明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

第60次座り込み行動 ジェンダー平等明治HD取締役5名・(株)明治取締役36名全員男性(女性登用一人もなし)

2021年02月23日 14時36分08秒 | お知らせ

 第60次座り込み行動(2月16日)12時~13時実施しました。半世紀にわたる賃金差別・人権侵害は、中央労働委員会(厚労省外局の一つ)から争議解決の道筋を示されているにもかかわらず背を向け続けています。東京五輪・パラリンピック組織委員会とゴールドパートナー契約を結び、乳製品・菓子部門で売り上げの増幅を狙っています。

 五輪の精神は「一切の差別」とは相容れないことが強調されています。しかし、明治HD・株式会社明治は負の遺産賃金差別を背負ったままです。消費者、特に女性消費者のニーズに応えるためには、取締役員構成に一人も女性登用をしないことは、女性の視点、意見を必要としない男世界の経営はジェンダー平等の立ち位置から見ても明らかな女性蔑視に他ならない。

 今回の座り込み行動挨拶の中で、オリ・パラ組織委員会・森元会長の女性のいる会議は時間がかかる女性蔑視発言が、世論の運動で辞任に追い込まれました。明治の経営者もこのような類いなのでしょうか。と話しがありました。

 

主催者挨拶 支援共闘会議 松本議長

争議を解決しますと云うまで明治の商品は買わない不買運動を呼びかける

 ご通行中の皆さん、私たちは明治乳業争議を話合いで解決する為社長に話合いを求めて、毎月座り込みをしています。

 さて、お国である中央労働委員会が付言でもって株式会社明治に話合い解決をしなさい。賃金差別の事実、不当労働行為の事実を認めた上で会社に対し、話合い解決しなさいと、これが今国の基本的な考え方です。ところが会社はそれを一切拒否する異常な対応をしています。

 皆さん、オリ・パラの会長である森さんが突如辞任をしました。なぜですか、女性差別に対する怒り、これが世論の怒りとなって、同時にオリ・パラの合同パートナーなどのスポンサー企業がこのことに対し意義を申し立てるこういう中で辞任に追い込まれました。ところが明治は、コメントを求められたことに対し、コメントに対応しない全く不当な対応をしています。なぜか、それはこの会社が女性差別を一貫してやってきているからです。例えば明治HD社内取締役5人全員男性です。お菓子を作っている株式会社明治社内取締役36人全員男性です。一人も女性を登用させない。こんな大企業が他にあるでしょうか。当然明治HDの社会的評価は下がっています。いま世界を巡り社会的責任を果たさない企業は将来立ちゆかない。こういう経営環境になっています。

その現れとして株価は、2016年をピークに下がり続け株主から経営者に怒りの声が上がっています。2月9日に明治は中間の決算を発表しました。そして年度末の推移について発表しました。売り上げも営業利益も純利益も下方修正をする。そして株価も低迷をする。正にこの争議を解決しない人権侵害や差別を解決しない企業は疲弊するというジンクス通りになっています。

 皆さん、明治HDの川村和夫社長、明治の松田社長、私たちは決断を求めています。決断が出来ない会社は発展をしません。明治が起こした問題点、最近では一つは、明治大阪工場バレンタインのチョコレートを作っている工場で、就職面接でセクハラ面接で訴えられ職安が処分をする、こういう事態になっています。もう一つは、朝日新聞が一面で新聞報道したように、小林化工が製造し明治が販売をした水虫薬に睡眠薬が混入し二人の方がお亡くなりになる大変な騒ぎになっています。大変な事態になっています。  それに対し、小林化工に対しお国は116日間の営業停止処分を下しました。ところがその水虫薬を売っている明治は謝罪会見一つしない。遺族に対して詫びもしない、この薬を売った会社として責任を取らないのですか。社会的責任を問う声が強まっています。 

 皆さん、その明治が今度はコロナウイルス、コロナワクチンに手を出す。下請けとして瓶詰めなどをおこなうと発表しました。更に、熊本県にあった化血研、これを引き継いだ会社、明治の子会社がコロナワクチンを造ると云ってお国に申請をして厚労省が60億円の補助券を認め、その化血研という会社はエイズ入りの血液を売って多大な被害を与えた会社、イメージが悪いから名前を変えました。しかし皆さん、このような会社にワクチンを造る資格があるのでしょうか。私たちはそのことを社会に問いたいと思います。皆さんこんな会社の商品が信用出来ますか。

