みちくさ茶屋

いらっしゃいませ。どうぞごゆるりと。

子供の靴って……

2007-02-28 | kid
こうたろうは今、14.5~15センチの靴を履いている。
もう小さくなった靴を処分しようと靴箱を整理したのだが、
どうも処分に思い切れない。
だって、まだまだ全然履けそうなのだ。
ただ、こうたろうには1センチばかり小さいというだけで。

ただしこの1センチって大きい。特に小さな子供には。
私自身、靴がきついのは本当にイヤだし、きつくなくてもどこかあたるとか
歩きにくいというのは一日中不快になる。
(私の場合、足が小さいというより甲が薄いので、合う靴を探すのは難儀な作業)
こうたろうにも、なるべく足元は快適にしてあげたい。

洋服なんかは、多少ボロでもきれいに洗濯すれば
身内にあげることはできるんだけど、靴ってそうもいかないんだよね。
2、3回しか履かなかったよそゆき用の革靴とかならまだしも、
外で遊びまわったあとの運動靴だと。
保育園っ子だから油性ペンで名前書いてあるし。

よっぽど汚れてるとか、カビが生えてるとかだったらためらわないんだけどなあ。
大人になってから、足が大きくなって履けなくなったから捨てるなんてことないから、
すっごく悪いことしてるような気持ちになってしまう。

うーん、本当に捨てるしかないのかなあ。もったいないよー。
一度まとめてビニール袋に入れたのだが、やっぱりゴミに出せずに
いい案が出ないかと部屋の隅っこにころがしてある。
うう、こうやってうちはモノがあふれていくんだよなぁ……。

彼が教えてくれたもの

2007-02-26 | monologue
仕事でお世話になった方の訃報を聞いて、ショックを受けている。
56歳。肝臓癌だったそうだ。

その方はイラストレーターで、「先生」と呼ばれていた。
私は先生と初めてお会いした時まだ上京したばかりの25の小娘で、
雑誌編集者としても一年生だったのできっといたらない点がたくさんあったと思う。
お叱りも、激励も、慰めも、たくさんたくさん受けた。
バカな話もいっぱいしたし、そんな雑談の中に深い助言があったりもした。
その言葉のひとつひとつが鮮烈に思い出されて、泣けてしようがない。

先生と、もうこの世で会うことは二度とないのだと思うと、
私の中でかえって先生の存在が濃くなってしまう。
どうしてなんだろう。どこをどう探しても、先生はいないのに。
肉体のない先生を、今までよりうんと近くに感じてしまう。

もっと会っていろいろ話しておけばよかったとか、
先生が生きているうちに成し遂げて褒めてもらいたいことがあったのにとか、
そういう嘆き方をするのはやめようと思う。
死んじゃったからそんなふうに思うなんて、それは先生に失礼だ。
それよりも、先生と過ごした時間、与えてもらった言葉を、
残らず私の血肉にしていきたい。

「近々またお会いしたいですね!」と言いながら会えずじまいの人が、
いったいどれくらいいるだろう。
私たちは、仲のいい人とは、連絡先さえわかっていればいつでも会って笑えると
思い込んでいるけれど、考えてみれば、「久しぶりだね、元気?」と言って
「うん、元気だよ」という答えが当然のように返ってくるって、
実はすごいことじゃないだろうか。
いろいろあるにせよ、お互い元気で対面できるなんて。

昔先生が私を形容してくださった言葉のひとつに、
「あなたを見てると、古いのか新しいのかわからないってところがあるね。
グラウンドをみんなで走っているとして、あなた、一等なのかビリなのかわからない。
ひたむきなのが、あなたのいいところだね」
というのがある。
けなされたのかほめられたのかわからない言葉で、先生はよくこういう
一見難解なもののあらわし方をする人だった。
でも、私は先生がそんなふうに私を気にとめてくれたことがうれしかったし、
とりあえず先生とうまく一緒に仕事ができているのでよしとしていた。

今の自分に、あのころ先生が認めてくれたような「ひたむきさ」はあるだろうか。
きっとない。
走っている人たちを、校庭の隅でただぼんやり見学しているだけのような気がする。
そう思ったら、また泣けた。
なんだよ、なさけないな。ちくしょう。しっかりしろ、あまったれんな、自分。
ビリでいいから、走れ。


