熊澤尚人監督の最新作、「DIVE!!」を観てきました。
原作は、直木賞作家の森絵都さん。
正直、スポ根モノってあんまり興味ないし、
出演者も見たことない男の子ばっかりだし、
原作もタイトルしか知らなかったので、
熊澤監督じゃなければ絶対映画館に行こうなんて
思わなかったと思う。
なので、なんの先入観も期待もなく、
超リラックスして鑑賞に臨んだのですが、
これが予想外(といっては失礼ですが)に良かった!!
深く腰掛けていた体勢が
観ているうちにどんどん前のめりになり、
ラスト15分は顔にハンカチ押さえっぱなし。
まさか号泣するとは思わなかった。
いや~、ものすごくシンプルに感動しました。
気持ちよく泣きましたよおお。
簡単に言うと、
飛び込み競技に賭ける少年たちのアツイ夏、
みたいな感じです。
原作はシドニーオリンピックを目指す設定のようですが、
映画では北京になっていました。
飛び込み競技には知識がなかったけど、
びっくりするくらい高くて狭いジャンプ台から
深いプールへとぼんぼん飛んでいく少年たちの姿に、
しばらく口を開けて観てしまいました。
どこまでスタントでどこまでCGなのかわからないけど、
役者さんたちも強化合宿して実際に飛んでるそうです。
すごいわ……。みんな3ヶ月の訓練でお腹が割れてたし。
もう、ただ顔がいいだけじゃジュノンボーイにはなれないのね。
メインの3人の男の子のキャラ設定がすごく良くて、
配役も本当にこれ以上ないくらいぴったりでした。
コーチの息子である、エリート少年。
天才ダイバーの孫、津軽の野生児。
優れた素質「ダイヤモンドの瞳」を持ちながら、
自分を平凡だと思っている中学生。
私がこの映画をおもしろい!と感じたのは、
ふたを開けてみたら私好みの
「下克上」モノだったからだと思う。
そして、「血のつながり」の持つ
面倒くさくていとおしい要素や、
ライバルであり仲間である少年たちのさっぱりとした友情が
嫌味なく描かれていたのが良かったです。
「男の子っていいな」とか、「あきらめちゃだめなんだよな」とか、
そういう原始的な感想をすなおに抱ける作品でした。
本筋にはまったく関係ないんだけど、個人的には、
知季君の弟が中庭ですいかの種をお兄ちゃんに飛ばすシーンが
すごく好きでした。たぶん原作にはなかったシチュエーション。
「なんだよ、アニキ、いいかげんにしろよ! 彼女泣かせるなよ!」
って気持ちを、言葉に出せず、すいかの種をプップッと
お兄ちゃんの背中や後頭部に吹き付けるところ。
なるほど~、こういう心情の描き方があるのか!
と感心しました。
そして、特記すべきは女コーチ役の瀬戸朝香ちゃん!
いい! すごくいい!
さばさばしてて、キレイで、
本当にあんなコーチだったらついていきたい。
朝香ちゃんも運動してるのかなあ。
脚の筋肉がすごくきれいについてたな。
顔のアップも多かったんだけど、ほとんどすっぴんだった気が。
それがまたいい!
パーツのひとつひとつがしっかりしてるので、
余計な色とか乗せる必要がないのかも。
本物の美人なんだな~、いい女だな~と思いました。
いいなあ、イノッチ。
映画を観たあとに原作にも手を伸ばしてみたのですが、
すごく長いお話なので、あれを2時間にまとめるのは
大変な作業だったと思います。
だいぶはしょってあるし、それぞれの人物背景が
かなり簡略化されてるし。
瀬戸朝香ちゃん演じる女コーチも、原作ではもっと
セクシー路線というか色っぽくて、
飛沫の恋人、恭子ちゃんがすごく魅力的なのに
映画では出番少なすぎる。
原作を先に好きになっていたら、
物足りなく感じてしまう映画かもしれません。
私は何も予備知識がなかったのでとても面白かったですが、
「泣けるよ!」なんて言われていたら、泣かなかったかも……。
あと、カメラワークがきれいです。
少年たちのすごくいい表情を捉えた場面がいくつもあって、
これは彼らの才能はもちろん、
演出がしっかりしているからだと思いました。
この3人、きっとこれからどんどん露出していくだろうな。
数年後には「なんて贅沢な作品!」となりそうです。
原作は、直木賞作家の森絵都さん。
正直、スポ根モノってあんまり興味ないし、
出演者も見たことない男の子ばっかりだし、
原作もタイトルしか知らなかったので、
熊澤監督じゃなければ絶対映画館に行こうなんて
思わなかったと思う。
なので、なんの先入観も期待もなく、
超リラックスして鑑賞に臨んだのですが、
これが予想外(といっては失礼ですが)に良かった!!
