先週の木曜日に発行されたフリーペーパー「R25」の「暴言、失言、不祥事ニュースたちベスト5」の第5位に「女風呂に『なまはげ』乱入で苦情相次ぐ」というのが入っていました。これって、怒るというよりも、何か笑える、微笑ましいニュースに思えてしまうのですが、女性の方々はどうお感じでしょうか?
さて、WOWOWで、溝口健二監督の'48年作品「夜の女たち」を見ました。
闇市で主人が戦地から帰るのを待つ房子(田中絹代)は、子供の食費を手に入れるため、服を売りに来ますが、体を売ることを勧められます。夫は結局死んで帰り、子供も病気で死に、路上で再会した妹の夏子からは両親が亡くなったことを知らされます。人の紹介で社長の栗山の秘書をしながら、房子は夏子を自分のアパートに住まわせますが、会社が隠していた金が警察にばれ、房子はその金を自分のアパートに持って帰ると、栗山と夏子が一緒にいました。夏子は引き揚げの途中で体をメチャクチャにされたと言い、社長に二号になれと誘われたと言うので、それをきっかけに、房子はアパートを出て、体を売り始めます。房子の義理の妹の富江は家出し、男にだまされ、金を巻き上げられ、犯されます。そして娼婦たちに身ぐるみ剥がされ、自分も娼婦に身を落とします。夏子は房子が体を売っていると聞き、会いに行って警察の手入れに会い、逮捕されてしまい、婦人ホームに送られ、そこで房子に会います。房子は栗山を始めとする男への恨みを述べ、病気を移しまくって復讐してやると言います。検査の結果、夏子は梅毒にかかった上妊娠していることが分かり、栗山に一緒に引き取ってもらおうと房子に言いますが、房子は断り、単独で婦人ホームを脱走します。夏子は栗山に引き取ってもらいますが、栗山はアヘンの密輸で逮捕されてしまいます。夏子は飲んだくれ、房子は婦人ホームへ無理矢理夏子を連れていきますが、夏子は急に苦しみだし、生まれた子は梅毒で死にます。房子は元の娼婦の生活に戻りますが、富江が娼婦になっているのを見つけ、泣き崩れます。富江を連れて家に帰ろうとする房子はリンチに会い、傷を負いながらも家へ向かうのでした。
流麗なカメラワークはあまりなく、長回しもそれほど多用されていませんが、何と言っても田中絹代の迫力ある演技が見ものです。娼婦の役は堂に入っていて、「西鶴一代女」での夜鷹役よりは若い魅力にあふれているように感じました。溝口作品ではあまり有名ではありませんが、一見の価値ありだと思います。
さて、WOWOWで、溝口健二監督の'48年作品「夜の女たち」を見ました。
闇市で主人が戦地から帰るのを待つ房子(田中絹代)は、子供の食費を手に入れるため、服を売りに来ますが、体を売ることを勧められます。夫は結局死んで帰り、子供も病気で死に、路上で再会した妹の夏子からは両親が亡くなったことを知らされます。人の紹介で社長の栗山の秘書をしながら、房子は夏子を自分のアパートに住まわせますが、会社が隠していた金が警察にばれ、房子はその金を自分のアパートに持って帰ると、栗山と夏子が一緒にいました。夏子は引き揚げの途中で体をメチャクチャにされたと言い、社長に二号になれと誘われたと言うので、それをきっかけに、房子はアパートを出て、体を売り始めます。房子の義理の妹の富江は家出し、男にだまされ、金を巻き上げられ、犯されます。そして娼婦たちに身ぐるみ剥がされ、自分も娼婦に身を落とします。夏子は房子が体を売っていると聞き、会いに行って警察の手入れに会い、逮捕されてしまい、婦人ホームに送られ、そこで房子に会います。房子は栗山を始めとする男への恨みを述べ、病気を移しまくって復讐してやると言います。検査の結果、夏子は梅毒にかかった上妊娠していることが分かり、栗山に一緒に引き取ってもらおうと房子に言いますが、房子は断り、単独で婦人ホームを脱走します。夏子は栗山に引き取ってもらいますが、栗山はアヘンの密輸で逮捕されてしまいます。夏子は飲んだくれ、房子は婦人ホームへ無理矢理夏子を連れていきますが、夏子は急に苦しみだし、生まれた子は梅毒で死にます。房子は元の娼婦の生活に戻りますが、富江が娼婦になっているのを見つけ、泣き崩れます。富江を連れて家に帰ろうとする房子はリンチに会い、傷を負いながらも家へ向かうのでした。
流麗なカメラワークはあまりなく、長回しもそれほど多用されていませんが、何と言っても田中絹代の迫力ある演技が見ものです。娼婦の役は堂に入っていて、「西鶴一代女」での夜鷹役よりは若い魅力にあふれているように感じました。溝口作品ではあまり有名ではありませんが、一見の価値ありだと思います。