私が結婚することになって静岡に行く前に、
先生がプレゼントしてくださった一枚の絵がある。
まんなかに富士山があって、左にカメ、右にツル。
「これ、あなたね」とツルを指差し、「で、これが彼」とカメを指差した先生。
仕事抜きで描いてくださった、ありがたいイラストである。

ご冥福をお祈りします、なんて固いことは言わないよ、先生。
きっとこれから高値がつくであろうこのイラスト、一円のギャラも支払えなかったけど、
先生が私の心に撒いてくれた種、きっと育てて花を咲かせてみせるから。
それできれいに飾るから。

元気な病人、病んでる健康人

2007-02-24 | kid
こうたろうの水疱瘡も終盤に入ったもよう。
が!
はーちゃんが発症してしまった……(>_<)
これってどう考えてもこうたろうが移したよね?
ごめんねええ~~

しかし、水疱瘡ってこんなに元気なもんなのか?
本人はいつもよりパワフルに遊びモード全開。
木曜の朝イチで病院に行ったきり、
ず~~~~~~っと家にこもってふたりでべったりいるので
いいかげん私のほうがくたばり気味……。(o;TωT)o
元気なのに加え、甘え度もアップしているのだ。
散歩にも行けないから発散できていないのか、やたら声がでかいし。
「これなにー?あれとってー!おかあさん、おかあさん、おかあさーん!
って感じで、久しぶりに後追いまでしはじめた。
全国良妻賢母協会(そんなものがあるかどうかは知らない)からお叱りを受けそうですが、
何度か「もうっ、ちょっとひとりで遊んでてっ!」とキレてしまいました。
病気の子供に向かって……ああ、ダメ母だなあ。

治るまでお風呂に入れないのもちょっとかわいそう。
頭かゆいとか言ってかいてるけど、これって水疱瘡のせいじゃないよな、たぶん。
あれっ!? そういえば私もこうたろうと一緒にそのまま寝てたから
水曜の夜から風呂に入ってないっ! うええ~~!

土曜の夕方になって相方がいるので、さっきようやく入浴しました。
明日はちょっとひとりで外出させてもらおう。(といっても夕飯の買い物くらいだけど)
一日一万歩以上歩いている私なのに、ここ3日、一日100歩も歩いてないかも……

うんのつき・パート2

2007-02-22 | kid
昨日の夕方、いつものように仲良しのはーちゃん親子と帰っていたこうたろう。
家まであと2分というところにある駐車場のすみっこで、
はーちゃんと並んでなにやら遊んでいたのだが(母親同士は少し離れたところでおしゃべり)
突然、

「うん○踏んだ~っ! うん○!」

と飛び出してきた。
6時半ごろなのでもう暗く、駐車場付近の外灯があまり整備されていなくて
よく見えない。まさかこんなところにうん○はないだろう、と
「え~、きっと泥だよ、うん○じゃないよ」などと言いながら靴を脱がせると、

べたっ……

うおおおおおお~~~っ!! 私の手にうん○が!!( ̄□ ̄;)

こうたろうは最近、長靴で登園することに命をかけていて、
昨日も晴れているのに長靴だった。
そして、どういうわけか長靴の側面にブツがくっついていたのだ。
(靴の底にも踏んだあとがあったけど)

な、なんで~~??
東京ドーム4分の1(相方調べ)もあるだだっぴろい駐車場で、
よりにもよってこうたろうがうん○を踏みそれを私が触ってしまうなんて。
前回が厄年の分で、今回が大殺界の分でしょうか。

しかし、そこで救いだったのが、
はーちゃんママのbanaちゃんが、たまたまウエットティッシュを大量に
持ち合わせていたこと。お、お世話になりました……。

さらに、帰宅後こうたろうが「ココ、かゆい~」とおなかを出すので見たら
虫さされみたいのが3つほどぽつっと。
本人はぜんぜん元気なのだが、も、もしや……と思い熱を計ったら38.5度。
そして朝には発疹が増えていた。

はいっ、水疱瘡でした!

