ピアノの先生の生活

ピアノ講師、ブライダル奏者としての日常と
その都度のはまりものへの情熱を綴るくだらな雑記

大自然

2005-09-26 00:14:46 | 日常
今日はガーデン挙式担当だったのさ。
そこは建物の屋上なので、普通でさえ強風で譜面は飛ばされ、気温によっては
灼熱地獄や冷凍光線を招待客共々浴びることになりなかなか過酷ではあるのだ。
そんな今日、台風が来るのか来ないのかはっきりしないまま雨は上がっていた。
そうなればもうガーデン決行。
本日の敵はパワーアップした強風でありました。
牧師の髪の毛は吹きすさぶ風のため常に後ろから前へとなびいていたし、
新婦のベールも上がりっぱなし。聖歌隊の声もマイクに届く前に風にどこかへ連れ去られていた。
自分は「なんとか譜面だけは飛ばないよう死守!」と頑張っていたのだが、
最後の最後に思わぬ伏兵アリ。
退場のマーチを弾いている最中に隣に置いてあったパテント代わりの植木(横1mはある)が
ストッパーがかかっているにも関わらず、そんなものは引きずりつつキーボードに突進してきたのだ。
その勢いでキーボードもガガッという音と共に押されて動いてしまった。
退場する新郎新婦の方を見ていた私は一瞬何が起きたか理解不能だった。
しかしとりあえずキーボードにくっついて行って音楽は止めることなかったのは習い性ってヤツですかい?
その後、なぜか式場の人ではなく写真を撮っていたお客さんが植木を元の位置に直して下さり、
近くに座っていた新郎のご親族一同にも「ストッパーがかかっているのに動いちゃうなんて風って
すごいわよねー」と話しかけられた。

自分としてはガーデン式はこのように自然に左右されることが多く
集中出来ずらいことから「心に残る式」というのはしにくいため
あまりお勧めできないと考えていたのだが、
母曰く、「あの式の時、寒かったよねー」とか「風に飛ばされちゃってさ」など
思い出に残るので、それはそれで良いと言う。
確かに今日のご一家の和み方を見るとそんな感じもアリかなーと思ったのであった。