みちくさ茶屋

いらっしゃいませ。どうぞごゆるりと。

驚愕の夜

2007-10-31 | kid
ビービー弾って知ってますか?
おもちゃの鉄砲に入れる、仁丹くらいの大きさの弾です。

戸塚に越してきてから、こうたろうがそれをやたら拾ってくる。
「あ、ビービー弾!」と地面に見つけては、うれしそうにポケットに入れるのだ。
なんでこんなにビービー弾が落ちているんだ、戸塚というところは。

まあそれはいいんだけど、先日、保育園のお散歩途中で拾ったという
ビービー弾を一粒、こうたろうは大事に持っていた。
夕食後、私がキッチンで食器を洗っていると、
なにやら鼻をすするような音が。
「なーに、こうた、ハナ? ティッシュでかみな」と声をかけたら、

「ビービー弾がとれなくなっちゃったああ~~!」

な、なにーーー!??
鼻にビービー弾入れたのか! アホかーーー!!

少し前、こうたろうの友達のひなちゃんが、
ガムを鼻につめて遊んでいてとれなくなったという話
ひなママのブログで読んだばかりだった。
彼女は急いで近所の耳鼻科に行き、吸引してとってもらったとか。
私はその記事に「夜間じゃなくてよかったね~」とコメントしたんだけど、
こうたろうの場合思いっきり夜間! 
ど、どーすんだ!

とりあえず鼻の中をのぞいてみたが、見えない。
奥のほうにいっちゃってるみたいだ。
球だもんな~、ひっかからないでするっといっちゃうんだろうな。
でもここは、とにかく出すしかない。
するっといっちゃうぶん、するっと出てくるかも。

「ハナ、ふんっして! ふんっ!」
と、反対の鼻の穴を指でおさえ、
親子してフンッ!フンッ!と何度かがんばっていたら、

ポーン!

で、出たぁ~~~~!!!

ビービー弾が床をころがるコロコロという音を聞き、
こうたろうを抱きしめたままへなへなと座り込んでしまった。
よ、よかった……。

こうたろうはフンフンやってるときにはがんばっていたが、
取れたら安心したのか、しばらく泣いていた。
相当こわかったらしい。
それでも落ち着くと「ビービー弾は?」と
鼻水でぬめった弾を拾いに……。
あんなこわい目にあったのにまだ好きなのか。謎だなあ。
それにしても、なんで子供って鼻に小さいものつめたがるんだろう?

相方が帰ってきたのでコトの次第を説明すると、
「そんなもん、ほっとけば口から出てくるんじゃないの?
と言われて脱力した。
子育てって、これくらいのアバウトさも必要なのかもしれん……。

ダカフェ日記

2007-10-27 | monologue
ダカフェ日記なるサイトを知った。
森友治さんというデザイナーの写真ブログ。
2人の子供たちや奥様など、被写体のメインは家族だ。
すてきな作品ばかりで、見ていて心洗われる。

撮影場所はもっぱら家の中で、
「よし、撮るぞ」とかまえているのではなく
いつも傍らにカメラがあって、
「お、これは」と思った瞬間にシャッターを切っている、
そんな自然な感じ。
だからこそ思うのだが、

なんて……

ああ、なんて……

なんて片付いた部屋なの!!

信じられない。
床の色も家具もすごくハイセンスで、
どこをどう見ても、ハウススタジオみたいな家。
やんちゃ盛りの男の子がいる家庭とは思えない。
しかも、驚くべきことにこの家には室内犬までいるのだ。
こんなの見ちゃうと、ウチが汚いのを
「小さい子供いるからさ」なんてイイワケにできなくなるではないか。
それとも、ファインダーから外れたところには
とりこんだまんまの洗濯モノとか、子供がいたずら書きしちゃった壁とか、
剥がしきれなかったアンパンマンシールの跡とかあるんだろうか。

息子の空くんも、水をこぼしたりティッシュを散らかしたりと
コドモらしいことをしてはいるんだが、
それすらもナニやらオシャレくさい。
なんかの広告にすら見えてくる。

部屋をこんなにきれいに保っていられるなんて、
すごいなー、この奥さん。
ついでに、奥さんも子供2人も、一貫してきれいな服着てる。
無印良品とかのカタログ見てるみたいだなあ。

このブログは写真集にもなっていて、
「なんでもない日常が描かれている」とか「平凡な毎日のすばらしさ」
みたいな内容でよく評されているんだけど、
えー、なんでもなくないでしょ、コレ! 
この世界を「平凡」っていうのか? それとも、みんなはそうなの?