保育園に入る前に予防接種打ったのに~!
(打っても何割かの子はかかってしまうらしい。そのかわり軽くすむけど)
先々週、保育園で何人か出たのだが、水疱瘡は潜伏期間が長いらしくて
その時にもらっていたのが今発症したみたいだ。

私から見ると、うん○踏んだ直後に水疱瘡なんて(踏んだ時点ではもう
なっていたんだろうけど)不憫でならないのだが、こうたろうはまだ
そこまでくよくよ考えないので、にこにこと病院に行き、にこにこと家で
遊んでいる。もう熱はなく、ちょっとかゆいくらいで超元気。
「あーあ、ついてないな」とか「予定が狂って困るな」とか、
これくらいの子供にはそういう余分なことがないんだよなあ。
ただ目の前にあるものが楽しかったり悲しかったりで。
生きるとは本来こういうことか、と考えてしまった。

ということで、しばらく親子で引きこもります。

直筆で書く

2007-02-20 | work
たまには仕事の話。

盲目の方が作られた俳句集の原稿をお預かりした。
著者は字を書くことができないので、ボランティアの女性が
代筆した原稿用紙。作品は400句近くあった。

句もすばらしかったのだが、その文字に目が奪われてしまった。
単に「きれいな字、読みやすい字」では言い尽くせない。
のびやかでおおらかで、それでいてはっきりと聡明な主張があった。
こんな形容は変かもしれないけど、魅力的で「美人な文字」だったのだ。

直筆の威力をあらためて知る。
この文字だけで、彼女のことを全面的に信頼できる気がした。
さらに、日本語って、ひらがなや漢字って、いいなあ、
この国に生まれてよかったなあ、とも。
つまりそこまで思わせちゃう文字だったということだ。

私はここ数年、年賀状50枚の住所を書き終わるだけで
手が疲れるようになってしまった。
小学校のころからある鉛筆ダコが嘘みたい。

直筆できちんと文字を書くこと、もう一度心がけてみようと思う。


ぜんまいざむらい

2007-02-16 | television
うちは毎朝NHKの子供番組を流し見しながら支度をする。
その中に「ぜんまいざむらい」(7時50分~55分)というアニメーションがあって、
このごろ私のお気に入り。

実をいうと、けっこう長いことこのアニメにはあんまり関心がなかった。
子供向けモードになっている時にはちょっとサブカルっぽい感じだし、
朝はだいたいバタバタしているのでゆっくり座って視聴はしていなかったのだ。
ちょっと時間に余裕があるときにちゃんと見たら、なんとまあおもしろい。

ぜんまいざむらいはかつて泥棒だったのだが、井戸に落ちて死んでしまう。
井戸に住んでいた神様に「心を入れかえるなら生き返させてやる」と言われ、
頭にぜんまいをつけたからくり人形(なのかな?)になる。
そして108つの善行を施せば、人間として生き返ることができるという。
で、ここからがスゴイんだけど、ぜんまいざむらいが善いことをすると
頭についているぜんまいがくるくる巻かれて寿命が延びるのだ。
善いことをしなければぜんまいが巻かれないから死んでしまうし、
たまには油をささないと体の動きが悪くなったりもする。
ううむ、シュールだなあ。

毎回、「町に悪人が来て騒動が起きる」→「ぜんまいざむらいが悪人を懲らしめ、
町人を救う」というようなストーリー。
この手の完全懲悪は私の好きな展開だが、この懲らしめ方がいいんだなあ。
ぜんまいざむらいが持っている「必笑だんご剣」という武器があって、
そこから飛び出しただんごを悪人が食べると、みんないい人になっちゃうのだ。
悪いヤツをやっつけるとか追い出すとかいうんじゃなくて、
改心させてしまうなんて究極の世界平和。

さらに、このぜんまいざむらい、あまりにほのぼのしていて純粋で、
自分が生き延びたいとか人間になりたいという見返りを期待して動いているふうには
感じられない。
なんでもまっすぐじゃないと気がすまない迷惑なおじさんに対しては
「世の中には曲がっているほうがいいこともあるんだよ」と諭し(深いな~!)、
弟子にしてほしいと申し出る忍者には
「弟子なんかいらないよ。でも友達なら欲しいな。今日から友達だよ」
と手をさしのべる。
私の中で彼は、毎朝ゲンキをくれるヒーローだ。
たった5分の枠で、いつも感動させれられてしまう。