 私たちは、まじめに明治で働いている社員の皆さん、社員の皆さんを批判しているのではありません。経営方針を決めている最高責任者である川村和夫社長、中山悠社長の下で男秘書をやり、労組の委員長をやりそして会社のトップになった。その川村社長が決断をしなければ明治に未来はないと思います。私たちは一にも早く明治が話合いのテーブル人着く、このことが明治が発展する道です。ご通行中の皆さん、私たちはこの争議が解決するまで、明治のチョコレートは食べない、明治の牛乳は飲まない不買運動を展開しています。不買運動は消費者の運動の権利です。どうか私たちを、この人権侵害、賃金差別争議を解決する為にお力を貸していただきたい。このことを最後にお願い申しあげまして、私からの訴えとさせていただきます。

愛知争議団共闘会議 植木さん

愛知の申立人を支え解決までがんばる決意

 この社前での行動も5年を過ぎています。これに対して明治はきちんとした対応をしていません。愛知の仲間も毎日のように闘っていますが、明治の工場では何ら前進のないのが現実であります。明治の人権侵害は50年らい続いています。愛知の中でも色々な人権侵害の問題を解決する為の運動もおこなっています。その中でも一番長いこの明治の人権侵害の闘いを解決させていくために愛知争議団も共に頑張っていくことを訴えられました。

埼玉県戸田地区労・横田議長(争議支援戸田の会兼務)

賃金差別は年金まで差別され死ぬまで差別を背負うことは許されない

 戸田市の小学校の教員を44年間勤めてきました。その中で一貫して子どもたちには差別はいけないと伝えてきました。この民主主義時代にあるいは日本国憲法が存在している現代に、このような賃金昇格差別、赤組、白組、雑草組のように区分けする人権侵害が存在する事に、恥ずかしいやらびっくりしました。

 賃金差別は多い人で200万円から、憲法13条で謳われている個人の尊厳を踏みにじられたことであります。別な言い方をすれば人間としての誇りを奪われたと私は理解しています。申立人等は労働条件の改善を求めていました。労働者として正当な行動です。働きやすい職場にする事により働く方たちが労働意欲がますことにより会社の業績も伸びることになるからです。ところが会社は、その様な方たちに対して、会社の意に沿わない理由でインフォーマル組織作るなどして、差別をおこなってきました。これが厳然たる事実であります。こんな理不尽が許されて良いのでしょうか。賃金差別は人生設計を狂わされ壊されたということです。生活水準を切り下げ衣食住すべて子育て教育費と家族にも影響を及ぼされたことです。しかも退職後も年金にも反映され死ぬまで一生差別を受け続けなければならないのであります。64名申立人の内18名の方が亡くなられました。一刻の猶予も許されることではありません。中労委の付言で一日も早く解決をと示しています。都労委に39件も残っている事件を通して、なんとしても解決させていく決意を、怒りを込めて訴えされました。

申入れ行動報告 食品一般ユニオン書記長・佐藤さん

 対応はいつもの通り受付のみの対応でした。担当者の方に電話してくれたのですが対応する人は誰もいないと、電話に出る方がいるのだからその方でもかまわないですよと伝えたのですが、その方も出てこれないと要請を一切受け付けない態度は相変わらず変わっていませんでした。明治HDの方に於いては、伺った主旨と消費者の立場として、明治の企業活動に問題があると小林化工水虫薬問題でも販売していながら一切Meiji Seikaファルマの名前も出さない、一切の謝罪もしない姿勢について受付の方に話し、是非ご理解を求め要請してきました。

争議支援千葉県共闘会議・高橋議長

話合いに応じない明治への不買運動の世論を広めようと訴え

 先ず、はじめに50年以上にわたる様々な差別を絶対に許さない立場で座り込みをしています。いまマスコミテレビなどでも、森さんが止めた話が出ています。彼は差別をする意図はなかったと云います。そうなのでしょうね、身に染みこみすぎていて差別をしている感覚さえない。だから反省のしようがないのです。反省してないのになぜ止めたかと云えばこれは世論の力です。男女差別にこだわらずあらゆる差別を許さない、という日本の多くの人々の声により止めることになった。そう考えた時にこの明治は、あらゆる差別を持っている会社です。長年にわたる賃金差別、人権侵害を続けてきた。

