海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「キューバ、中国に海底油田の掘削を許可」と題する『アルジャジーラ』局の記事。

2006年05月17日 | 国際政治
 フィデル・カストロの政府は、中国およびカナダの会社と協同で36基の新しい油井を建設する仕事を増やしたと政府高官は述べた。
 キューバ政府は、一般的には石油問題に関しては寡黙であるが、今週、キューバ共産党の機関誌『グランマ』は、キューバがハヴァナの東にあるヴァラデロ近くで最も深い油井を掘削したと報道した。外交筋によると、インド、ノルウエー、スペインの会社がメキシコ湾で油田の探索を始める予定である。
 このニュースは、米国の政治家達を怒らせた。彼らは米国のキューバに対する経済制裁が彼らを潜在的に儲かる事業から閉め出していると述べた。
 二人の共和党の政治家は、米国政府が要求する特別の許可なしに、米国の会社が契約に参加し、キューバに旅行することを可能にする法案を提出した。
 共和党上院議員ラリー・クレイグは、「米国の公衆は、この国が深刻なエネルギー危機に直面しているのに、中国やインドやカナダやスペインやノルウエーが米国の海岸から50マイルしか離れていないところで油田を探索したり、油井を掘削したりしているのを見たら、ショックを受けるだろう。
 キューバ政府は、米国の会社も油井掘削事業に参加するように招待したが、成立後44年経っている経済制裁に妨げられた。
 「国家安全保障戦略会議が指摘するように、中国は世界中で資源に投資している。彼らはわれわれが競争さえできないわれわれの裏庭で資源に投資している」とクレイグ議員は言った。
[訳者の感想]中国はアメリカの鼻先でも油井を掘り始めたようです。東シナ海の油田問題でも簡単に譲歩する気配はありません。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「米軍移転の負担を分け合う... | トップ | 「トルコの法廷で、弁護士が... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

国際政治」カテゴリの最新記事