私は今までの人生で、何回ぜんまい巻いてもらえるようなことしてきたかなあ。
せめて油くらいさして、動けるようにしなくっちゃね。

体にいい話

2007-02-14 | health

先週、保育園で保護者懇談会があった。
この保育園は、年に3回、2時間の席を設けている。
他のお母さんたちと交流できる貴重な場なので、
私はいつもこれを楽しみにしている。

今回、興味深かったのが、途中参加した給食室の調理師Y先生のお話。
彼女はめちゃくちゃ勉強家で、献立表のあまったスペースにいつも
食に関する役立つ情報をわかりやすく書いてくれるのだが、このミニコラム、
まとめて本にしたいなあ~と思うくらいおもしろくてよく出来ているのだ。
この保育園は、とにかく食育にすごく力を入れていて、
野菜とお米は山形の農家と契約して送ってもらっているとか。
(園児も山形まで行って田植えや稲刈り参加のイベントもある!)
最初は、正直、そこまでしなくても……と思ったし、
お盆などで農家(業者?)がお休みのときは親が弁当を作っていかなくては
いけないので、あんまりうれしいシステムではなかった。
でも、前回の懇談会で出た枝豆入りのおにぎりが本当に本当に美味しくて、
「こうたろうってば、こんなの毎日食べてるの!!」とびっくり。
その後、他のイベントでそのお米を売っていたので少しだけ購入。
家で炊いてみたら、マジでうまいっ。弾力がちがう。
こうたろうはこの給食のおかげで丈夫に成長しているのだ、ありがたい。

Y先生は、子供の食事について話してくれたあと
「何かあったら、いつでも声かけてくださいね~」とおっしゃっていたので、
会が終わってからさっそくつかまえて
「私、体力つけたいんですけど、効率的な食事の摂り方を教えてください!」
と、あれこれ聞きまくった。
それで、
①決まった時間にきちんと食事をする。
②動物性たんぱく質を意識して摂る。
の基本原則に加え、
③おやつの時間を大切にする。
というのがちょっと斬新でした。
食事の間隔のリズムというのはとても大切なんだそうで、内容も
チョコレートやクッキーではなく、おにぎりやふかし芋などにしては、とのこと。
なるほど、おやつも決まった時間に、ごはんっぽいのにするのね。
(まあ、会社にいるとコレはなかなか難しいものがありますが。
3時になるとデスクでふかし芋を食いだす女……あやしい……)
考えたら私、おやつの時間って決めてないな。
仕事の合間にチョコとかいうのはあるけど、
いくら体力つけたくてもそういうだらだら食いはよくないってことね。

それとおもしろかったのが、料理について考えるという行為が体にいいという説。
「あれとあれを炒めて、あれで味つけして……」とか「あれもおいしそうだから
食べてみようかな」とか、そういうことを考えていると細胞が活発になって
体が元気になってくるんだそうだ。
当然な話かもしれないけど、そういえばそうだなって思い当たりません?
それに、料理の好きな人って、独特の健康オーラがあるような気がする。
自炊が体にいいっていうのは、添加物が少ないとか、外食より野菜を
摂りやすいとういうのもあるけど、脳みその問題もあったのかも。納得。

私は専門家に話を聞くのが大好き。
その分野に関して自分が無知なほど面白いし、
その人が引き出しをひとつひとつ開けてくれるさまがすごーくうれしいのだ。
部屋のすみっこでY先生とふたり、そういう話を真剣な顔でふむふむと聞いていたので、
ハタから見ると「こうちゃんのお母さん、教育熱心だわ~」と思われたかも。
でもごめんなさい。この時、自分のことだけいろいろ聞いて、
子供に関する質問はひとつもしませんでした……。
いいのいいの、こうたろうはY先生の給食食べてればとりあえずOKだから。
またY先生のところにお話聞きに行こうっと♪

