みちくさ茶屋

いらっしゃいませ。どうぞごゆるりと。

魅惑の世界

2009-08-27 | kid
こうたろうの虫好きにともない、私もかなり虫に詳しくなってきている。
虫なんて、ほんとうにほんとうにほんとうに苦手なのに。

しかし人間とは慣れる生き物で、
昆虫図鑑の幼虫のページなどまったくダメだった私も
「へえ~」とか「ふ~ん」とか言いながら、
時々こうたろうから奪うようにして熟読してしまったり。
だってビックリ満載なんだもん、虫の世界って。

虫という虫がダメだった私が最初にクリアしたのがダンゴ虫。
これは子供にとっても入り口になることが多いようだ。
おとなしいし。くさくないし。痛くないし。
サイズも手ごろで、まるまったりする様子もまあ、かわいいといえばかわいい。

「ダンゴ虫は、昆虫ではありません」
と、こうたろうが図鑑を読み上げたときには心底驚いた。
ええっ! そうなの!
「カニやエビの仲間です」
そうか~、言われてみれば、足6本じゃないし!

そして、カニやエビがそうであるように、ダンゴ虫も脱皮する。
(昆虫も多くは脱皮しますが)
それがまた、ユニークなの。

まず、おズボンを脱いで……


次の日、シャツも脱ぐ! みたいな。

(高家博成・仲川道子「ころちゃんはだんごむし」より)

シャツっていうか、顔のパックまではがすみたいになってるけど(^-^;

ダンゴ虫は、小さいときは一週間おき、大きくなると一ヶ月おきに脱皮するそう。
おもしろいのが、なんでこれ、2日かけるの?ってとこ。
そんなにしょっちゅう脱皮しているなら、おズボンだけ脱いでるダンゴ虫に
遭遇しそうなもんだけど、それにはなかなかお目にかかれないのも不思議。

さらに、この脱いだ皮は、自分で食べちゃうそうです。
無駄がないねぇ。エコだね、エコ。

昆虫は葉っぱとか土とかに卵を産み付けることが多いのですが、
ダンゴ虫は自分の腹側にずっと卵(100個くらい)を抱いているんだとか。
そういえば、カニやエビもそうだもんね。
産みっぱなしじゃなくて、自分のおなかから赤ちゃんが誕生……っていうのも
なんか愛しいじゃありませんか。
でもそれこそ、そういう場面には遭遇したことないなあ。
(いや、さすがにその場面はちょっとまだ免疫ないかも


見知らぬ乗客

2009-08-23 | calture
少し前の話になりますが、「見知らぬ乗客」の舞台を観てきました。
カメラが入っていたということなのでDVD化を期待していたものの、どうやらそれはかなわない様子。なので、備忘録も兼ねて、書いておくことにします。

本編に入る前に叫びたい。まず、このチケット取るのがどんだけ大変だったか!って話よ。ヤフオクやチケ流をのぞけば当たり前のように10万円ランク。(正規値段は8500円です)FC枠、一般発売であっさり落選し、当日券申し込みの電話もまっったくつながらず、耳も指も心も痛い状況でした。それでも「行きたい。行きたいんだよお!」とほうぼうでわめいていたら、多大なる協力をしてくれた友人のおかげで、なんとかゲット。さらに感動したのが「自分も観てすごく良かったので、みっちゃんにどうしても観てもらいたくて、毎日当日券申し込みの電話をかけ続けていた」というもうひとりの友人。ありがとうありがとう。涙が出ます。チケットを手にしたときには、「椿姫」の舞台を観るために大晦日の海に飛び込んだ北島マヤのように、「これで……これで行けるわ……!」と半分震えながら不気味な笑いをたたえておりました。
そんなこんなでチケット争奪にも震えた私ですが、やはり、二宮君の演技にはさらに震え上がりました。以下、感想を交えながらストーリー展開を少し。

はじまりはニューヨーク行きの電車の中。資産家の一人息子チャールズ・ブルーノ(二宮和也)と、新進気鋭の建築家ガイ・ヘインズ(内田滋)は、隣に座り合わせたことから知り合いになる。(余談になりますが、私、二宮君が「チャールズ」ってすっごく似合ってる名前だと思ったんだけど、舞台ではほとんど「ブルーノ」と呼ばれていて残念でした。母親役の秋吉久美子さんがたまに「チャーリー」とか言ったりはするんだけれど。)ガイにやたら好感を持ったブルーノは、自分がとっていた個室車両にガイを招く。このあたり、「ボンボン」感たっぷり。若造が個室をとってるっていうだけで相当だと思うけど、食事や酒をたくさん注文し、ボーイにはチップを50ドルも渡したりする。この時点でブルーノはかなりアル中。お酒飲んでばっかりだし、なんかどっか、ふらふらしてる。
でも、でもね! これがスゴイのよ! そんなキャラっていうのを前提に、聞いて欲しい。この舞台、主要人物が少なくて、ブルーノとガイの出番とセリフがとっても多い。ブルーノなんかは、橋田寿賀子の脚本なみに長い。しかも、日本人はそんなこと言わないだろうっていう外国人特有の言い回しも多いし、ブルーノの役柄を表そうとしてか、早口。なのに! なのに! 天才二宮、2時間半以上の舞台で一度も噛まなかったのだ!(他の役者さんたちは何度か噛んでた)いや、おそれいりました。役者二宮和也、プロ中のプロです。

