってもキマッていた。

記事を読むと、
M君は、F社の某雑誌(バイトしていたOL情報誌ではなく、男性誌)がものすごくおもしろいと思って、
募集もしていないのに履歴書を送ってバイトとしてもぐりこんだのだそうだ。
(そうだったのか~!)
しかし新卒の就職試験でF社の採用はかなわず、他の出版社も全滅で、
最終的には広告の仕事に就いた。
3年間そこで広告の仕事をしたあと、他部署への人事異動の通告。
上司から「イチからやりなおせ」と言われ、
「それならゼロからやりなおそう」と潔く退社。
その後フリーライターを経て、S社に再就職となったという。
そして今は、S社の看板とも言える雑誌の編集部で手腕をふるっている。
かっこいい。かっこいいよ、Mっち!

これまでも何度か、いろいろなメディアにかつての同僚が登場していて、
そのたびに「すごいなー、がんばってるなー」といい刺激を受けていたけど、
M君のその記事がいちばんうれしくて、ちょっとどきどきした。
M君はもう、私が気安く「Mっち」なんて呼べないくらい立派に
なってしまったけど、陰ながら今後の活躍を祈っています。

セン南仲間

2006-08-01 | people
前の保育園仲間と立て続けに会う。
土曜は、こうたろうの初めてのガールフレンド、ひなちゃん&ママが
うちに来てくれた。
久しぶりに会うとなって、こうたろうの興奮っぷりったらない。
前日の夜は、「ひなちゃんソング」を作詞作曲して踊りまくっていた。
男の子の友達と会うときもかなり楽しそうにしているのだが、
ひなちゃんとなるとちょっと違う。よろこびにデレデレが入る。
再会するなりふたりで手をつないで、ラブラブでした。
もちろん、私もひなちゃんママに会えてうれしかった。
離れてもこんなふうにおつきあいができることに感謝です。

そして昨日は、ゆうちゃんママのabeさんとセンター南で子供ぬきでランチ。
来週2人めを出産予定なので、その前に会っておきたくて。
女同士の話をいっぱいした。
話しているうち、自分の行きたい方向性がクリアになって
私にとってはすごく収穫のある時間だったんだけど、
長時間座りっぱなしで無理させちゃったかなあ、ごめんね。
今度は、元気な赤ちゃんと会えるのを楽しみにしてます!

「ママ友達」は子供同士を通して知り合うことになるので、
こういうことがまだ未知の世界だったころは、つきあいが大変という話ばかり
聞いていたけど、実際そうなってみるとぜんぜんそんなことない。
むしろ、子供がいなかったら知り合えなかったおもしろい人々が
いっぱいいて、こうたろうに感謝したいくらい。
仲良くなってくると、私の中では「ママ友達」というくくりではなくなってくる。
きちんと大人になってからできる友達って、
似ていてもよし、違っていてもよしで、お互い分別があって、
つくづくいいものだなあ~と思う。