巻き寿司ブーム

2007-02-09 | monologue

恵方巻きを作ってから、すっかり巻き寿司にはまってしまっている。
時間と材料をみつけては台所で巻いている始末。
自分だけのごはんを用意すればいいような時は、お店で巻き寿司をあれこれ
買ってきて、中身を研究したりもしている。
昨日は、稲荷寿司も作って義姉K子のところに試作品を持っていった。
久しぶりに会ったベビーも大きくなっててかわゆい。

巻き寿司の楽しみは、具に何を持ってくるかというところから始まる。
私は基本の3色(赤、黄色、緑)を入れるように心がけているんだけど、
たとえば赤と黄色がカニかまぼこと卵焼きだとして、何を緑にするか。
キュウリとレタスでは、歯ごたえそのものが違う。
大葉だとがらっと風味が変わるし、アボカドは本人がかなり主張する。
それだけでもいろいろなバージョンができるんだから、組み合わせは本当に無限大。
マヨネーズなんか差し込もうものなら、またまたバリエができる。
もちろん4色にしてもいいし、シンプルに具は2種類だけっていうのもいい。
あと、胡麻をちらすとかね。あー、おもしろ~い!!

こうなると、料理っていうより工作である。
でも料理のすばらしい点は、消える(食べてなくなる)ことですね。
よかった、はまったのが陶芸とかリリアンとかじゃなくて。
こういうのに夢中になってしまうと、えんえんと作品が増えてしまい、
人にあげられないし捨てるのも悲しいし……なんて結果になるのだ、私の場合。

ということで(?)本屋に行けば料理本コーナーに立ちすくむ。
ついに、すっごく私好みの本を発見。家でできるお寿司というコンセプトで、
マット紙に印刷された写真がどれもこれもすてき。
巻き寿司はもちろんのこと、ちらし寿司もぱっと豪華に見えるし、手毬寿司もかわいらしい。
出版社名を見たら、私が昔勤めていた会社だったので、編集者の名前を確認したら、きゃ~!
私がひそかに憧れていた男性のお名前が!

といっても、すれ違ったときに挨拶をする程度。とにかく外見がスキだったの。
ただし、あちらは私のことなど、部署と顔くらいは知っていたかもしれないけど
名前は不明だったと思う。
接点はほとんどなく、私だって彼がどこのダレなのかわからなくて、
顔写真付きの社員名簿をめくってやっとプロフィールをゲットしたくらいなのだ。
結局、ひとこともお話しないまま私は退社。そのあと彼はあっさりケッコンしてしまった。
当時はもっと忙しい部署にいたけど、今はこういう落ち着いた本を作っていらっしゃるのね……。

気が付いたらその本をレジに持っていっていた。売上げに貢献させていただきました、はい。
ああ、ページをめくるたび、エレベーターで一緒になってドキドキしていたことなんかが蘇る……。
そしてそんな甘酸っぱい気持ちを抱きながら、これまた酸っぱいご飯を巻き巻きするのでした。
そういえば巻き寿司って、ほんのり恋の味かも……。(そうか?)


うんのつき

2007-02-06 | totsuka
予定のない日曜日、お天気がよかったので、こうたろうにお願いして、
保育園でいつも行っている公園に連れていってもらった。

私はお砂場セットを持ち、相方はサッカーボールを片手に。
こうたろうは「こっちだよ!」と得意顔で道案内をしてくれた。
おお、これが家族の休日というやつか! しみじみ。

暖かくて空が青い。
公園に着き、すべり台やブランコ、サッカーボールでひとしきり遊んだあと、
お砂場へ。夢中で山を作っているうち、こうたろうが靴を脱いだ。
私もコートを脱ぐついでに、一緒に裸足になってみる。
気持ちいい!

「ハメはずすねぇ~」と相方にはあきれられたが、
見よ、この高い青空を!
このかがやく太陽の光を!
私の友人たちは、ハワイやら沖縄やらエジプトやら行っている最中である。
私も、イメージの世界だけでいいから異国へ飛ぼう。(沖縄は日本だけど)
ということで、「ここはシドニー。ボンダイビーチ」という設定にして、
足元の砂だけ見て想像力をフル回転させた。
イマジネーションだけでけっこう簡単にうっとりできるものだ。
私は一瞬にしてオーストラリアへ行き、砂浜で海風を浴びた。

さーて、そろそろ現実に戻るか、と腰を上げ、足の砂を払おうとしたら
右足のかかとのところに、砂というか、湿り気のある土みたいなものが付いている。
あれっ、と指でぬぐって青ざめた。

私……
私……

ウン○ふんでる!!!!

