海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「ザワヒリ、ムスリムに団結を訴える」と題する『アルジャジーラ』局の記事。

2007年07月08日 | テロリズム
アルカイダの副官アイマン・アル・ザワヒリは、インターネット上にビデオを公開し、その中で、ムスリムに団結して西欧と戦えと訴えた。
彼はまた、イスラム国家イラクとイラクのアルカイダをもっと支持するように要求した。
彼はまた、エジプトとサウディ・アラビアが中近東で米国を支持していることを非難した。
このザワヒリが出した8回目のビデオで、彼はパレスチナのハマスが「イスラム法」を放棄して、「民主主義に同意し」、ファタハと対立していることを批判した。彼はまた、ファタハを攻撃し、裏切りを非難した。
過去に、ザワヒリは、ハマスが政治過程に参加し、ファタハと連立政権を作ったことを批判したが、この最近のビデオでは、彼らに統一を要求している。
「ユダヤ人のミサイル攻撃に曝されているハマスの中にいるムジャヘディンの兄弟とパレスチナのイスラム国家の残りの人たちが全能の神から降った法に忠実であるように要求する。あなた方の指導者は、イスラム法を放棄し、民主主義に賛成した。これはあなた方に利益をもたらしたか?イスラエルの攻撃は、止まったか?経済制裁は廃止されたか?抵抗を中止させ、パレスチナの悲劇に対して壊れやすい解決を提供するというのは、十字軍とシオニストの悪巧みなのだ。アメリカ人が、パレスチナ人に何かを与えるほど十分に正直であるなら、彼らは、それをアラファトに与えるべきだった。だが、彼はすべてを放棄し、殺されたのだ。(実際は、病気で死んだ。--訳者注)」
アルカイダの副官は、イラクにいる武装勢力に対して団結し、分裂を避けるように要求した。
「イラクにいる愛する者達に対して、私は、イラク人達が悟らねばならない最も重要なことは、団結であると言う。それが勝利と無視されてはならない事柄への道を与えるのだ。」
[訳者の感想]ザワヒリは、エジプト人ですが、彼にはイスラム法による支配を確立したいという面と宗派の対立を乗り越えたいという願望があるようです。
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3 コメント

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民主主義 (yosi29)
2007-07-10 09:43:31
イスラム法と民主主義は両立できないのでしょうか?
彼らの理解している民主主義はどんなものなのか、
制度としての民主主義
概念としての民主主義
その辺が知りたいところです。

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コメント有り難うございました。 (medicus19)
2007-07-10 10:59:08
イスラム原理主義の思想家達は神の命令である「イスラム法」を至上と考え、主権は神にあって、人間にはないと中傷しています。「至高の神の権威に縛られず、神の専権である立法権を人民に付与するこことによって、人民を神格化している。これは偶像崇拝だ。民主主義とは、偶像崇拝の新しい宗教だ。」というのが、ザワヒリが民主主義を目の敵にしている宗教的根拠だと思います。
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イスラム法 (yosi29)
2007-07-15 05:15:54
イスラム法が至高で不変
残されるのは、解釈のみ
イスラム社会に多くのイスラム法学者が必要とするわけが分かる気がします。


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