みちくさ茶屋

いらっしゃいませ。どうぞごゆるりと。

時の流れも感じました。

2006-08-04 | people
「編集会議」という雑誌を読んでいたら、S社のMさんという若い男性のの記事が載っていた。
S社は私が東京に出てきて最初に働いていた会社なのだが、
もうずいぶん前なのでMさんという人は心当たりがない……はずだったのだが
どうもMさんに見覚えがある。
顔写真をじっと見ていたら、「あーっ! F社のM君だ!」ということが
わかってびっくりした。
F社は、私がS社の次に転職した会社。
M君はそのころまだ大学生で、私が配属されていたOL向け情報誌の
編集部でアルバイターをしていたのだ。

当時、M君は短髪で、ものすごく腰が低くて、よく動いて、「Mっち」と呼ばれて愛されていた。
夜になると、みんなのお弁当の注文を聞きまわってくれていたのをよく覚えている。
その写真で見るM君は、スーツをオシャレに着くずし、長髪で、顎にちょびひげを生やしていて、
斜にかまえたようなポーズをとっていた。
あのころは考えられなかったファッションとポージングだったけど、
さまになっていて嫌味がなく、とってもキマッていた。

記事を読むと、
M君は、F社の某雑誌(バイトしていたOL情報誌ではなく、男性誌)がものすごくおもしろいと思って、
募集もしていないのに履歴書を送ってバイトとしてもぐりこんだのだそうだ。
(そうだったのか~!)
しかし新卒の就職試験でF社の採用はかなわず、他の出版社も全滅で、
最終的には広告の仕事に就いた。
3年間そこで広告の仕事をしたあと、他部署への人事異動の通告。
上司から「イチからやりなおせ」と言われ、
「それならゼロからやりなおそう」と潔く退社。
その後フリーライターを経て、S社に再就職となったという。
そして今は、S社の看板とも言える雑誌の編集部で手腕をふるっている。
かっこいい。かっこいいよ、Mっち!

これまでも何度か、いろいろなメディアにかつての同僚が登場していて、
そのたびに「すごいなー、がんばってるなー」といい刺激を受けていたけど、
M君のその記事がいちばんうれしくて、ちょっとどきどきした。
M君はもう、私が気安く「Mっち」なんて呼べないくらい立派に
なってしまったけど、陰ながら今後の活躍を祈っています。

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