 中央労働委員会もこの差別を認めて話合いで解決するように云いました。これは、森さんと同じように、差別が身に染みついているのではないでしょうか。だからこそ話合いに応じることがない、自己批判をしない。人間と云うのは自己批判と反省の中から成長していくもですが、全く反省の姿勢もない。悪いと思っていない、反省をする事の出来ない人たちを話合いのテーブルに着かせるためには世論の力しかないと思っています。私たちは市民の皆さんにこの争議が解決するまで明治のチョコレートは食べない、牛乳は飲まないという不買運動に協力をいただいて、この腐りきった明治の経営陣が話合いのテーブルに着くよう皆様方のご協力を重ねてお願いします。

 

食品一般ユニオン 北川順子さん

 ♪この闘いは半世紀・・・♫ 

 明治乳業の闘いを激励する歌を作詞し歌を披露してくれえました。また、明治乳業の人権侵害を解決しようとしないことに怒りを持って女性消費者の一人として不買運動に参加することを表明。

争議団決意挨拶 小関団長

都労委残存39件事件と明治Gの異常企業体質を告発し解決の道筋を切り拓くと決意

 第60次という節目の座り込みにご参加いただき先ずお礼を述べさせていただきます。昨日、悪天候の中支援共闘会議の総会が多くの方にご参加いただき熱い議論をさせていただきました。この争議なんとしても解決させなければならない。人間性の回復、人権の回復に向けて闘いきろうと意思統一をさせていただきました。闘いの目標は二つです。一つは、いま都労委に残っている39件の事件、負の連鎖を断ち切ることの位置づけで闘いきる。これまでなぜ負け続けてきたのか、それは一年単位の審査のありようで格差が少ない判断をなされた。格差がないのだからその他を審査するまでもなく不当労働行為の事実認定もおこなわない。先行した市川事件や全国事件の判断の枠組みであります。私たちは、都労委に残っている39件の事件を併合して一括して歴史的事実として不当労働行為があったのかどうか、格差がどのように累積してきたのかの視点で、改めて都労委で実証しようと意思統一をしてきているところです。

 もう一つの目標は、この明治グループの異常を徹底的に告発し、経営陣の姿勢を改めさせる半世紀に及ぶ異常な労働者管理従業員の管理の枠組み、労働組合管理を姿勢としながら、赤組、白組、雑草組の枠組みで管理し分断することが半世紀にわたり続いているのです。人権感覚が麻痺しているこの経営陣の考え方、これを改める当面する課題は

いま配られているチラシの中にある薬品のパッケージをごらんなって下さい。イトラコナゾール50MEEKが睡眠剤混入の問題の薬品です。Meiji NK12と入ってリます。Meiji Seika ファルマが小林化工に委託して作らせている薬品であります。どうゆう手順で薬を作らせるのか細かいところまで指示していないわけがないのであります。使用する側は。Meiji NK12はMeiji Seika ファルマの薬なのだと認識して使用しているわけです。製造元の小林化工が116日という過去に令のない長期間の業務停止命令を受けているにもかかわらず、一切の謝罪もおこなわない。ところが報道によると明治グループはいち早く小林化工に調査に入っているのであります。調査に入ると云うことは、製造工程がどのように守られていたのか何が問題だったのか、販売元の責任として調査に入っているわけです。調査の中で明らかになった事実を記者会見などで患者さんのことはもちろんのこと個々人に明らかにする責任があるのではないでしょうか。これを一切やらない異常な体質であります。

 もう一つは、大阪工場でアルバイト応募した女性などに対して、体重やウエストや病気の経歴など求め職安法に抵触するとして行政処分を受けている問題。これは大阪のバイト採用の問題だけになっていますが、これは明治乳業の古い長い歴史の中で作られてきている人権感覚麻痺の異常企業体質の表れであります。明治は行政処分を受けてこれは改めますと云って、出来るだけ早く幕引きを図ろうと云うのがいまの会社の姿勢であります。就職差別を10年も前から遡ってやっていたこのことに対する明確な謝罪が求められるのではないでしょうか。私たちはこのような明治グループの異常企業体質を徹底的に告発しどうあるべきなのかを私たちが長い間闘ってきている食の安全・安心を守るために生産現場に改める必要がある提言などをおこなっていく決意であります。

