みちくさ茶屋

いらっしゃいませ。どうぞごゆるりと。

世界の終わりのものがたり

2012-05-30 | monologue
お台場の未来館で開催されている「世界の終わりのものがたり」に行ってきた。


狭い部屋の中で、73の「問い」が投げかけられる。
「正解」は用意されておらず、行った人が自分なりのアンサーを残していく参加型の企画展である。
二者選択でマグネットを置いていくもの、
ポストイットに答えを書き込んでボードに貼っていくもの、
設置されているコンピューターに入力していくもの。


問われる。
考える。
他人の考えも読む。
また考える。
答える。
ひとつひとつ、おおまじめに頭を悩ませながら進んだ。


「どんな病気になるかあらかじめわかるとしたら、知りたいですか?」

迷わず「いいえ」を選んでマグネットを置く。



「あなたにとって永遠なものはなんですか」

少し考えて、「想い出」とポストイットにマジックで書く。



「あなたが世界に残したいものはなんですか」

しばらく考えて、「解決策」と入力する。



部屋の隅っこに、黒いコンピューターがあった。
「あなたの今の年齢」の横に、「あなたの希望する寿命年齢」を入力する欄がある。
ここで私はかなり唸ってしまった。


誤解を恐れずに言うと、私自身は、もう明日死んでも悔いはないといつも思っている。
でもそれは、自分の死を「受け入れている」というだけのことで、「希望している」のとは少し違う。
だから自分で終わりの日を決められない。


照明を落とした暗いブースで、不思議な音楽が流れる中、
そのコンピューターに自分の死ぬ年齢を「設定」するのは勇気がいった。
ネットで買い物することに慣れてしまったからだろう。
ここで数字を打ち込んでしまったら、
CDや本が注文通りに届くように、
私の死ぬ日も決定するような気がしたのだ。
なんだか、「世にも奇妙な物語」の世界みたいで、
裏にタモリがいるんじゃないかと思うくらいの緊張感ある雰囲気だった。


考えた末に決めた二桁の数字を、慎重に入力する。
瞬時に、画面にたくさんの文字と数字が表れた。

あと○○回、眠ることができます
あと○○回、ごはんを食べることができます
あと○○回、旅行に行くことができます……



軽く脱力した。
そんな不確実な目安はどうでもいい。
なんだ、旅行って。そんなの人それぞれじゃんか。

この企画展の中で、唯一くだらないと思ったコーナーだったが、
でも一番強く心に残った。
自分が出した結論に、自分の本当の死生観を見たから。

自問自答で、潜在意識を引き出すというのがこの企画のおもしろいところなんだろうな。


他、印象的だったのは、ゾウの寿命。
動物園のゾウの寿命は16.9年なのだが、野生のゾウは56年も生きるという。
動物園のゾウがなぜ短命なのかというと、肥満や母親からの隔離によるものだとか。
「母親からの隔離」がそんなにいのちに影響を及ぼすということや、
動物にとって「不自然」な状態で生きる環境についてまたいろんなことを思う。


開催は6月11日までです。
世界の終わりのものがたり 企画展


母の日

2012-05-14 | kid


夕方、サッカーから帰ってきたこうたろう。
玄関で、笑顔とともに渡された母の日の贈り物。

帰りに花屋と雑貨屋に寄ったらしい。
おこづかいあげてないのに、
お年玉を少し渡してあるぶんから買ってきてくれた。

カーネーションと、
キャンディーの花束。


「ありがとう」を、ありがとう。


アイロンビーズ

2012-05-07 | kid
1カ月ほど前、ガールフレンドの家で
「アイロンビーズ」と運命の出会いを果たしたこうたろう。

筒状の小さなビーズを専用プレートの上にデザインして乗せ、
紙を置いた上からアイロンして固めるもの。
「パーラービーズ」とも言うそうです。


最初は初級者編のコースターなど作っていたこうたろうですが。



↑こんな感じ


そのうち大物にチャレンジするようになり


亀仙人


もう止まりません、次々に作品を生み出すこうたろうセンセイ。



上:ツムリン&あせおくん(ぷるるんっ!しずくちゃん)
右:占いババ(ドラゴンボール)
下:ピポ(ドラえもん)


おそるべき集中力で、雨の休日などは本当に一日取り組んでいます。
テレビ画面や絵を見ながら頭で計算してビーズを置いているようで、
配色は似た感じの色をうまく組み合わせています。

主役ではなく脇役から固めるというのがこうたろう流ですね。
マニアックなのであんまりわかってもらえない…

ちなみに、占いババはこのジグソーパズルの絵を見てやっていました。



そんなにおもしろいのかと私もトライしてみましたが、
コースターひとつ満足に作れませんでした(涙)。

いつまでブームが続くかわかりませんが、とりあえず、
今年の梅雨、家遊びはずっとこれになりそうです。


すまほ

2012-05-02 | monologue
先日、友人Kとみなとみらいで会ったときのこと。

赤レンガまで歩きながら、ドラマを見逃した場合の対処法について話していた。
私が「PANDRAっていうサイトがいいよ」と言うと、Kが突然スマホを出して立ち止まり、


「ぱんどら」


とスマホに向かって声を発したのでびっくりした。


いや、そういう機能があるっていうのはもちろん知ってるんだけど、
実際にやってる人を見たの初めてだったから、なんかウケた。


けたけた笑ってると「そんなに面白いことはやっていない」と一撃されたのだが、
みなさん、今はもうふつうにやってることなんでしょうか。


Billsの前を通りかかったので、
「ここのパンケーキが有名だよ」と教えたら、再びスマホを取り出して画像を見たいというK。

あっ、私にやらせてー!!
と、Kのスマホを奪い取り、やってみた。


「びるず ぱんけーき」


おおおおおお、出た―、Billsのパンケーキが続々と!!
でも、でも、これって…

すっごい恥ずかしい!!


きゃーきゃー照れていたら、Kに
「それはいったい、何に対する恥なの?」と不思議がられる。


えー、まず隣にいるKに対して恥ずかしいし、道行く人に恥ずかしいし、自分に恥ずかしいわぁ。


そもそも、音声で検索ができる利点って、なんなの?
単に「しゃべるだけだからめんどくさくない」ってこと?


ううむ、私は人に聞かれたくない調べものばかりしているので
人前ではまず使えない機能でありましょう。
そして、機械に向かってしゃべるよりは、キー操作をしたほうが断然楽なタイプです。