みちくさ茶屋

いらっしゃいませ。どうぞごゆるりと。

クレヨンしんちゃん

2008-08-29 | television
先週、久しぶりにテレビで「クレヨンしんちゃん」を見た。
こうたろうが生まれる前によく見ていて、
「こんな子を育てたいわ」などと夢想していたのだ。
果たして私は男の子を産み、
こうたろうはようやくしんちゃんと同じような年齢になった。
金曜日の7時という時間帯はまず家にいないので
ここ数年観ていなかったのだが、先週はたまたま在宅中で
こうたろうと一緒に視聴。

すごい!

しんちゃん、
すごい!!

知らなかった。
こんなに有能な5歳児だったとは。

まず、物語は、友達数人と外で遊んでいるシーンから始まる。
大人なしの幼稚園児だけで遊んでいるというのもちょっと驚いたが、
注目すべきはこのあと。
突然雨が降ってきて、みんなでしんちゃんの家にとりあえず入ろう!
ということになるんだけど、そのときに限って母みさえが家にいない。
しんちゃんは大急ぎで、犬小屋に隠してある合鍵を取り出し、
まだ身長が足りなくて届かない鍵穴に
ササササッと忍者のようによじのぼってカギを開ける。
家に上がったしんちゃんは、まず自分の服を脱ぎ、
ずぶぬれの友人たちに、みんなも脱げばぁ?と促す。
そして全員にバスタオルを配り、

椅子をふたつ、背中合わせに並べて紐を渡し、
そこにみんなの濡れた洋服をつる下げて乾かす
というワザを、さりげな~くやっちゃうんである!!

やられた。
私は、こういう男の子にほんとうに弱い。
普段、バカなことばっかりやってエロ全開なんだけど、
困った場面では冷静に物事を処理し、皆を誘導していく能力。
5歳ですよ、5歳!
なんと自立し、そして、なんと気配りのきく男の子なのでしょうか。

いったいどんな大人になるのか将来が楽しみだけど、
「大器晩成タイプ」と言われながら全然大人になれないカツオ君と
同じ道をたどるのね……ザンネン。



商売上手

2008-08-26 | people
お気に入りの生成りのカーディガンを
膝の上に置いて食事をしていて、
ほうじ茶をこぼしてしまった。

右胸の少し上のあたりに、茶色いシミが。
うーん、油汚れって意外とラクに落ちるんだけど、
お茶って難しいんだよな。

近所のクリーニング屋A店に持っていったところ、
なんだかものすごく横柄なおばちゃんが出てきて、
私が「ここにシミがあるんですけど……」と指差したら
「うち、シミ抜きやってないんですよっ」
激しくイヤな顔をされた。
な、なんだ? 
私、なんかアンタを怒らせるようなこと言った??
そしてそのおばちゃん、カーディガンにちらっと目をやり、
「脇ジミって、落ちないんですよねえ~!」
と、汚らしいものでも見るような目つき。

小さくプチっ……

なんなんだよ、その態度!
だいたい、こんなところにワタシの脇はない!!

「これ、脇ジミじゃなくて、お茶をこぼしたんです」
と、なるべくクールに言い放ち、
カーディガンを持って店を出た。
こんな店、もう絶対行かない。
もしかしたら、感じ悪いのはこのおばちゃんだけで、
他の店員さんは一生懸命ココロを尽くしているのかもしれないけど、
この先私がこのドアを開けることはもうないでしょう。

で、少し離れたB店へ。
若い女の子がまた困ったような顔で
「うち、シミ抜きはやってないんです……」
うーん。
仕方なく、またさらに足を伸ばしてC店へ。

C店の店員さんも、A店のおばちゃんと同じくらいの年齢の
女性だった。
カーディガンをていねいに広げて、シミをチェックしたあと、
「何のシミかわかりますか?」と聞かれた。
ほうじ茶です、と答えると、それならやはりシミ抜きしないと
落ちないという。
「すみません、うち、シミ抜きやってないんです」
と、丁重に謝られたので、ここでもダメか~と帰ろうとしたら

「でも薄いし、縫い目の上とかじゃないから、
もしかしたらシミ抜きじゃなくてもドライクリーニングで
取れるかもしれません。この部分にお茶をこぼしたということを
きちんと業者に伝えます。やってみる価値はあると思いますが、
それでもやっぱり取れなかったら、申し訳ありませんが
ご了承いただけますか」