「お互いもう、見知らぬ乗客じゃないんだよ。僕らはそれ以上だ」と、お互いの身の上を話そうともちかけるブルーノ。(このセリフ、チラシとか宣伝とかでよく引用されてたんだけど、こんなに早くにあっさり出てくるとはちょっと驚き。もっとコワいとこで決めゼリフとして言うのかと思ったけど、純粋に、仲良くなろうって気持ちから出た言葉だったのか……そう思うと、ちょっとせつない)
ブルーノは、成人してもなお自分を認めてくれない父親を憎んでおり、ガイは、浮気相手との子供を身ごもりながらも名誉目当てで離婚に応じない妻に腹を立てていた。そこでブルーノはガイに持ちかける。「僕の父を殺してくれるなら、君の奥さんを殺してあげる」と。
ガイはそんな恐ろしい話にはのれないと相手にせず、ブルーノから去っていく。が、そこでブルーノがこっそり隠したガイの本(プラトン)に書かれていた住所と電話番号からガイの妻をつきとめ、絞殺してしまう。
このときの、殺人鬼と化す二宮君がすごい。首を締めて、一度死んだかと思った妻が息を吹き返したのに気づき、あわててもう一度首に手をかけるんだけど、目をひんむいて、うすらわらいを浮べて、「はぁ……はぁ……」っていう興奮ぶりが鳥肌モノ。自分のしてることが、恐怖だけど快楽、みたいな。こえぇ……。
自分の知らないところで妻が殺されたころ、ガイは、恋人アンと一緒にいた。ガイ演じる内田滋さんがあまりにも正統派のハンサムなので観てるほうもうっかりしちゃうんだが、つまりガイだって、妻がありながら可愛い恋人とよろしくやってたわけですよ。だから早く奥さんとも離婚したかったというのはわかりますが。

さて、妻が死んだことにより、ガイは晴れてアンと結婚し、仕事でも成功をおさめ、輝かしい第2の人生をはじめようとする……ところに、ジャジャ~ン! ブルーノがやってくるのです。「君の奥さんを殺してやったんだから、僕の父親を殺してくれ。僕達はもう共犯なんだ」と。
自分は妻を殺してくれなんて言っていない、もう僕とはかかわらないでくれ、とつっぱねるガイ。しかし、あの手この手で執拗にガイをつけまわし、彼を精神的に追い込んでいくブルーノ。
でもブルーノには「ガイを困らせてやろう」というより、「ガイにかまってほしい」という愛情の飢餓感が受け取れる。ブルーノには友達も恋人もいない。唯一、べたべたに愛し愛されている母親が彼のよりどころ。アル中でマザコンでイッちゃってるブルーノもかなり「お子ちゃん」なのだが、母親にもずいぶんな未熟さを感じる。世間知らずで、美しく着飾って、あまったるい声で「ベルトを買いたいんだけど、どう思う~?」などと息子にしなだれかかる母親。秋吉久美子さんが好演してました。この母ちゃんならしょうがないか、みたいな空気がうまくかもし出されていて。

話を戻しますが、ブルーノにしつこく詰め寄られたガイは、だんだん精神状態がおかしくなってきており、とうとうブルーノの指示に従って父親殺害に手をかけます。ここで興味深いのは、この舞台において重要人物であるはずの、ブルーノの父親が登場しないこと。なので、どんな人物なのか、実際にどんな会話をしていたのか、観客にはわかりません。ただブルーノが「僕を認めてくれない」と憎んでいるだけで。それを考えると、もしかして、ブルーノが一方的にいじけてるだけで、実はそんなひどい父ちゃんではなかったのではないかという気にさせられます。このへんは「観客の想像に投げる」という手法をとっており、おもしろいと思いました。

