海外のニュースより

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「宣伝ビデオにドイツ人の聖戦コロニー」と題する『ヴェルト・オンライン』の記事。

2009年10月04日 | テロリズム
新たに、アフガニスタンとパキスタン国境から持ち出されたドイツ語を話すインターネットで公開された。その中に見られるのは、数名のドイツ語を話すイスラム主義者とウズベキスタンのイスラム運動の戦士であるが、その中には既に知られているボン出身のムニール・チョウカとヤシン・チョウカの兄弟がいる。
この宣伝ビデオから、初めて、ドイツ出身の聖戦士が浮かび上がった。彼らは自分たちを「アブ・アスカル」とか、「アブ・サフィヤー」と称しており、不信仰者に対するジハードに参加するように呼びかけている。
一時間ほどのビデオに示されているのは、主に、パキスタンとの国境での戦闘シーンと「国際イスラム同盟」(IMU)の訓練キャンプでの日常生活と「アブ・イブラヒム」ことヤシン・チョウカの比較的長い説教である。
このモロッコ系ドイツ人は、「聖戦」の長所を説明し、ドイツ在住のモスレムに対して、ジハードに参加するように要求している。「聖戦は、高い目標をもった奉仕者の神に対する奉仕だ」と彼は説明している。更に、「デモやパンフレットでは不信仰者の暴力を止められない」と言われている。
「アブ・サフィヤー」と名乗るもう一人の聖戦士は、ビデオのある場面で、「ジハードに生きることは、自由に生きることだ」と宣言し、「ジハードとその後に来るものが、私の心を捉えた」と言う。同様にドイツ出身の「神の戦士」である「アブ・アスカル」は、地面に座って、カラシュニコフ銃を抱え、手に黒い剣を持っている。彼と信仰の兄弟達は、宗教を勝利に導くために、ドイツと両親を捨てたと述べている。
宣伝ビデオの別の箇所では、「アブ・アスカル」は、一連のテログループの中には、ロシア、モロッコ、チュニジア、中国、欧州、ウズベキスタン出身の兄弟達がいると言明している。
「ウズベキスタン・イスラム運動」の訓練キャンプも、このビデオに現れる。そこでは、既に聖戦士の跡継ぎたちが訓練されている。明らかに、既に小さな子供も銃の取り扱いに通じており、イスラム主義的教育を受けている。子供達の間に何人かの金髪のヨーロッパ人に見える少年達がいるのが目に付く。
「ウズベキスタン・イスラム運動」の首領であるタヒル・ユルダシェフは、画面の中で、チョウカ兄弟の間に座っている。アメリカとパキスタンの秘密情報機関によると、ユルダシェフは、よく知られたアルカイダの同調者であって、8月末に米軍の空からの攻撃で殺されたそうだ。しかし、この推定の証拠はまだない。
プラーグのラジオ放送局「ラジオ・リバティ」には、最近、イスラム過激派のボディ・ガードが連絡してきて、ユルダシェフは、ワジリスタンでのロケット攻撃の後、負傷していると伝えた。ドイツ人イスラム主義者がその時間にユルダシェフのそばに滞在したいたかどうかは知られていない。
週刊誌『シュピーゲル』の報道によると、五月以来、ドイツ系イスラム主義者のグループがパキスタンで逮捕されているが、その中には、4才の女児がいた。彼女は逮捕されたとき、訓練キャンプ地へ行く途中だった。
ボン地域出身の聖戦士の募集者のなかには、チョウカ兄弟のリビア人義兄弟がいるそうだ。逮捕された男性のうち二人は、「聖戦に」赴こうとしていたと認めた。
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