こんなふうに言われたら、「じゃあ、お願いします」と
言ってしまうのが消費者じゃないでしょうか。

で、結果的にやっぱり少し残ってしまったんだけど、
それでも全然悲しくなかったし、
気持ちよくお金を払えたし、
「またここでお願いしよう」と思った。

引き取りに行ったときは違う人が対応してくれたんだけど、
袋に「右・胸元にほうじ茶のシミ」
「もし取れなかった場合のお客様了解済み」
などと書かれたメモが貼ってあるのが見えた。
店内での伝言も完璧。
なんて気持ちのいいクリーニング屋だ。
これだって、もしかしたらたまたま
心遣いのできるスタッフに当たっただけで、
A店のあのおばちゃんみたいな店員も
いるのかもしれないけど。

仕事って本当に、
ひとりひとりの対応、
ひとつひとつの対応が、
すべてを決めるんだなあと実感。
客なんて、一個気に入らないことに遭遇すれば
もう二度と利用しないって決意しちゃうもんなんだよな。
接客業だけじゃない。どの業種でも通じることだと思う。
私も気をつけようっと。

ハナちゃん。

2008-08-21 | people
元上司Fさんとランチしました。

Fさん(57歳)が「僕、痩せないといけないんですよ」
とメタボを気になさっている様子。
お正月にいただいた彼の年賀状に
「ネコを飼い始めました」というメッセージがついていて、
手書きのネコのイラストがあったなー、
たしか「ハナ」って名前だったなーと思い出し、
「ハナちゃんと遊んだらいいじゃないですか」
と言ったら、
「いや、ハナじゃ相手にならないですよ」
と苦笑。

私はネコとか飼ったことないけど、
メタボ解消するには相手不足なのかしらん。
イヌなら散歩でかなりの運動量が期待できそうだけど、
やっぱりネコじゃね、そうだよね。

私「まあ、一緒にお散歩とかしないですもんね」
F氏「しないしない! 一緒に外に出たりしないですよ」
私「もっぱら家で遊ぶんですか」
F氏「そうですね。家内とばっかりで、あんまり僕とは遊ばないけど」
私「かわいいでしょう?」
F氏「どうかなあ」
私「Fさんの膝にちょこんと座ってテレビ見てたりとか」
F氏「ないですよ、そんなの! 自由気ままにしてますよ」
私「そうなんですか。トイレだけちゃんとしてくれれば
  あとはいるだけで和ませてくれるって感じですかね」
F氏「トイレくらいは自分で行きますよ」
私「しつけ、大変でした?」


このあたりでF氏、
話がどうも食い違っていることに気が付いたようで……





「ハナは娘(30歳)の名前です」



ヒョええええええええ~~~~!!!!!

ごめんなさいいーーー!!

よくよく聞いてみたら、
あの年賀状のイラストを娘さんが書いて、
「ハナ」とサインしたものだったみたい。
ネコの名前じゃなかったのか……

こんなアンジャッシュのコントみたいなことを
素でやってしまった……

でも意外と会話つながるもんですね。

赤バケツの思い出

2008-08-19 | people
先週末、夏恒例の家族旅行で
御宿の海に行ってまいりました~。

浜辺で私と一緒に山を作っていたこうたろう。
砂遊びに使う道具が汚れていると言って
海に洗いに行ったのだが、大泣きして戻ってきた。

赤いのがなくなっちゃったああ~~~!!

「赤いの」とは、手に乗るくらいの小さなバケツ。
洗っているうち、波にさらわれてしまったらしい。
お子様ランチについていたおまけで、
別に高価なものではないんだけど、
こうたろうが3年くらい大事に使っているもの。
同じものは、どこにも売っていない。
泣いているこうたろうを浜辺に残し、
あわてて波打ち際に探しにいったところで、
ボディボードに興じていた相方が
「どうしたの?」とやってきた。

事情を説明すると、
「俺、探しておくから、こうたろうのそばにいてやって。」

見つからないだろうな~と思いつつ
こうたろうとふたりで浜辺にいると、
ほどなくして相方が笑顔で
赤いバケツを片手に掲げ、こちらに向かってきた!

いや~、なんか感動しちゃいましたよ。
この広い広い海で、
この小さな小さな玩具を探し出してくるとは。
父ちゃん、えらい!!