殺人を犯してしまったことにより、ますます不安定になっていくガイ。仕事も手につかず、当然、誰にも打ち明けられず……。探偵や警察からの尋問をかわしていかなくてはならないストレスにもさいなまれています。ブルーノは相変らずガイに不気味ともとれる好意を表しており、ガイはもうブルーノとの関係を断ち切りたいと思いながらも、どこかで彼が自分の中に入り込んで大きな存在になっていっているのを認識している……そんな感じ。そう、いつしか、ガイもブルーノを不思議な形で愛し始めていたのかも……。

そんな中、バーで2人で飲んでいるシーンが印象的でした。ブルーノにとっては「デート」みたいな感じだったのかもしれません。お酒をこぼしてしまったブルーノに「拭いてやるよ」とやさしく口元をぬぐってあげるガイ。まるで恋する少女みたいにうれしそうなブルーノ。しかしガイは、「もう二度と会いたくない」とブルーノに背を向けます。「何万年でも、僕は待ってるから! 何万年でも……」消え入るような声で、遠ざかるガイに叫ぶブルーノ。どう考えてもイカれてますが、そこはさすが二宮君、うまい。観てるほうは「泣かないで~」って慰めてあげたくなっちゃうようないとおしさが。

その後ブルーノのアル中は悪化し、顔つきもかなりヤバくなり、手もぶるぶる震えた状態に。この演技も白熱。二宮君、どこでそういうの学ぶのかなあ。手の動き方とか、目の流し方とか……。
すっかり酒に侵食されてしまった息子に「もう私には手が負えないわ」と母親も匙を投げてしまい、それを母親の「裏切り」と受け取ったブルーノは、絶望の淵へ……
「ままーーっ、ままーーーっ」と、ぐるぐるぐるぐる、母親を捜し求めるシーンは圧巻でした。

そして舞台はクライマックスへ。
ガイとアンの家で、仕事仲間でもある旧友が「橋を作る計画」を持ちかけます。アンも「昔からの夢だったじゃないの」と喜んでいるのに、気乗りしないガイ。
そこにブルーノが登場。ガイの友人だと思っているアンは、ブルーノを招き入れてしまいます。ブルーノはもうマックスに錯乱していて、わけのわからないことを叫んだり、ロデオポーズをとったり(ガイの元妻を殺したのがメリーゴーランドに乗ったあとだったので、それを思い出させるような場面)、めちゃくちゃなテンション。しまいにはガイの部屋にあった拳銃を取り出し、自分の頭に銃口をつきつけようとするブルーノ。ガイはあわてて阻止しようとし、2人がもみあっているうち、銃弾の音が……。

「ありがとう……」
ひとこと礼を言って、倒れ込むブルーノ。引き金を引いてしまったのがどちらだったのか、それは謎です。殺す意志、自害する意志の有無も、故意なのか事故なのかも。
息絶えたブルーノを抱きしめながら、ガイは、額に、顎に、唇に、やさしく口づける……。
そこで暗転。

探偵がやってきて、撃ったのはどちらかと尋問。
「わからない。でも、ブルーノは言っていました。僕はいずれ自殺する。しかも、一番憎んでいる人に、殺されたように見立てて、と」
そう答えるガイに、探偵はこう諭します。
「でも私は、彼はあなたを愛していたと思うのですが」

それには答えず、両手を探偵に差し出すガイ。
手錠をかけてください、みたいなポーズ。
ここで舞台は終幕です……

最後、砂かけるようで悪いですが、ガイがラストで探偵に両手を差し出したのがなんか疑問でした。
探偵って、手錠かけたりしないよね? 「捕まえてください」って意思表示だったんだと思いますが。

うーん、思い出しながらざっと書いてみましたが、これでは舞台の素晴らしさがよくわからないわ。
本当にDVD化はナシなのかなあ~。角度的に見えなかった表情とかもいっぱいあるんだよなぁ。秋吉さんと二宮君のチューも、確認できたのは秋吉さんの金髪後頭部だけだったし。地道にジャニーズ事務所にリクエストメールするか……


天使。

2009-08-17 | people
最近、3人の天使に会った。

ひとりめは、こうたろうの保育園でひとつ年下のMちゃん。
ほっこりしちゃうようなかわいい笑顔を見せてくれる女の子。
私が退院してすぐ、なぜか「こうちゃんのママにハグしたい」と言ってくれていたそうで、
それを聞いてうれしくなって、ぎゅ~っとハグしてもらった。
こうたろうとはまた違う、女の子特有のやわらかな体に癒された。
そのあとMちゃん、ママにこう言っていたそうだ。
「よかった、こうちゃんのママ、生きたね」