 明治グループを取り巻く異常企業体質を告発し都労委での闘いを通して必ず争議解決への道筋を切り拓く決意です。

 

【株式会社明治・松田克也社長への申入書】

2021年 2月16日

  株式会社 明治    代表取締役 社長 松田 克也 殿

                          明治乳業争議支援共闘会議    議 長  松本  悟

                          明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団 団 長  小関  守

申 入 書

爪水虫治療薬の薬害事件、製造元と同じに販売元Meiji Seikaファルマの責任も重大です松田社長、バイト採用の面接時に「体重・ウエスト」等を問うのは人権感覚麻痺の典型です

 緊急事態宣言の延長などコロナ禍の異常事態が続くなか、十分な補償の伴わない「営業自粛」の長期化を背景に、増加する倒産・休廃業などによる雇用・生活破壊は極めて深刻な事態です。高齢者集団の私たちは、「感染しない、させない」の注意を徹底しながら、長期争議全面解決への道筋を必ず切り拓く決意で、コロナ禍でも許される可能な取り組みに総力を挙げています。

116日間もの「業務停止処分」となる杜撰な製造現場を放置してきた管理責任は許されません

福井県は2月9日、爪水虫など皮膚病治療薬イトラコナゾール錠50「MEEK」の薬害事件で、製薬会社「小林化工」を116日間という長期間の業務停止処分としました。報道によると、薬品製造現場では「二人で行うべき作業を一人で実施」、「承認外の作業手順書の存在」、「立ち入り検査用の虚偽記録作成(二重帳簿)」、「品質検査での異常を検証せずに出荷」、「試験の一部が未実施で結果を捏造」など、会社組織ぐるみの法令違反が40年程前からであることが明らかになっていますが、長期に違法行為を見逃してきた行政の監視体制(抜き打ち検査など)も厳しく問われます。

さらに、これだけ重大な薬害事件にも拘らず、販売元Meiji Seikaファルマの対応が見えない

ことです。イトラコナゾール錠50「MEEK」にはMeiji Seikaファルマの表示が、「MEEK」と共に「Meiji MK12」と明記されている等、多くの患者は製薬会社「Meiji Seikaファルマ」の薬として服用されています。製造販売業を有するMeiji Seikaファルマは、販売元として小林化工の製造工程チェック(立ち入り検査など)をどのように行ってきたのか、何故、製造工場を有する製薬会社でありながら小林化工の製造現場の異常を長期に見逃すことになったのか等、販売元の責任として信頼回復に向け、全容を明らかにするための記者会見など誠意ある対応が求められています。

経営基盤を揺るがす不祥事の続発、人権侵害の労働争議の長期化などが経営状況に深刻な悪影響

「2020中期経営計画」の最終年度を迎えた明治HDの経営状況は、連結決算(2020年4~9月期)で明らかなように厳しい状況です。売上高は5、849億(前年同期比5,4%減)であり、通期見通しでも1兆2、530億程度の見通しで、純利益は287億円(同 9、8%減)と落ち込んでいます。その結果、株価も7千円台の低位に低迷していますが、背景には薬害事件での販売元としての深いかかわりや、不適切なバイト採用面接など絶えない不祥事があります。しかし、最大の問題は、第三者機関が繰り返し提起する全面解決への道筋を頑なに拒否し、人権侵害の象徴となっている労働争議を、35年にも亘って抱え込んでいる他に例を見ない異常企業体質です。

松田社長、歴史的「負の遺産」に真摯に向き合い、企業活動の未来を切り拓くべき局面です。

                                                 以上

シュプレヒコール

一、(株)明治のバイト採用面接セクハラは許されないぞ!

一、明治HDは、薬害事件「爪水虫薬」販売元の責任として、

  謝罪をおこなえ

一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令に従い

  話し合いに応じろ!

 一、(株)明治は、人道上も許されない長期差別争議を

  今こそ全面解決を決断しろ!

 一、(株)明治は、五輪スポンサーとしてジェンダー平等を推進せよ

明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう

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