海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「イラクの女性が自爆テロリストになる理由」と題する『ヴェルト・オンライン』の記事。

2008年07月30日 | テロリズム
外国人テロリストが、イラクで女性を自爆テロリストとしてリクルートする例がますます増えている。絶望と貧困と復讐の願望とが女性を過激派のテロ攻撃に参加するように仕向けていると、イラク軍と駐留米軍の代表者は述べた。月曜日にバグダッドで三人の女性テロリストが自爆し、25人を殺した。先週の木曜日には、バクバの自爆テロで、8人が死んだ。
女たちが自分と他人とを殺す覚悟がある理由の一つは、復讐したいという欲求であると、バクバに駐留している米軍の司令官ケヴィン・ライアンは述べた。「しばしば、彼女たちは兄弟や子供を戦闘で失った。イラク軍のアリ・アル・カルチによると、彼女たちの復讐したいという欲求を、テロ集団は利用している。彼女の親族の死に責任がある人々を攻撃するように、女たちを説得することは容易である。
 アル・カルチは、バクバの南方30キロにあるチャン・バニ・サードの治安に責任を持っている。この地域は、現在、イラクで最も危険な地域である。「昨年、ある集団に近い女性が、自分の子供5人がイラク警察によって殺された後で、自爆テロを遂行し、30名の市民と15人の警察官を殺した。」
 教育を受けていない女性、知恵遅れの女性は、ライアン司令官によると、過激派の格好の標的となる。「アルカイダは、このタイプの女性を探し出し、教え込む」と彼は言った。
 彼女たちは部屋に閉じ込められ、自爆テロを行えば天国にいけると教え込まれる。しかし、彼女らの死後、家族に金をやると金でつる場合もある。
 女性自爆テロリストの格好の標的は、イラク人警官、兵士、2007年の初頭以来、米軍の財政的支援の下で、アルカイダと戦っている「アル・サフア委員会」の家族である。バクバ西方の「アル・サフア・グループ」の長であるアブ・サラは、彼が数ヶ月前に免れたある女性自爆テロを思い出す。彼女は、全身を覆うオーバーのように長いアバヤを着ていた。「彼女は、17-8才に見えた。彼女は助けてほしいと言い、アブ・サラに会いたいと言った。」彼は、彼女の目の前にいたが、結婚式に出るために、彼女を警護人に任せた。「彼女はマントを開いて自爆した」とサラは言う。3人が死に、別の2人が負傷した。このような女性の投入をサラは、バクバにいるアルカイダの臆病さと弱さの証拠だとみなしている。彼らが女性をテロリストにする理由は、彼らの時代がここでは終わったからである。安全に対する心配から、イラク駐留の米軍兵士は、アバヤを着た女性には近づかない。
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