子供なりの「元気になったね」とかいう意味だったのかもしれない。
でも、あのときの私はやっぱりどこか死んでいて、それをMちゃんが感じ取って、
息を吹き返させてくれたんじゃないかなあと、本気で思っている。
ありがとう、Mちゃん。ハグしてくれて。

ふたりめは、こうたろうと同じクラス(&マンション)のHちゃん。
彼女とはご一家で仲良くさせていただいていて、先日、私の妹も交え、
みんなでウチに集ったときのこと。
Hちゃんはママと親子でフラダンスを習っていて、持参のCDをかけ、披露してくれた。
その美しさ、しなやかさ。高く遠いところから、一筋の光が降りてきたような感じ。
私は胸がいっぱいになってぼろぼろ泣いた。振り返ったら妹も泣いていた。
踊りというのは、それだけで神がかりなのだと思う。
ありがとう、Hちゃん。すばらしいものを見せてくれて。

3人めは、通りすがりの見知らぬおばさん。
国道をはさんで反対側の歩道を歩いていたそのおばさんは、
保育園帰りの私とこうたろうに向かって、しきりに指を上げて何か示している。
こうたろうは蝉取りに夢中だったので、蝉の居場所でも教えてくれているのか、
それとも知り合いと勘違いして手を振っているのか、よくわからなかった。
何度かおばさんがこちらに合図を送り、なかなかそれをうまくキャッチできない私たちに
しびれを切らしたのか、交差点に差し掛かったときに彼女は大声をあげた。
「虹よ! 虹!」
こうたろうと一緒に、おばさんの指差すほうに体を向けると、なるほど、
そこには小さな虹がかかっていた。
実はこうたろうは、それまで虹を見たことがなく、ずっと
「虹が見てみたい」と言っていたのだ。
その数日前、大きな虹がかかっていたそうなのだがそれも見はぐっていた。
おばさんがそんなことを知っているはずがない。
なのに、なぜ彼女は、他でもなく私たちに、そんなに一生懸命になって
虹を教えようとしてくれたのだろう?
ありがとう、おばさん。こうたろうの夢をひとつ、かなえてくれて。

そしてこのあいだ、大天使に会ってしまった。
車道で息絶え絶えになっている蝉を、歩道から気にしながら歩いていたこうたろう。
そこに車が通り、わずかに動いていた蝉があっけなく昇天してしまった。
こうたろうは、それがものすごくショックだったらしい。
「ああっ、蝉さんが! せっかく生きてたのに!せっかく生きてたのに、かわいそうだよ!」
と、号泣。
私もせつなかった。腹を見せて動かなくなってしまった蝉と同じように、
私の胸の中でも、何かがくしゃりとつぶされてしまった。
「蝉はどうして、車が来ても逃げないの? 見えないの? 他の蝉さんが心配でおうちに入れないよ」
とこうたろうが泣く。私もこうたろうの小さな体を抱きしめながら悲しくなってしまう。
こういうときは、大好きな友達に会うのがいちばん。
banaちゃんに電話して、Hちゃんのところに行かせてもらった。

事情を説明し、こうたろうを心配そうに見守るHちゃんのそばで、
banaちゃんがこうたろうにかけてくれた言葉が最高だった。

「それは悲しかったね。でも、誰にも知られないで死んでしまう虫さんがたくさんいるんだよ。
その蝉さんは、こうちゃんがそんなふうに想って泣いてくれて、喜んでるよ」


私はそのbanaちゃんのマリア様のような神々しさに打たれて、じんときた。
どうしてこんな言葉が、すぐに出てくるのだろう。
誰かの名言を引用するでもなく、考え抜いてメールを送るのでもなく、
banaちゃんの中には、そんなすてきなメッセージが、いつでもすぐに
取り出せるように整頓されてしまってあるのだ。


私には、なんの力もない。
誰かをハグしてパワーを送ることも、芸術で人を感動させることも、
見知らぬ人の夢をかなえてあげることも、救いのメッセージを与えることも。
でも、受け取ることならできる。感じることならできる。
そしてありがとうと感謝することなら。

ちっぽけでいい。
そう、私自身は、ちっぽけでいいのだ。ぜんぜんかまわないのだ。
だからせめて、人や事物の輝きを、伝えたいと思う。
言葉にのせて、特定でない誰かに向けて。



結局……

2009-08-11 | kid

フジテレビで開催中の「お台場合衆国」に家族で行きました。


が。



虫探しに興じる人がひとり。




うおおおお、等身大ガンダムだよ!!!


が。




巨大なカブトムシにコーフンする人がひとり。


私たち夫婦、わが子を都会のアミューズメントパークに連れて行く
むなしさをかみしめました……



が。


それよりもびっくりしたのは、相方がコレ買ったことよ!!