「砂時計」で、杏ちゃんが大吾のことを
忘れられなかったのがよーくわかりました。
(杏ちゃんは何度も大事な砂時計をなくすんだけど、
必ず大吾が見つけてくれる。それも、いつも海とか川とか。)

その赤いバケツが、コレです。
映りが悪いですが。
隣で水色の浮き輪を持っている黄色い海パンが
こうたろうです。



次の日の夜、家に帰ってからこうたろうが相方に突然、
「お父さん、あの赤いの、見つけてくれてありがとうね。
どうやって見つけたの?」と言っていたそう。

こうたろうの、もうじき5歳の頭の中で、
「お父さんって、すごいなあ」っていう刷り込みと共に
夏の海での思い出ができていくんだな~と。
この赤いバケツが、こうたろうにとって
そんなに大事じゃなくなっても、
きっとお父さんへの感謝は忘れないだろうな。
そうあって欲しいです。

ちょっと古いですが、やっぱり「モノより思い出」ですな。
(いや、これも結局モノってことなのか)

当選!

2008-08-14 | totsuka

いつも行くスーパーの抽選クジで、
ゲットしました~~!!

大振りの桃、13個入り。
ご近所さんやマンションの管理人さんにも配りましたが、
桃ってほんとうに喜ばれますね。
当たったこともうれしかったけど、
こういう機会にご近所づきあいが深まるのも
よかったことだ、と思うしだいです。

西の魔女が死んだ(映画の感想)

2008-08-12 | movie

 映画を観て来ました。梨木香歩さんのロングセラーであるこの小説、2年前に読んでものすごく感動したおはなし。あえて再読せずに視聴に臨みました。
(ネタバレは極力なし……のつもりです)

 美しい風景、すてきなおばあちゃん、主人公まいのナイーブさ、どれをとってもイメージぴったりで、根強い原作ファンもこれなら納得だろう、という感じでした。おばあちゃんの住む家の中にあるデティールひとつひとつのセンスが良かったし、洗濯したシーツをラベンダーの上に広げて干したり、ワイルドストロベリーのジャムを作ったりするシーンは、ここが日本であること、現代であることを忘れてしまうような、憧憬を覚えさせる映像でした。
 ……なのですが、どういうわけか、原作で得られたのとはまったく違う感情がわきあがる仕上がりになっていたように思います。私だけかな?
 原作では、ほとんど「まい」の目線なので、おばあちゃんの存在があまりにも圧倒的であり、力強くて「安心」でしたが、映像となるとどうしても俯瞰で映ってしまうせいか、ちょっとしたときに見えてしまうおばあちゃんの弱さ、寂しさが伝わってきて、なんだかとても悲しい気持ちになってしまいました。
 学校という場になじめない、デリケートな中学生のまいが、山で大好きなおばあちゃんにいろんなことを教えてもらいながら成長していく……というのが物語の主旨ですが、映画では、「山でひとり暮らすおばあちゃんが、孫娘に会えてとてもうれしくて、いつまでも一緒にいてほしくて、でもそれがかなわなくて……」というおばあちゃんサイドの心情を強く受け取れてしまった気がします。(私がトシを取ったということなのかもしれませんが。)
 映画を観終わってからもう一度原作を読んでみたのですが、セリフ回しなどがびっくりするくらい忠実なのに、終盤でまいがおばあちゃんとちょっと仲違いするシーンが、少し違うものになっていました。うーん、ココが肝心なところだと思うんだけどな。
 まいは、少女ゆえの純粋な残酷さで、おばあちゃんにキツイことを言ってしまうのですが、原作でおばあちゃんがそれをおおらかに受け止めているのに対し、映画ではものすごく気まずいことになっていて胸が痛かったです。また、ラストでおばあちゃんがまいに残したサプライズも、原作では素直に「おばあちゃん、スゴイ!」と感動したのですが、映画では「もしかしてこれは、おばあちゃんがゲンジさんに頼んだのかも」というウラ読みをしたくなってしまいました。
 ここまで書いておいてナンですが、原作と映画のどちらが良い、悪いということではなく、メッセージの相違なのだと思います。どちらも、大事なことが描かれていて、観る人それぞれにそれぞれのことを感じさせる傑作でした。
 余談ですが、観終わったあとにトーストが食べたくなる映画でした~!! 

