みちくさ茶屋

いらっしゃいませ。どうぞごゆるりと。

映画鑑賞「ハチミツとクローバー」

2006-08-24 | monologue
妹と「ハチミツとクローバー」映画版を観てきました~。
※ネタバレ全開です!

映画化されると聞いたときには、誰がはぐちゃんを演るのか?ってことが
一番のキーポイントで、「蒼井優~? 好きだけどはぐちゃんじゃないよ」と思っていた。
が! すごい! 蒼井優は彼女なりのはぐちゃんになっていた! スバラシイ。
っていうか、はぐちゃんが一番ぴったりきてたかも。

他の面々も、原作のイメージを壊さない努力がかなり感じられたけど、
なんで……なんで……森田君があんな姿に。

いや、演じてる伊勢谷君はカッコいいよ。でも森田君じゃない(←ファン)。
なんつーか、男クサすぎ。口の下のピアスはやめろ。
(妹が「あれホクロじゃないの?」と言っていたけど違うよね??)

でも、はぐちゃんとふたりで絵を描くシーンがすごくかわいかったので、
「そうか、原作から離れて観たほうがいいんだな」と割り切って鑑賞続行。

うーん、でも、原作を知らない人からしたら、わからない部分とか
気がつかない点がたくさんあるんじゃないかと思う。
山田が商店街の酒屋の娘だってこととか。(店の前に座ってただけだったので)

あれだけ長い話を2時間でまとめるのは難しかったのかもしれない。
登場人物も多いし、それぞれに生い立ちが濃いし。
ハチクロならではの名言やエピソードをいっぱい取り入れようとしているのが
すごくわかったが、アレンジしすぎというか、よさが消えちゃったものも。
たとえば、真山が山田に「おまえさ、なんで俺なの?」と言うセリフがあるんだけど、
原作では絶妙なタイミングでさらっと言うところを、わざわざ追いかけてまでなぜ……。
森田君ほどじゃないけど、真山もストーカー性を誇張しすぎでキャラの魅力が失われてた。
山田がなんで真山を好きなのかぜんぜんわからなかったわ。
真山ファンの妹も、「かっこいいところがひとつもなかった……」と嘆いていた。
ルックスはかなり真山に近づけようとがんばってたけどね。
前髪とか。シャツとか。

それから、竹本君の自分探しの旅……
み、みじかっ!!
あれでは、はぐちゃんは竹本君が旅に出たことすら気がつかないじゃないか。
まあ北海道まで行ってると2時間じゃ終わらないから仕方ないかなぁ。

蛇足だけど、ちょこちょこと登場するCGの黒猫の意味がいまいちわからなかった。
全体的に、懲りすぎ、いじりすぎのような気がする。
森田君以外はこのキャスティングでいいから、もうちょっとストレートに
連ドラで観たい感じ。

ところで、夏休みということもあってか、池袋というエリアのせいか、
映画館は若いカップルがいっぱい……。
しかも、なんかほのぼのした健康カップルばっかりで、映画を観る前から
あまずっぱい(妹談)空気が充満。なんか若返りましたわ。