私は、おとぎの国の出来事を見るように
うっとりと拝見しております。
カメラについてのアレコレもリンクしているので、
写真好きな方には特におススメです。

身分不相応

2007-10-25 | monologue
マンションの管理人さんがしばらくお休みしていて、
代わりの臨時管理人さんがここ数日いらっしゃる。

いつもの管理人さんも、品が良くて働き者で、
親戚のおじちゃんみたいに気さくで、
私もこうたろうも大好きなのだが、
この臨時さん、すごく細かいところまで掃除してくれる。
そしてすごーーーく腰が低い。

今朝、自転車置き場で、
タイヤとタイヤのすきまの落ち葉を
かがんで手で拾っている臨時さんのそばを通った。
あー、こんなところまで、あんな格好までして……頭が下がるなあと思いながら
「おはようございます」
と声をかけたら、
「おはようございます」とにこやかに返してくれたあとに、

「いってらっしゃいませ」

と仰せになられた。

ひょーーーー!

や、やめて~~~~o(T△T=T△T)o

私なんて、そんなたいそうなもんじゃないですから!
あなたのような立派な方に、そんなこと言っていただける身分じゃ
ないですから!
いや、もう、ホント、毛皮着た金持ちマダムが個人で雇ってるならいざしらず、
全身ユニクロですっぴんでママチャリこいでる私に対して、
なんてそぐわない言葉。
しかも父親よりちょっと若いくらいの熟年男性からなんて、恐れ多すぎ。
私よりそんなにいっぱい生きてるだけでもじゅうぶんえらいのにー。
オシャレしてホテル利用して、フロントで言われるのとはワケが違うのだ。
自宅敷地内でコレをやられると、すごい違和感。

私ってつくづく、ハイクラスな暮らしはできない女なのね……
かしづかれるのにまったく慣れていないというか。
ああいうこと言われて、
「おほほ、ご苦労さま」
とか言いながら颯爽と去ることのできるマダム、
一生なれそうにないなあ。
ちょっと憧れるけどね、すんごい金持ちになって、聡明な年配の執事を雇って、
「それは奥様のわがままでございます!」とか叱られたりすんの。
(こんなありえない妄想の中ですら、かしづかれないで叱られてるよ……)



おそろしい商法

2007-10-18 | monologue

こうたろうと2人でYちゃん夫妻のお宅へおじゃました帰り、
「アンパンマンミュージアム」に寄ってきた。
(なんと、Yちゃんちから徒歩10分!)
ミュージアム自体は入館料がかかるのだが、
入館しないでも、敷地内のショップで買い物したり
広場で遊んだりは無料でできるのだ♪

道すがら、ミュージアム帰りらしき
アンパンマンの風船を持っている子供とすれちがった。
(上記写真のもの。長さ50センチくらい)
Yちゃんによると、1000円もするらしい。こんなもんが!!
まったく、買う人の気が知れない。私は何があっても買わないシロモノだ。
しかし、じっと風船を見ているこうたろう……
ま、まずい。絶対欲しがる。

現地に着くと、さっそく入口付近であの風船が売られている。
こうたろうを刺激しないように、ささ~っとそこを通りすぎ、
目玉ショップのパン屋へ。
アンパンマンのキャラクターが顔になってる手作りパンである。
(アンパンマン顔のあんパンとか、カレーパンマン顔のカレーパンとか)
ひとつ300円也。高い……。

お目当ての食パンマンの食パンがもうすぐ焼き上がりそうだったので、
時間つぶしにふらふらしていたら、ついにこうたろうから
「アンパンマンの風船がほしい」と申請が!

