大切な再会があった。
かつての同僚、Cちゃんとは、かれこれ10年のおつきあいになる。
同僚といっても実際に同じ職場にいたのは1ヶ月くらいで、
私とほとんど入れ替わりに彼女は大手出版社に転職してしまった。
今や彼女は数々のヒット作を世に送り出す敏腕編集者である。
一緒に遊んだ回数だけで言えば決して多くないのに、
彼女との関係は途切れない。
これは私の個人的な思い入れだけれど、彼女とはいつも
ココという絶妙のタイミングで顔を合わせる機会があって、
不思議なことに、Cちゃんに会うとそのあと必ず
流れがいい方へ変わる。
まるで御利益のある神社にお参りしたみたいな気分。
ちゃんと大人になってからできる女友達って、
ほんとうにいいものだ。
それぞれの世界があり、配慮があり、尊重があり、
そして交換しあえる「経験」がある。
Cちゃんとは、この長い年月の中で少しずつ少しずつ、
会うたびにじわじわと仲が深まる気がする。
もともと容姿端麗な彼女だけれど、
1年ちょっとぶりに会ったらまた一段とキレイになっていてびっくりした。
Cちゃんは私のひとつ年下だが、
今の30代・40代って、本当に素敵な女の人が多いと思う。
若さだけでは太刀打ちできない魅力をちゃんと持っているし、
いろんなことに余裕があって、引き出しが多い。
20代が終わるころ、「ああ、こんなに年をとってしまった」と
焦ることがよくあったのに、
30代半ばすぎた今では「なんだ、まだまだイケるじゃん!」と
思うことがすごくたくさんある。
これは私の人生の中で、すばらしい誤算だった。
今の時代を30代で生きることは、とても楽しい。
それを再認識させてくれる逢瀬でもあった。
会えてうれしかったよ、Cちゃん。
冬晴れの明治通りで突然花束贈呈、という
すてきなシチュエーションをありがとう!