脱皮

2008-08-08 | monologue


通勤途中で発見。

うんしょうんしょ、と皮を脱ぎ
羽を乾かしながら、ほっと一息、
というところでしょうか。
おつかれさま。

「出たて」だけあって、
虫が苦手な私から見てもきれいな蝉でした。

ことだま。

2008-08-05 | monologue
うちで使っているフライパンが劣化してきたので、
そろそろ買い替え時だなと思っていた。
しかし、西友が閉店した今、こうした生活雑貨を
すぐ手に入れるのがちょっと難しい。
足を伸ばせばユニーがあるんだけど、
外出のついでに、というには行動範囲外。
フライパンのためだけにユニーにはなかなか行けずにいた。

フライパン、フライパン、と考えていたら、
ほとんど食品売り場ばかりのスーパーで
なぜかフライパンが特別販売!
ラッキ~! 安価でゲット♪

と、ほくほくしていたところに、
近所の夏祭りでビンゴゲーム大会が。

わたくし、
2等でございました~~!!!

キャー景品、知らされてないけど、何かしら??
ほとんどスキップしながら壇上に取りに行ったら、

フライパンでした……。

フライパン、フライパン、って
唱えすぎたか。

捨てられない人。

2008-08-01 | people
少し前に、後輩Yちゃんのお宅に遊びに行ったときの話。
彼女は私のひとつ年下で、年末にふたりめの赤ちゃんが生まれて
現在、育休中。

結婚して5年になる彼女の、「だんなさん話」がすごく楽しかった。
よそんちのだんなさんの話って、なんでこんなに面白いんだろう。
だいたいにおいて奥さんはその状況描写に長けている。
夫婦それぞれのありかた、対処の仕方なんかが、
本人はいたってマジメに怒っていて、一生懸命なんだけれど、
聞いているほうは笑わずにいられない。
これって、結論として「うまくいっている夫婦」ということなんだと思う。

Yちゃんのだんなさんの、一番「困った話」は、
「タメ癖がある」点。
とにかくモノが捨てられないんだそうだ。
ううむ、それはヒトゴトとは思えない。私もその癖持ってるよ……と
思いながら耳を傾けていたのだが、これがすごい。

ふたりがつきあっているころ、1人暮らししていただんなさんのアパートに
初めて遊びに行ったとき、Yちゃんはこう思ったそうだ。
「こ、この家には、大人の男が1人と、小学生の男の子が2人くらい
住んでいるのではないか!?」

つまりまあ、そんなようなアイテムがごっそりつまった部屋だったらしい。

そしてめでたく結婚。
やたらモノが多いだんなさんに辟易しつつ、
(捨てようとするとものすごーく怒られるとか)
1児が生まれた年に、新築の一軒家を購入。
ああ、部屋が広くなった……とYちゃんがほっとしていると、
実家からだんなさんの荷物がいっぱい送られてきたという。
きっとご両親もほっとしただろうな~。

この家、3階建てなのだが、
「3階はだんなの荷物だけがぎっしり」なんだとか。
その内訳を聞いてみると、
「小学校のときのコロコロコミックとか、教科書とか、
赤ペン先生からの返事とか、ぜんぶとってあるんですっ!!」

ま、負けたわ……
私も相当、モノを捨てられない病気だけど、上には上がいるんですねえ。

「子供のころ使ってたおもちゃとか、クーピー(!)まであって。
このあいだ娘(3歳)に、だんなが小さいとき買ってもらったカスタネットを
使わせて、ほら、役に立っただろ?って自慢気に言うんですっっ!
そんなもん、100円ショップで買えるっつーの!!」

あんまりおかしくて笑いながら、私が
「コンテナとか借りればいいんじゃないの?」と言ったら、

「………実は借りてるんです、コンテナ……」
というYちゃんの沈んだ返事が。
す、すごい。私、冗談だったのに。
ここまでくるともう何もコメントできない。

そのコンテナには、普段使わないスキーの道具とかが入っているらしい。
まあそれはそれで正しい使い方なんだけど、
赤ペン先生の返事のほうがよっぽど普段必要ないんじゃ……。

子供2人分のモノがまたどんどん増えていくから、
イヤでもだんなさんがモノを整理しなくちゃいけない日がくるんだろうな。
2人目は男の子だから、
2世代にわたってコロコロコミック収集……というのも
ちょっと素敵だけどね。