先週の連休、相方が「ガンバの冒険」のDVDを持って帰ってきた。
職場の人が唐突に「ツタヤで借りて録画したのであげます」
と言ってダビングしたのをくれたらしい。
テレビで放映されたのを収録したもので、全部で5枚あるうち
相方がもらったのは、はじめの2枚。
なぜ突然。なぜガンバを。なぜ相方に。なぜ2枚。
なぞは深まるばかりだが、朝帰りだった相方はそのまま寝てしまったので
こうたろうと一緒に観た。
ガンバを知らない若い人も、「なつかしアニメ特集」とかで
けっこう取り上げられているので、
ガンバ~、ガンバ~、ガンガンガーンバ♪
というノリのいいオープニング曲を聴けばわかるはず。
個性的なネズミたちが、海を越えて冒険するストーリー。
しかしこれ、じっくり本編を観てみると、かなり重いアニメ。
ゆかいな仲間たちの冒険物語♪というんじゃなくて、
もうホントに生きるか、死ぬかっていうサバイバルな話だ。
簡単に言うと、ノロイという悪どいイタチを倒すために、
ガンバを中心にネズミたちが闘うという内容なんだけど、
「自然界の厳しさを説く」というよりも、
「不条理な権力に屈するな! 立ち上がれ、平民たちよ!」という感じ。
そしてノロイが、マジでこわい。姿を見るだけで、ぞわぞわくる。
リスの「黒狐にとって、僕らは冬の食料なんだ」なんてセリフも
あのマンガマンガした絵柄で言われると「えええ!?」なんてびっくりしてしまう。
キティちゃん(猫)がミッキー(ネズミ)を食う、みたいな。
そんな中、「ボーボが初めて恋をした」というタイトルがあり、
「おお、こんなほのぼのした回もあるのか」と思いながらゆったり観ていたら
ボーボと仲良くなった女の子(リス)のお兄さんが、
仲間や妹を守るため、黒狐との壮絶な闘いのすえ死んでしまった。
悲しい。かなり悲しい。っていうか、そのタイトルちがうだろ。
ネズミたちは赤いツナギ着てたりチューリップハットかぶってたりしてカワイイし、
サイコロ振ってばかりいる「イカサマ」とかキャラもユニークだし、
一見楽しげなのになあ。
でも、そのギャップがまたよかったりもするんだろうな。
このタッチがヘビーなテーマをやわらげてくれるというか。
子供のころのアニメを今になってあらためて観ると、
いろいろ考えさせられますな。
ところで、ガンバの声優は野沢雅子さん。
我々世代は、主人公がこの声でしゃべってるのを聞くとなんか安心するよね。