新学期

こうたろうのはじめての夏休みが終わりました。

宿題の「夏休みの想い出」の絵には、
一体の大きなカマキリ。
家の近所や学校（はまっこ）でつかまえてたもんね。

……いいんだけど。

一応さ、いろいろ連れてったつもりだったんだけど。
プールとか、お祭りとか。


宿題には日記帳があり、昨日までで終了。
裏表紙に「夏休みにいちばん心にのこったことを書こう！」とあり、
今度は何を書くかな？と思ったら

「カマキリをつかまえたこと」。

そ、それしかないのかぁああ！！

まあでも、この夏を元気に過ごせて
母ちゃんはそれが一番うれしかったよ。


小説WEB連載、第２話更新してます。
⇒ジャパラリア

変わりゆくもの

私の住む戸塚は、数年前から駅前開発をしており、
新しいビルが建ったりターミナルの構築がされている途中である。

あおりを受けたのは昔からある商店街。

私が引っ越してきたときにはもうすでに、商店街はほぼ消えつつあったので
商店街がなくなることには個人的な喪失感はなかった。

が、このたび、
メインで通いつめたスーパー石黒が閉店に。

これは痛い。相当な打撃だ。
駅前に大手スーパーがいくつもできてしまったのが原因らしい。

でもだからって、私は浮気ひとつせず、石黒一筋だったのに！！

私は愛した。
石黒の、
あの狭さ、コンパクトさを。
気のきいたお惣菜の数々を。
298円のミックスサンドイッチを。
２丁で100円の豆腐を。
卵１パック100円のタイムセールを。
そしてそして、
桃の抽選会を。

新しくできたスーパーはどれも駅寄りなので、
我が家からはどこも遠くなる。それも痛い。
自転車が置けないのも難点だ。

開発って、住みよい町にするためのものじゃないのか。
いいもの、必要なものが淘汰されてしまうことに疑問を感じる。

石黒は今後新たに、業務用スーパーとして生まれ変わるそうですが、
来世でも仲良くなれたらいいなあ。