「いや、アレはね、今は買えないんだってさ」などと言い訳に苦しみながら、
何か小さくて安いものでごまかそうと、グッズ売り場へ連れ出す。
車好きのこうたろう、車やら電車やらのコーナーに直行して手に取っている。
「これ欲しい~!」とつかんで離さないアンパンマンバスの
値段を見たら2100円! ぐえー!!

私「あ、ほらっ、アンパンマンのシャンプーだって!(実用に走りたい親心)」
こうたろう「いらなーい」
私「じゃ、じゃあ、これは? アンパンマンが三輪車乗ってるよ!(470円)」
こうたろう「そんなのヤダー」
うう、困った。
店内をいろいろ探してみたが、1000円以下の商品が少ない。
あっても2100円のバスを見てしまった今となってはもはや子供だましである。
そこでYちゃんに「バスと風船とどっちがいい?」と聞かれ、
「バスがいい~」と答えるこうたろう。

なんだよ、風船にしとけよ……
って、

ハッ!!

私、「あんなもの買う人の気が知れない」とか言っといて、
あやうく風船買いそうになってる!!

お、おおおそろしい~~~
なんというコワイ商法。

考えたら、たとえ安くったってべつに
なにか買わなくちゃいけないわけじゃないのだ。
なのに財布を出さずにはいられない、
さらに全体の物価が高いために1000円ですら安く感じてしまう、
これぞアミューズメントパーク・マジック。

私の場合、「Yちゃんちからの帰り道にちょっと寄る」
というスタンスだったので極力お金を使わないようにしてたけど、
少ない休日を使って遠方から電車を乗り継いでわざわざ来てたら
金銭感覚がよくわからなくなっていろいろ買っちゃうよなあ。
パンだって、ここまで来てひとつも買わずに帰れないって雰囲気だし。

結局、Yちゃんがこうたろうに食パンマンパンを買ってくれ、
私が相方のお土産にアンパンマンパンを買っただけで帰宅。
さんざんアンパンマングッズを目の前で見せられながら
風船もバスも買ってもらえなかったこうたろうは
敷地内で一番テンションの低い子供になっていた。
今度はジジババ・スポンサーズと来ようね。

フィジカル。

2007-10-17 | people
先日、会社の飲み会で、
こうたろうとひとつ違いの息子さんを持つ同僚に
「(息子さん)、『そんなの関係ねえ~』やってない?」と聞いたら
「いや、今はラララライ!ですよ!」と言われた。
初耳だったのでぽかんとしていると、違う同僚(独身)が
「なんちゃらかんちゃら、エクササ~イズ!」となにやら踊りだし、
やっとそれが今流行りのお笑いネタだとわかった。
ここ数年の私、こういうの遅いよなあ……。

本家を知らないまま、うろおぼえで相方や友人に
「ねえねえ、ライララライとかっていうの、知ってる?」と聞いてまわったら
みな一様に「は? なにそれ、アリス?」と聞き返してくるので、
you tubeで検索したらいっぱいでてきた。
ぜんぜんライララライじゃなかった。
イがひとつあるかないかだけでまったく別物に。

で、たっぷり堪能しましたよ。
藤崎マーケット。
ちょこちょこいろんなの見てたら、
「嵐の夏コンでメンバーがやったラララライ体操」までヒットしてしまった。
本家よりキレがよくて、むしろかっこよかった……。
(しかしこんなもんまで見れちゃって、いいのかねえ。すごい時代だねえ)

「まちあわせ」とか「赤ちゃんをあやす」とか、
ぜんぜん面白いこと言ってるわけじゃないのに
あの間のとりかたとかポージングとか、かなり笑った。
すごい。実物を見ないとこのおかしみはわからない。
小島よしおもそうだけど、
この、「カラダはって強引に人をのせちゃう」って手法、
やっぱりビリーあたりから波がきてるのかなあ。
そんで、決め手は身体の露出度の高さですね。

