みちくさ茶屋

いらっしゃいませ。どうぞごゆるりと。

いいTommorow

2014-03-31 | television


「笑っていいとも」終了。
おつかれさまでした。

番組観覧がかなったのは、今年1月初旬。
妹といっしょに、生タモリに会えました。
ありがとう、妹。
つくづく、一度でも行けてよかったなあと思ったよ。

今日の特番のラスト、
久しぶりにタモさんの「ウキウキウォッチング」を聴いたけど、
あらためて歌詞をかみしめるとすごくいい曲でびっくりした。
最後だからそう思うのかな。

ご機嫌ななめはまっすぐに
頭につまった 昨日までのガラクタを処分処分

今日がダメでもいいTommorow
きっと明日はいいTomorrow



うわーん(;_;)
なんだ、今さら感動してバカだなあ、わたし!

いいともは終わっちゃったけど、
今後の人生のテーマソングにしたいと思います。

とりあえず、頭につまった昨日までのガラクタを処分処分!!

アナログ図書室

2014-03-27 | people
自宅から徒歩20分ほどのところにあるコミュニティハウスに
小さな「図書室」があるのを見つけた。
ひとり2冊まで、2週間本を借りることができる。

知る人ぞ知る…という感じでひっそり運営されており、
私が行くとだいたい、利用者は誰もいない。
受付におじいさんとかおばあさんがひとり座っているだけだ。
私が椅子に座って本を読み始めているのにも関わらず、
掃除機でガーガーと掃除を始めたりする。
掃除機のノズルは遠慮なく私のところまでやってくるので、
私は「すみません」と言っていったん別のところに移動する。
まあ、ちょっと失礼な話だ。

しかしこの図書室、普通の公立図書館では400人待ちの本が
なんでもなく置いてあるのだ。
予約というシステムがないので、運がよければあっさりと
新刊を借りていくことができる。
逆に、タイミングが悪ければいつまでたっても遭遇できないのだが
もともと利用者が少ないので、出会える確率は高い。
うひひ、掃除機なんかに負けるもんか。通ってやるぞ。

もうひとつおもしろいのが、
今や、図書館といえば本も図書カードもバーコードで
管理されているのが主流だけど、ここは、すべて手書きなこと。

受付カウンターに本を持って行くと、名前を聞かれる。
そして「えーと、○○さんね」と言いながら、
おじいさんなりおばあさんなりが、図書カードの束を手繰って
私のカードを探し当てる。
そしてそのカードと、バインダーで閉じられた貸出表の両方に
本のタイトルと日付を鉛筆で書きつけるのである。

初めて行った日、おじいさんが受付してくれた。
1冊は、村上春樹の「色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年」であった。
おじいさんは、本を手に取るなり
「長いな!」
と言い、カードと貸出表に
「色彩を持たない」とだけ書いた。

えー、それでいいのー?
と、内心ウケた。

そしてもう一冊は、
「片づけられない女のためのこんどこそ! 片づける技術」(池田暁子・著)
という本だった。
わざとやっているわけではないんだけど、申し訳ないことにまた長かった。
おじいさんは
「これもか!」
と嘆き、
「こんどこそ!」と書いた。

えっ、「片づけられない」じゃないんだ!
おもしろい、おもしろすぎる。

このテキトーさは他の面にも通じている。
一度、返したはずの本が、返したという記録が残っていなくて
「返しました?」と聞かれたことがあった。
「返しましたよ」と答えたら、「あ、そうですか、それならいいです」だって。
ええっ、調べないのー? 私がウソついてたらどうすんのー?

このアバウトさと信頼で、この図書室は平和に回っている。
でも昔の図書館って、こんなもんだったよね、きっと。

できればこのまま、ここだけ時間が止まっているような図書室で
いてほしいなあと思う。
なんなら、タイトルは私が自分で記入するからさ。


ぶんぴつぎょう

2014-03-09 | work
今年も無事確定申告書を書き終わりまして、ほっと一息。
私の納めた税金が正しく良いことに使われますように。

確定申告って、昔は手書きでものすごーーく時間がかかって、
自分では合ってるかどうかよくわかんないから
無料相談とか調べて足を運んで。
そこでも2、3時間待たされて…

という感じでしたが、今はネットで30分もかからずに作成できちゃうって
ほんとすごいねぇ。
昔は領収書をしこたま集めていちいち記載してっていうのをやってたけど、
そんなことしても変わらないと気付いてそこを割愛しているというのも大きいですが。

私は税務署から「文筆業」でくるのですが、
書類作成のとき「ぶんぴつ」とパソコンで打ったら

分泌

と出ました


分泌…… たしかにいろんなもの分泌してる…

私の仕事は分泌業。
あながち間違ってない気も…(笑)


世界一美しい本を作る男

2014-03-02 | movie


「世界一美しい本を作る男」という映画を観た。

ドイツの出版社シュタイデル社を率いる、
ゲルハルト・シュタイデル氏のドキュメンタリー。
彼はクライアントと徹底した打ち合わせを繰り返し、
編集、レイアウト、印刷、製本、すべて一貫して行う。
紙一枚、インクの種類に至るまで、一切の妥協をしない。

興味深いドキュメンタリーだったのだが、
「俺は商品じゃなくて作品を作ってるんだ!」
という言葉に、ちょっとした引っ掛かりというか、
そのまますとんと受け入れられない違和感のようなものをおぼえた。


彼の言うところの商品と作品の違いはなんだろう?
芸術性ということ?
でも「商品」として世の中に受け入れられて売れなければ、出版社は成り立たないし。

と思っていたら
「売れる本も作るよ。そのお金で好きな本を作る」
とも言っていて、うーん、ということは、「売れる本」が彼の「商品」の定義?
「作品」は売れなくてもいいという前提なのかな。

などと考えながらガンコオヤジの職人技を見ていたのだが、
ラストでいろんな刷り上がりのゲラを並べて
「こっちが○○で、こっちが△△のインクを使ってるんだ。
あそこの□□のインクが一番いい匂いがするだろ?」
と言ってるのを聞いて
「あー、そこはわかるよ!」とうなずいてしまった。
そういう本の愛し方って、共感するなぁ。


ところでこの映画、横浜の「ジャック&ベティ」という映画館で見たのだが、
こういうミニシアターってすごくすごく久しぶりだった。
どこか奥のほうにしまいっぱなしだった感覚をちょっと思い出して、
たまにはこういうの、ちゃんと引っ張り出さないとなと思った。

フライヤーコーナー、ちゃんと見てくるの忘れた。残念。