深く腰掛けていた体勢が
観ているうちにどんどん前のめりになり、
ラスト15分は顔にハンカチ押さえっぱなし。
まさか号泣するとは思わなかった。
いや~、ものすごくシンプルに感動しました。
気持ちよく泣きましたよおお。
簡単に言うと、
飛び込み競技に賭ける少年たちのアツイ夏、
みたいな感じです。
原作はシドニーオリンピックを目指す設定のようですが、
映画では北京になっていました。
飛び込み競技には知識がなかったけど、
びっくりするくらい高くて狭いジャンプ台から
深いプールへとぼんぼん飛んでいく少年たちの姿に、
しばらく口を開けて観てしまいました。
どこまでスタントでどこまでCGなのかわからないけど、
役者さんたちも強化合宿して実際に飛んでるそうです。
すごいわ……。みんな3ヶ月の訓練でお腹が割れてたし。
もう、ただ顔がいいだけじゃジュノンボーイにはなれないのね。
メインの3人の男の子のキャラ設定がすごく良くて、
配役も本当にこれ以上ないくらいぴったりでした。
コーチの息子である、エリート少年。
天才ダイバーの孫、津軽の野生児。
優れた素質「ダイヤモンドの瞳」を持ちながら、
自分を平凡だと思っている中学生。
私がこの映画をおもしろい!と感じたのは、
ふたを開けてみたら私好みの
「下克上」モノだったからだと思う。
そして、「血のつながり」の持つ
面倒くさくていとおしい要素や、
ライバルであり仲間である少年たちのさっぱりとした友情が
嫌味なく描かれていたのが良かったです。
「男の子っていいな」とか、「あきらめちゃだめなんだよな」とか、
そういう原始的な感想をすなおに抱ける作品でした。
本筋にはまったく関係ないんだけど、個人的には、
知季君の弟が中庭ですいかの種をお兄ちゃんに飛ばすシーンが
すごく好きでした。たぶん原作にはなかったシチュエーション。
「なんだよ、アニキ、いいかげんにしろよ! 彼女泣かせるなよ!」
って気持ちを、言葉に出せず、すいかの種をプップッと
お兄ちゃんの背中や後頭部に吹き付けるところ。
なるほど~、こういう心情の描き方があるのか!
と感心しました。
そして、特記すべきは女コーチ役の瀬戸朝香ちゃん!
いい! すごくいい!
さばさばしてて、キレイで、
本当にあんなコーチだったらついていきたい。
朝香ちゃんも運動してるのかなあ。
脚の筋肉がすごくきれいについてたな。
顔のアップも多かったんだけど、ほとんどすっぴんだった気が。
それがまたいい!
パーツのひとつひとつがしっかりしてるので、
余計な色とか乗せる必要がないのかも。
本物の美人なんだな~、いい女だな~と思いました。
いいなあ、イノッチ。
映画を観たあとに原作にも手を伸ばしてみたのですが、
すごく長いお話なので、あれを2時間にまとめるのは
大変な作業だったと思います。
だいぶはしょってあるし、それぞれの人物背景が
かなり簡略化されてるし。
瀬戸朝香ちゃん演じる女コーチも、原作ではもっと
セクシー路線というか色っぽくて、
飛沫の恋人、恭子ちゃんがすごく魅力的なのに
映画では出番少なすぎる。
原作を先に好きになっていたら、
物足りなく感じてしまう映画かもしれません。
私は何も予備知識がなかったのでとても面白かったですが、
「泣けるよ!」なんて言われていたら、泣かなかったかも……。
あと、カメラワークがきれいです。
少年たちのすごくいい表情を捉えた場面がいくつもあって、
これは彼らの才能はもちろん、
演出がしっかりしているからだと思いました。
この3人、きっとこれからどんどん露出していくだろうな。
数年後には「なんて贅沢な作品!」となりそうです。