そんな中、久し振りにだいたひかるを見た。
無表情につっ立ってボソボソしゃべってるのが
かえって新鮮でした。

7周年

2007-10-08 | monologue


結婚記念日につき、夫婦で食事(ランチ)に行って来ました。
実際の記念日は15日だけど、お互いの都合により。
今年はこの聘珍楼の飲茶。

なんだかんだで7周年でございます。
子供が生まれる前は、ディナーのあと夜景なんてコースだったけど、
8年め突入ともなるとランチのあとニトリに座椅子とか食器とか
見に行ったり(^-^; 子連れだとそういうのもゆっくりできないので
それはそれで貴重な時間でした。

飲茶、美味しかった~

梅佳代ワールド

2007-10-03 | book

私のいちばん好きな写真家は橋口譲二さん。
だったのだが、
彼を超える写真家に出会ってしまった!

それがこの「男子」を撮影した梅佳代さん。
いや~、たまりませんわ。
アホパワー炸裂のダンスィたちに萌え。

しかし、なぜ男子はやたら白目をむいてアホ顔するのだろうか。
なぜ鼻の穴にいろいろつっこんだり出したりしたがるのだろうか。
水泳帽を顔まですっぽりかぶってる写真なんて
「こ、これ、こうたろうと一緒じゃん……」と思わず本を持ってる手がふるえた。
4歳児も小学生も、やることは変わらないなあ。
っていうか、4歳あたりで「男子」のベースができあがるってことかも。
こうたろうくん、キミは男子の素質ばっちりだ。
ぜひとも、こんな健全な小学生になってくれることを祈る。

相方に見せたら、「うん、こうしたくなるのはわかる」とか、
「俺がこんなポーズしてる写真、うちにあると思う」とか
元・男子ならではのコメントが返ってきた。

あんまりよかったので、本屋でデビュー作の「うめめ」と
新刊「うめ版」を立ち読み。
正直、「うめめ」はあんまりぴんとこなかったけど、
「うめ版」は最高! 即、購入。
文句なしの五ツ星★★★★★でした。

「うめ版」は、三省堂の「新明解国語辞典」とのコラボで、
国語辞典の言葉解説と、梅佳代さんの写真が対になっている。
お堅い解説と人間くさい写真がお互いを引き立てあっていて、秀逸。
基本的には笑える作品が多く、時には「ううむ! 深い!」と唸るようなページも。
どれもよかったけど、私の特にお気に入りは「鑑」「暮らす」「悔しい」など。
「悔しい」の小学生の靴下(足の裏)の汚れ具合がなんともいいなあ。
あと、「照れる」の男の子が、とってもかわいい!
解説の「そんなこと言われると、照れちゃうな」とのハーモニーがナイス。

「うめ版」、おすすめです。
好きな人にプレゼントしたくなる本だよ。

20~21世紀少年

2007-10-02 | book
「20世紀少年」がとうとう終わった。お、終わったよー!
8年に及ぶ連載だったらしい。浦沢先生、おつかれさまでした。
私はコミックで読んでいたので、23巻目でいきなりタイトルが
「21世紀少年」に変わったときにはものすごーくびっくりした。
そんなのアリかー! このまま22世紀少年とか23世紀少年になって
「ガラスの仮面」みたいにいつまでも終わらないまま
保留にされるんじゃないかと思っていたけど、
無事エンドマークを見届けることができました。ほ。

しかし、こんだけひっぱられたわりには、あっけないラストだった気が。
中盤まではおもしろくておもしろくて、複雑な構成につまづくたび
いちいち戻って読んだりしていたんだけど、
後半は、自分で何がわからないのかわからなくなってしまった。
「お、おまえは……!」とか「こ、これは……!」とかで場面転換、
って手法が多すぎて、だんだん疲れてきちゃったんだよなあ。
「ともだち」の後に現れた「ともだちコピー」がいったい何者なのか、
読者である私はそれを知るためにせっせ、せっせと買ってたわけですが、
最後に「ともだちコピー」の名前があかされたものの、
えっと……この人、誰だっけ??
という悲しいオチ(私の記憶不足により)でした。

まあ、これでコレクションが揃ったことだし、
時間ができたら1巻からばーっとまとめて読んでみよっと。