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北尾トロ『男の隠れ家を持ってみた』

2008-12-23 14:40:04 | ノンジャンル
 昨日、堀北真希さん主演の月9ドラマ「イノセント・ラブ」が最終回を迎えました。掘北さんはやはり屈託のない笑顔が一番いいな、と再認識しました。

 さて、北尾トロさんが'08年に出した「男の隠れ家を持ってみた」を読みました。これは北尾さんが'05年から'06年にかけて連載したエッセイを集めたものです。
 北尾さんは結婚し、あきらめていた子供もでき、それなりに幸せな日々を過ごすようになりますが、暇な時にすることが見つからず、これからの人生に息詰まりを感じ、編集者と話しているうちに、次に書くネタとして、以前からやりたかった、アパートの一室を借りることを取り合えず実行に移します。広さは1Kの風呂無しトイレ付き、家具は努めて置かないようにして、必要最小限のもので過ごします。そして父親が死んだ48才の誕生日まで借りて、それまでの日々を書いたのが本書なのですが、その間とりたてて何か起こる訳でもなく、平々凡々の毎日をただ書いているので、しばらくすると読むのが苦痛になってきて、最後の方は見出しだけ読んで、早く読み終わらせてしまいました。
 北尾さんの著作は、これから買う予定の3册を除いて全て読んできましたが、こんなに面白くなかったかなと不思議になるほどでした。やはり自分のことを書くと文章はつまらなくなる、という定説はここでも生きていたようです。次回作に期待したいと思います。