「ジョニーくん」というらしい。


人間が「バン!」って鉄砲撃つマネとかすると、



倒れたりします。


今までの人生、道端でこれ売ってる人を何度も見かけたけど、
「買いたい」って言う人初めて見た。(←相方)
まさか、自分んちでジョニー君が踊る日がくるとは。


で、帰りにヴィーナスフォートで買い物してたら、
ヒデ(あいのりの)に遭遇!
彼も、ひとりで普通に買い物してました。
ヴィーナスフォートに商品を出しているらしいので
ふらっとウィンドウショッピングという感じでした。
カッコよかったわ。なんか、貫禄あって。


虫に喜ぶこうたろう、ジョニーくんに喜ぶ相方、ヒデに喜ぶ私。
「お台場合衆国」で何が楽しかったか、あんまり思い出せません。


catch&hold

2009-08-07 | monologue
8月7日、今日はのび太くんのお誕生日です。
永遠に年をとらないのび太くんにも、やっぱりおめでとう。
朝、トイレで「ドラえもん」の12巻をたまたま読んでたら
たまたまそれが載ってたので、これは書いとけってことかと思い。

さて、4ヶ月ぶりくらいにこうたろうが昨日から発熱で
お休みしております。
咳も鼻水も発疹も喉のはれもなく、食欲もあり、
「ただ熱がある」という状況。本人はいたって元気です。
夏の疲れが出たのかな? 

それにしても、丈夫になったなぁと思います。
去年くらいまでは、月に一度はお熱ですって呼び出されてたような。


で、今朝、朝の子供番組を見ていた流れで、
教育テレビをずっとつけっぱなしにしてました。
したら、子供向けの日本語講座みたいのがやってて。

「つかむ」と「にぎる」は、どう違う?

というお題でした。

答えはですね、
「つかむ」→手の甲が上
「にぎる」→手のひらが上

なんですわ!!

な、なるほど~~~

だから、「つかみめし」じゃなくて「にぎりめし」なんですね。
(「つかみめし」って、なんかあんまり食べたくない……
まあ、おにぎり作るときって、厳密には片手は手の甲が上になりますが
そのあたりは大目に納得していただければと。

つまり、
「つかむ」はcatchの要素が強く、
「にぎる」はholdなのかな、と解釈しました。
おもしろいねぇ、ことばって。

手の甲を上にしてキャッチしたあとは、すぐに手を裏返してホールドしたいものです。





川村カオリさん。

2009-08-02 | monologue
ワイドショーやバラエティ番組で、彼女の生き様、残した言葉、曲が、ずっと流れている。

金スマで読まれた、彼女が7歳の娘さんに遺した手紙の一文が
頭からはなれない。


「たくさんちいさなわがままを言うのがお仕事のあなたを、
こんなに早く大人にしてしまってごめんなさい」

というような内容だった。

シングルマザーだったカオリさん。
娘さんは、母親の病気をちいさな体で受け止めていて、理解していて、
「違う形で、娘もガンと闘っている」とカオリさんは言っていた。
カオリさんの体調がわるくて寝ているときも、
娘さんは「ママ起きて」とは絶対に言わなかったそうだ。


「ちいさなわがままを言うのがお仕事」。
そうなんだよな。ほんとうに、そうなんだよな。
こうたろうも、そうやって、わがまま言ったり、泣いて自己主張したり、
それがかなわなくて癇癪起こしたり、そのあと立ち直ったり、
そうやって成長しているところなんだよな。
まさに、それが今の彼のお仕事。

だから、こうたろうがグズったりきかんきだったりしても、
それでこっちがイライラする必要もなくて、
ただ見守ればいいんだ。そう思った。
カオリさんは、そういうこと、ものすごくよくわかってる母親だった。


ところで、カオリさんはご自身のことを
「他人からのイメージはZOOの川村カオリでしょ」という表現をなさっていたんだけど、
私は「ZOO」はどちらかというとエコーズの印象が強く、
川村カオリといえば断然「神様が降りてくる夜」です。
「やまだかつてないテレビ」、すごく好きで観てたので。

あの歌、神様に対して、いい意味でちょっと上から目線なんだよね。
あがめたり、願ったりするんじゃなくて、
「他人の毎日を見下ろしてばかりいるのって、退屈じゃないの?
ライブハウスに連れて行くから、地上に来てみない?」っていう。


「太っちょかやせっぽちか教えてよ
用意しておくよ Tシャツとブラックジーンズ」

「神様が降りてくる夜」の歌詞の一部です。
カオリさん。
神様は、太っちょでしたか? それともやせっぽちだった?

心から、ご冥福をお祈りします。