それまで相方と、「なんか臭いよね」「そうかな」という会話を
3回ほどしていたのだ。野良猫が公園を横切っているのも見た。
ブツのやわらかさからいって、まだそんなに時間が経っていないもよう……。

私は相方に文字通り後ろ指をさされ、ケンケンしながら水飲み場まで行き(腰痛治っててよかった~!)、
ウエットティッシュでとりあえずあらかたふき取ってから水道で足と手を洗った。
いくら暖かい日だとはいえ、2月初旬の公園の水、足には冷たかったです……。

もう青い空も太陽の光もイマジネーションの材料にはならなかった。
ここはまぎれもなく戸塚で、私は旅行者ではなく、ウン○まみれの
ドジな母親なのだった……。

翌日、保育園で「D公園に行ったんだけど、砂場で猫のウン○踏んじゃいましたぁ(←まさか裸足とは言えない)」と
先生に笑いながら話したら、
「そうなんですよ! あそこの砂場、危険なので子供を遊ばせないようにしてるんです」
との返答が。
そ、そうだったのか~!!
どうりで砂遊び好きのこうたろうが直行しなかったはずだ。

人が一生のうち、ウン○を素足で踏むというのはどれくらいの確率なのだろう。
やっぱ厄年だから??


節分

2007-02-03 | monologue
初めて親子3人そろって節分です。

相方が鬼のお面をかぶって隣の部屋から現れたのだが、
それがなぜかけっこう本気で怖くて、(怖いっていうか不気味だった……)
にやにやとお父さん鬼の出現を待っていたこうたろうも一瞬にして硬直。
あまりの恐怖に、私とこうたろうで「鬼は外! 鬼は外!!!」とかなり真剣に
豆をぶつけてしまい、気がついたら「福は内」を言うのを忘れてしまっていたみたい。
場所によっては、「福は内」だけで「鬼は外」は言わない地方もあるというのに。
ああ、それにしても気持ち悪かった。なんでだろう? 鬼のお面はコミカルだったのに。


さて、恵方巻はできあがってるものを買おうと思っていたのだが、
相方と話しているうちに作ることにした。

自慢できることじゃないけど、巻き寿司作るの初めて!
100円ショップで巻き簾を買い、いつもよりちょっと大きめのスーパーへ。
そこの惣菜屋でお店のおばさんが恵方巻きをえんえんと作っていたので、
相方とふたりしてじーーーーーーっと観察する。
(おばさん、こっち見てなかったけどプレッシャーだったろうな~)

具は、まぐろのたたき、アボカド、卵焼き、きゅうり、の4種類にしてみました。
酢飯を作り、巻き巻き。

た、たのち~~い

相方と、あーだこーだ言いながら競って作った。
作り終えると、中がどうなってるかカットして見たい!という欲望がむらむらと。

でも恵方巻って、切ってはいけないんだってね。
(「縁を切る」ということにつながるから)
どうしても中を切って見たかったので、
「これは恵方巻じゃない」と声に出して言いながら、カット用にも作った。
(それが上の写真の右側の皿。ちなみに巻いたのは相方)
オオ~っ、うまくできてるではないか。

そして晩御飯にみんなで食べましたよ。
ちゃんと北北西を向いて、願い事をしながら、一言もしゃべらず。
出来立てだからか、すっごくおいしかった。
(しかしこうたろうは、せっかく私が巻いてやったのに
中身を分解して食べていた……もちろん北北西も向かず、しゃべりまくっていた。
そしてありえない量の豆をずっとぼりぼり食べていた)

それにしても、巻き寿司を作るのがこんなに楽しいなんて知らなかった~♪
意外と簡単だし、華やかだし、嫌いな人もあんまりいないだろう。
これからうちでご飯を召し上がるお客様は、
へたくそな巻き寿司がいっぱい食卓に並ぶ可能性がありますので
心していらしてくださいませ。